旧正月とコロナ禍・ベトナム編PART2
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はじめに
新型コロナウイルス（COVID-19）は、人々のライフスタイルを大きく変えました。本来なら多くの人々が実家に帰省し家族とともに過ごす旧正月も、例外ではありません。実際にベトナムの旧正月の期間も、コロナ禍の影響を大きく受けました。
前編では、ベトナムでいちばん大きな祝日である旧正月テトの歴史や、ベトナムで祝う新年ー旧正月が新型コロナウイルス（COVID-19）の影響をどのように受けたかについて、ご紹介しました。今回のPART2では、そんなコロナ禍で人々は旧正月にどのようなお祝いのメッセージを発信したかについてご紹介しましょう。
https://www.atglobal.co.jp/strate/14461ベトナム駐在アメリカ大使の「旧正月お祝いラップ」
ハノイにあるアメリカ大使館。ベトナムに駐在しているダニエル・クリテンブリンクアメリカ大使が旧正月に合わせて、ベトナムのラッパーのウォウィーさんとコラボして「旧正月のお祝いラップ」を披露しました。
在ハノイアメリカ大使館のフェイスブックに投稿されたミュージックビデオでは、クリテンブリンク大使が第二回ベトナムラップコンテストの告知動画のようなものを見つけ、コンテストに電話で応募するところから始まります。
最初に簡単に自己紹介したあと、テト・正月・春がもうすぐやってくることに対する期待についての内容が続きます。アメリカとベトナムが良いパートナーで今後もさらに発展していくという期待や、家族・友達に対するお祝いをラップで語っています。
https://www.facebook.com/plugins/video.php?height=314...【編集部注】Facebookビデオの調子が悪い場合、下記のリンクも合わせてお試しください。
元サッカー日本代表監督トルシエ氏の「旧正月お祝いメッセージ」
1998年から2002年までサッカーの日本代表監督を務めたフィリップ・トルシエ氏。2002年6月に行われた日韓ワールドカップでは、トルシエジャパンを率いてベルギー、ロシア、チュニジアとのグループリーグを1位で突破し、初の決勝トーナメント進出に導きました。
現在は、フランスで「ソルベニ」というワイナリーを経営するとともに、FIFA U-20ワールドカップへの出場を目指すU-19サッカーベトナム代表（19歳以下の選手のチーム）の代表監督も務めています。
そのトルシエ氏がテト・旧正月に合わせて動画メッセージを配信しました。
愛する皆さんへ
キャリアが進み、良いことにたくさん出会ってください
幸福と繁栄を祈ります
ボブスレーのベトナム代表は韓国で旧正月を過ごす
熱帯地方に位置するベトナムは、冬季オリンピックとは無縁の国と思われていました。実際、冬季オリンピックに出場したことは一度もありません。しかし、2022年に北京で開催される冬季オリンピックに向けて、ベトナム代表のボブスレーチームは、韓国で6か月以上に渡り長期合宿を続けトレーニングを積んでいます。
今年は、ベトナム代表チームにとって初めて家を離れたテトになりました。ほぼすべてのベトナム人にとって、家族や親族、友人たちと集まりあって正月を過ごすのが普通ですが、今年は新型コロナウイルス（COVID-19）の影響もあり、ベトナムに帰らず練習を続けているようです。冬季オリンピック初出場という大きな目標を、チーム全員が意識しているからです。
テトの期間中は練習は休みだったが、結局どこにも遊びには行かず、ホテルに滞在してゆっくり休んだり、ベトナムの家族と連絡を取りました。
鹿児島ではオンラインで旧正月を祝う
【ベトナムテトフェスタ（ベトナム語）】 https://tet2021kagoshima.jp/vi/
鹿児島県は、県庁に外国人材受入活躍支援課を設けており、外国人労働者の受け入れに積極的な自治体です。鹿児島県が受け入れている技能実習生をはじめとした外国人労働者は、ここ数年で急増し現在では約1万2千人ほどいますが、その中でもベトナム人の数が全体の約半数近くを占めています。
ベトナム北部のハイズオン市（Thành phố Hải Dương）と鹿児島県は協定を結んでおり、「ベトナム人材受入推進班」が実際の人材受け入れを担当しています。外国人労働者が安心して働き、生活できる環境を構築するための取り組みの一環として、「ベトナム・テト（旧正月）フェスタ」を開催しています。
「ベトナムテトフェスタ2020」は鹿児島サンロイヤルホテルで開催されましたが、新型コロナウイルス（COVID-19）の影響で「ベトナムテトフェスタ2021～鹿児島の地で、テトを祝う～」はオンラインで開かれました。鹿児島県の塩田康一知事もベトナム語を交えたお祝いのビデオメッセージを寄せています。
「ベトナムテトフェスタ2021」では、故郷ベトナムのテトの様子を配信したり、鹿児島県をテーマにした動画・写真コンテストを開催し、入賞・入選した作品を見て楽しんでもらっていました。応募されたすべての動画と写真はホームページから見ることができます。
まとめ
新型コロナウイルス（COVID-19）の影響で、家族や友達で集まりあってテトを直接祝うことができなくても、オンラインでお祝いのメッセージが配信されたり、テトをお祝いするオンラインイベントが開催されています。コロナ禍という状況を変えることはできなくても、対策をしっかりしたうえで今を最大限に楽しむことは可能です。
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