第7回 Japan Vietnam Festival について

2021年2月8日ベトナム,ベトナム語

はじめに

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、これまで当たり前であった海外旅行など海外との行き来をはじめとする海外との交流が大幅に制限されています。

しかし、オンラインイベントは新型コロナウイルス感染のリスクがなく安全に行うことができるため、さまざまなイベントが開催されています。今回は「第7回 ジャパン ベトナム フェスティバル(The 7th Japan Vietnam Festival in Ho Chi Minh City)」、通称JVFについてご紹介します。最新情報は以下の記事をご覧ください。

2021年4月に開催

2013年以降、これまで6回開催されてきたジャパン ベトナム フェスティバルの第7回目は、2021年4月17日(土)・18日(日)に開催されます。

ベトナム側の会場は前回の開催場所でもあったホーチミンの9月23日公園(Công Viên 23 Tháng 9)が予定されています。また東京ではリアル会場では行なわれず、オンラインで実施されることになっています。

編集部から

記事の公開当初は3月に開催される予定でしたが、ベトナムでのコロナ拡大を受けて日程が4月17日・18日に変更されました。

9月23日公園について

歴史

ベトナム南部に位置する最大都市ホーチミンの中心部、1区にある9月23日公園(Công Viên 23 Tháng 9)は、19世紀のフランス植民地の時代に、フランスによって建てられたサイゴン駅の跡地にできた公園です。

1975年4月以降、サイゴン駅は中心部から少し外れた現在の位置に移設され、駅跡地の一部が9月23日公園に、残りの部分は住宅地になりました。その後、住宅地エリアの再開発で高層ビルの建築計画があったものの廃止されるなどさまざまな経緯を経て、現在は当初住宅地であったエリアの一部が、9月23日公園が拡大される形で公園になっています。

名前の由来

9月23日公園というユニークな名前ですが、「南部抗戦の日」が9月23日であることからその名前が付けられました。

1945年9月2日、ベトナム革命を指導した建国の父であるホー・チ・ミンがベトナムの独立宣言をしました。しかし、当時ベトナムを植民地として支配していたフランスは独立を認めず、9月21日にフランス軍をベトナムに上陸させました。

9月23日、ホー・チ・ミンはフランス軍に抵抗するために、現在の9月23日公園からもほど近いベンタイン市場前に集まり、フランス軍と戦いました。9月23日がベトナム人民にとっては不屈の精神を示したとして「南部抗戦の日」と定め、記念日としました。そうした経緯もあり、「9月23日公園」と命名されました。

現在

現在、9月23日公園は市中心部に位置しながら緑が多く、広場や池があり、運動をしている人やベンチでくつろいでいる人、友達とおしゃべりをしている人などたくさんの人で賑わっていて、ベトナム人の憩いの場として利用されています。

公園のすぐ近くには、旅行代理店などの旅行サービスに加えて、多くの安宿やミニホテルがあるので、バックパッカーや外国人旅行者が多く訪れ、公園でも欧米人を見かけることがあります。公園中央部の地下にはフードコートやショッピングコーナー、本屋などさまざまな店舗が入ったショッピングセンターのような場所もあり、とても便利です。

また、現在建設が進められているホーチミン市メトロ1号線の起点となるベンタイン駅は、9月23日公園の地下空間と接続されることも決まっています。

さらに、現地のベトナム人の日常生活が垣間見ることができる9月23日公園は、ホーチミンで定期的に行われる多くのイベントの会場にもなっています。今回ご紹介している「ジャパン ベトナム フェスティバル」をはじめ、「オランダフェスティバル」やベトナム最大のイベントであるテト(旧正月)前夜の大晦日のイベントなどが行われ、その様子が国営テレビで放映されるなど、9月23日公園はベトナムでとても有名な場所になっています。

過去の事例

2020年は新型コロナウイルス感染拡大のため延期になりましたが、2019年1月19日(土)・20日(日)に開催された「第6回 ジャパン ベトナム フェスティバル」は、2日間で137団体・179ブースが出展し、来場者数約32万9千人にまで上りました。

アンケートでは、「次回JVFへの期待度」に「ぜひ参加したい」との回答が67%、「出来れば参加したい」と回答したのが30%と、ほとんどの回答者が次回の開催を望んでいることが分かります。来場者の年齢層は「15歳~24歳」が65%、「25歳~34歳」が23%と、来場者の8割以上が若年層であったこと、また「第6回 ジャパン ベトナム フェスティバル」の開催を「Facebook」で知ったのが37%とすべての方法の中で最も高かったことが、若く活気あふれるベトナムの現状が実によく現れていると思いました。

JNTOベトナムについて

このジャパン ベトナム フェスティバルを支援しているのが、日本政府観光局JNTOです。日本政府観光局JNTOとは、海外の主要な市場に事務所等を設置し、外国人旅行者の誘致活動を行う日本政府の機関のことですが、ハノイにも現地事務所を構えています。

ハノイ事務所は、ハノイ、ホーチミン、ダナンで訪日旅行を取り扱う旅行会社を対象としたセミナー・商談会を開催したり、ベトナムで開催されるさまざまなイベントに参加して訪日旅行をPRしたり、訪日旅行促進のための旅行番組や動画などのプロモーション活動やベトナム語公式ウェブサイト、公式Facebookを運営して情報を発信しています。

まとめ

今回は「第7回 ジャパン ベトナム フェスティバル(The 7th Japan Vietnam Festival in Ho Chi Minh City)」とその開催地である9月23日公園についてご紹介しました。

今年は新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で現地に行って参加し、ベトナムの衣食住や文化に直接触れることはできませんが、オンラインで参加することができるかもしれません。もし可能なら、オンラインでベトナムにぜひ”行って”みてください。

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