はじめての公式Instagramその5・大成功したキャンペーン編

Instagram,はじめての公式Instagram

Instagramをデジタルマーケティングで活用するうえで、他の会社が行ったキャンペーンからヒントを得てみませんか。はじめての公式Instagramシリーズ第5回は「大成功したキャンペーン」編です。

ケンタッキーフライドチキン「カーネルカメラ」

https://www.kfc.co.jp/ より

概要

日本ケンタッキー・フライド・チキンは、2020年2月にKFC公式instagramにて、InstagramのARエフェクト「カーネルカメラ」を使ったプロモーションを実施しました。

ARエフェクトは、Facebookが提供するARの制作プラットフォーム「Spark AR Studio」から作成し、InstagramまたはFacebookに公開することができます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

Instagramでカメラを開き、「カーネルカメラ」というARエフェクトを選択すると、インカメラとアウトカメラでそれぞれ違ったエフェクトが現れたので、かなり話題になりました。

実際には、インカメラでは、カーネルサンダースの「口元の髭」「あごの髭」「眼鏡」が顔認識で自動的にセットされ、自撮りすると自分も友達もみんなでカーネルサンダースになれるというエフェクトが実装されました。

アウトカメラ側には、カーネルおじさんのミニチュアフィギュアが合成されて、手のひらに載せたり、実際の風景と合わせることができるというエフェクトが表示され、Instagramユーザーは、自分のデバイスのカメラを用いて、これらのエフェクトを楽しむことができました。

プロモーションの効果

KFC1
KFC公式Twitter より

KFCは、InstagramのARエフェクト「カーネルカメラ」を来店につながるユーザー参加型キャンペーンを計画していたようですが、コロナの影響があり最終的には見送られたようです。

しかし、Instagram以外のSNSへの波及効果を狙って、自社の公式Twitterで、アウトカメラで商品とカーネル立像のエフェクトを一緒に撮影した写真とともに、「この写真はどうやって取ったのでしょうか?」と問いかけたところ、さまざまな反応がありました。

中には「カーネルサンダースのフィギュア化と思った」という投稿や「食べ物で遊ぶな」というコメントもありました。実際に上の写真を見ると、食品の間にフィギュアを置いたようにも見えますよね。

そこで、「実はInstagramのARカメラです」とネタばらしし、「カーネルカメラ」の使い方を説明したところ、その日のARカメラ利用数は上がったようです。

また、「カーネルカメラ」はさまざまなメディアやSNSで取り上げられて話題になったこともあり、普段の平均フォロワー数の増加よりも、4倍も伸びた時期がありました。

牛丼の松屋フーズのInstagram戦略

松屋公式Instagramより

概要

牛めしチェーンの松屋フーズは、2019年1月に公式Instagramを開設しました。もともと牛丼は男性向けだったので、関心をあまり持ってもらえていなかった層にブランドを知ってもらうという目的で、あえてInstagramでは「10代から30代の女性」向けのプロモーションを展開しました。

松屋フーズのターゲット層が、Instagramを主に使っている若者ユーザー層とも重なっていることもあり、松屋フーズは特に投稿する文章は1行か2行ぐらいと少なめにし、インパクトのある写真を投稿するようにしました。

この「はじめての公式Instagram」シリーズの第1弾でも紹介した通り、通常Instagramに投稿する写真においては統一した空気感や雰囲気を出すことがよいとされています。広告や文章表現においてデザインやトーンの一貫性を保つことで、イメージアップやフォロワー数の増加、といった集客面でプラスになる効果を発揮します。

しかし、高速で画面をスクロールされてしまうので、松屋フーズは反対に、あえてテイストを合わせない形で差別化を図るようにしました。ユーザーの興味を引いてスクロールの指を止め、これまで興味のなかったブランドについて知ってもらうためには、空気感や雰囲気が統一された似たような写真ではなく、「今の写真なに?」ともう一度戻って見返してもらえるような意外でインパクトのある写真を投稿したのです。

例えば、インフルエンサーに協力してもらって、松屋ネイルやミニチュア牛めしの写真を投稿したところ、それぞれ1000を超える「いいね!」をもらっています。

松屋公式Instagramより

効果

当初はインフルエンサーに協力をしてほしいと相談しても断られたりしましたが、今ではインフルエンサー側から松屋フーズに打診があるほどにまでなっています。松屋というブランドのイメージアップを図った結果、2020年11月ではフォロワー2万7000人にまで成長しています。

まとめ

これまで、企業としてインスタグラムをどのように活用できるか、実際の使用方法や活用例を交えながら説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?

インスタグラムは、今後も必ず伸びていくSNSでしょう。会社のブランドを広めたり、プロモーションで有効的に活用できるようになるために、これまでにご紹介してきたポイントをぜひ意識してみてください。

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