はじめてのYouTube公式チャンネルその3・マーケティング活用編

YouTube,はじめてのYouTube公式チャンネル

時代は、動画が主流になりつつあります。世界中の20億人が利用しているYouTubeは、マーケティングで利用する価値が絶大です。では、どのような動画投稿が影響力を持つのでしょうか?

「はじめてのYouTube公式チャンネル」シリーズの第3回では、どのような動画投稿が効果的なのか、その戦略法を解説していきます。

YouTubeとグーグルのHHH戦略

HHH戦略とは?

マーケティングが目的の場合、どのような動画投稿が効果的だと思いますか? テレビコマーシャルのような動画? ストーリー性のある動画? 視聴者に受けるものは一体何だろう、と考えてしまいますよね。

マーケティング成功のためには、「ファン」を多く獲得しなければなりません。ですが、ファン数が多いから、動画がバズっている(話題になっている)から成功、というわけではありません。

重要なのは、「消費者が見たい動画」を制作し配信を続けること。視聴者がチャンネル登録して、継続して見てもらえるような動画を配信することが必要なのです。

そこで、Googleが提唱しているのが、「HHH戦略」です。(3つのHは、「Help」「Hub」「Hero」の頭文字)

「Help」は、人々のニーズに応える動画「Hub」は、ある分野に興味を持つ人向けの動画「Hero」は、多くの人に共感してもらえる動画のことです。これら3つの「H」の要素を満たした動画を制作し、配信することが成功のポイントです。

この3つの「H」のうち、1つだけ満たしている動画を制作すれば良いわけではありません。例えば、「Hero」動画を制作して多くの人に視聴してもらえても、それだけでは不十分です。「Help」動画と「Hub」動画による、視聴者にとって「役立つ」動画の配信が必要となります。そうすることで、「ファン」が増えてゆき、商品の購入者がアップし、結果、マーケティング成功につながるでしょう。

一時的に話題になるチャンネルではなく、継続的に見てもらえるチャンネルを目指しましょう。

Help・ヘルプ動画とは?

「Help」動画とは、上記でも触れましたが、「ユーザーや顧客が必要としている情報」を扱っている動画のことです。

「ハウツー本」や「サポートセンター」のような動画という分かりやすいでしょうか。例えば、「スマートフォンの電話帳に知り合いの連絡先を登録する方法」、美容院の「5分でヘアスタイルを取り戻す方法」、元美容部員による「時短メイクで印象アップ!」など、そういった視聴者に「役立つ」動画のことです。ある製品(商品)の “画期的” な使い方とか、食品であれば “アレンジレシピ” なども良いでしょう。

視聴者が 「これはいい!」と思える “目から鱗” 的な情報、アイディアを投稿し続けていけば、次第に「ファン」が増えてゆくでしょう。

このような「Help」戦略の動画は、マーケティングにおける「PULL (プル) 型」の動画です。

Hub・ハブ動画

「Hub」動画とは、「ユーザーに一番伝えたいメッセージやコンセプト」を伝えるための動画です。(「Hub」は、元々「車輪の軸」を表しますが、今は「主軸」「メイン」「中核になるもの」という意味で使用されています。)

企業や店舗が、ユーザー(見込み客)に対して、伝えたい大切な「メッセージ」や、大事にしている「コンセプト」などを伝えます。企業なら、「製品の開発秘話」「開発者のメッセージ」「企業と製品のコンセプト」「自社製品と他社製品の違い」など、自社製品にかける思いを伝えます。もし美容院であれば、「美容師にぶっちゃけ聞いてみた!」など、美容師の特別なこだわり、熱い思い、こういった内容を伝える動画を「Hub」動画と言います。

「Hub」戦略の動画は、マーケティングにおける「PUSH(プッシュ)型」の動画です。

Hero・ヒーロー動画

「Hero」動画とは、「企業や商品の知名度を上げる」ための動画です。

大規模イベントへの参加、事業の拡大を図るときに制作する動画です。有名タレントやアイドルを起用した動画、テレビCMなどは、この「Hero」動画に当てはまります。

YouTubeでは、最初の数秒が勝負です。思わず見てしまう「インパクト」があり、視聴者に覚えてもらうような動画にする必要があります。

注意してほしいのは、先に「Help」「Hub」動画を制作してから「Hero」動画を制作するということです。最初に「Hero」動画を制作し、視聴者数だけを獲得しても、「Hub」「Help」動画がなければ、消費者の商品購入には至りません。「Hub」「Help」動画があってこそ、消費者は商品の詳細情報を知り、納得安心して商品を購入できるわけです。

ですから、マーケティングにおいては、「Hero」動画がバズれば成功、なのではありません。

YouTubeと動画SEO(VSEO)

ファイル名

動画をアップロードするときに、「ファイル名」に注意しましょう。ファイル名は、会社名・製品名・ブランド名に沿った名称にするようにしてください。

視聴者の登録者数と評価ボタン

動画の最後に、「チャンネル登録とグッドボタンをお願いします!」と言っているのをよく見かけると思いますが、これには理由があります。登録者数と評価ボタンは、SEOに関係しています。自分の動画が検索されやすくするために、動画の最後には必ず「チャンネル登録、グッドボタンをお願いします」と言うことにしましょう。

タイトルの文字数と内容

タイトルは、100文字まで入力することができます。ですが、検索時には、最初の60文字しか表示されません。ですので、重要なキーワードをできるだけ文頭に入れましょう。例えば、「4分で解説!」など、再生時間も記しておくと、視聴者にクリックしてもらいやすくなります。

タイムスタンプ

タイムスタンプとは、動画の「目次」のようなものです。特に7分以上の動画の場合は、タイムスタンプは必須です。最近は、Googleの検索画面にタイムスタンプが表示されるようになっています。タイムスタンプを設定するには、動画説明欄に、例えば「1:05商品の紹介」「3:12内部の紹介」(数字は半角)など、動画の内容を入力すれば自動的に設定されます。

まとめ

YouTubeでのマーケティング成功のために、「Hero」「Help」「Hub」の3つの動画を制作する必要があることが分かりました。単に “動画がバズっていれば成功” というものではなく、大切なのは「視聴者にとって役立つ情報」を継続的に投稿することです。

私個人も、好きな動画チャンネルを登録していますが、確かに、成功している「ユーチューバー」は、さまざまな工夫を凝らしているなと思います。視聴者の興味が続くように、陰で相当な労力と時間が費やされているのでしょう。常に視聴者の視点に立って、視聴者が面白い(役立つ)と感じる動画を投稿し続ければ、結果はついてくるものなのだと思います。

世界で一番視聴者数の多いYouTube、大いに活用して、マーケティングを成功させてください。

続編は「その4・広告解説編」です。こちらも合わせてご覧ください。

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