旧正月とコロナ禍・ベトナム編

ウィズコロナ時代を生き抜くための取り組み,ベトナム

はじめに

新型コロナは、人々のライフスタイルを大きく変えました。本来なら、人々が実家に帰省するベトナムの旧正月も、コロナ禍の影響を大きく受けました。
今回の記事では、ベトナムの旧正月と、今年のベトナムの様子をお伝えします。

旧正月の歴史

旧正月とは「太陰暦」の年始のことであり、私たちが普段接している「太陽暦(グレゴリオ暦)」とは1か月以上の差があります。太陰暦の最初の新月が旧正月にあたり、日付は毎年変わります。

旧正月は、古いものを終わらせ新しいものをスタートさせる時です。さらに、神様に新しい年の祝福を願い求める時でもあります。家族、友人、親族が集まり、新しい1年が幸福であり、福が来ることを祈ります。

ベトナムの旧正月の特徴

ベトナムでは、旧正月のことを「テト」と呼んでいます。この期間は、7日間ほど連休になります。

一般的に、ベトナムの旧正月では、「バインチュン(Bánh chưng)」と「バインテット(Bánh tét)」と呼ばれる「ちまき」を食べる習慣があります。もともと、この「バインチュン(Bánh chưng)」と「バインテット(Bánh tét)」は、王様に捧げられる料理でした。この伝統的な「ちまき」は、円形や四角形に作られるのですが、この形は天と地を表しています。昔から受け継がれてきたこの「バインチュン(Bánh chưng)」と「バインテット(Bánh tét)」は、ベトナムの民族料理となり、旧正月には欠かせないものとなっています。

また、家には「マングーワ(Mâm ngũ quả)」という果物の盛り合わせが飾られます。マングーワ(Mâm ngũ quả)は、5種類の果物を盛り合わせたもので、食卓や祭壇に飾られます。5種類の果物が表す意味は地域によって異なるのですが、大概どの地域でも「富・貴・長寿・健康・平和」を表す5種類の果物を飾ります。とはいえ、深い意味を持つこの昔の習慣は、現在はそれほどの意味はなく、単に色鮮やかに家を飾りつけることが目的となっています。

また、テトの時期には、梅の花・桃の花・赤い色の花がたくさん飾り付けられ、ベトナム中にお祝いムードが広がります。

バインチュン(Bánh chưng)が完成するまで

ベトナムのちまき「バインチュン(Bánh chưng)」と「バインテット(Bánh tét)」の材料は、もち米、緑豆、豚肉、味付け調味料です。これらを「lá dong」という葉っぱやバナナの葉っぱなどで包み、大きな鍋で12~14時間かけて、ゆっくりと内部がやわらかくなるまで茹でます。

かなりの時間がかかる料理ですが、火加減を調節しつつ「バインチュン(Bánh chưng)」を茹でながら、ゆったりと家族団らんを楽しむ」というのがベトナムの旧正月の過ごし方です。この昔からの習慣は、大事な「文化」として今でも受け継がれています。

しかしコロナ禍の今年は…。

ベトナムのテトは、家族や親族が集まりあう、一年の中で一番盛り上がる時(イベント)です。ベトナムの町中が、活気に溢れます。残念なことに、今年は新型コロナの流行で、家族親族が集まりあい、テトを楽しむことが難しくなりました。

ベトナムは一時はコロナの封じ込めに成功し、全国に感染者が1人もいなかったのですが、2021年になって、いくつかの地区で感染者が出てしまいました。そのため、ハノイやホーチミンの一部の市街地がロックダウンされました。収束していると思われていたコロナだったのですが、ちょうど旧正月前に感染者が現れたことで、テトの自粛を行わざるを得なくなりました。残念なことに、毎年ベトナム人が楽しみにしているテトは様子が変わってしまいました。

SNSでは、今年の旧正月に関して、このようなコメントが見られました。

*ある息子が田舎の親にかけた電話での会話

「どこにも行かないでね!ハイズン(地名)に多くの新規感染者数が出てるから。」

*医療関係者によるメッセージ


「私たちはあなたたちのために仕事に行ってる、だからあなたたちは私たちのために外出を控えて!」

*多くの若者のコメント


「家族のみんなに囲まれて過ごすテトが一番幸せだ!」

新型コロナの流行で、楽しみにしていた「テト」をいつものように過ごせなくても、意外にもマイナスなコメントはほとんどなかったようです。

まとめ

私は、記事を書いていたときに「ベトナム人にとって、コロナと向き合いながら過ごすお正月は退屈で寂しいのでは?」と思っていました。でも、私自身が想定していたことと、実際のベトナム人のコメントと考え方が違っていて驚きました。

コロナ禍という状況を変えることはできなくても、対策をしっかりしたうえで最大限に楽しむことは可能です。ベトナム政府のニュースサイトにも、家にいながら「飽きない」ように過ごすための、参考となるサイトが紹介されていました。私も、良いアイディアだと感じました。

まだまだ、新型コロナの影響は続くでしょう。いつ収束するかは分かりませんので、家族団らんの良い機会としたり、自分磨きのための資格習得など、時間を有効活用するのはいかがでしょうか?

株式会社アットグローバルは、ベトナムに現地法人を持ち、ベトナム語翻訳企業のベトナム進出ベトナム向けデジタルマーケティングのお手伝いをしています。ご質問やご要望がありましたら、お気軽にご連絡ください。

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