ベトナムと日本のJリーグとのかかわり

ベトナム

はじめに

ベトナムでは近年、サッカーベトナム代表の急成長・快進撃もあり、さまざまなスポーツの中でも「サッカー」人気が高まっています。今、サッカーはベトナムの国民的スポーツでもあります。ベトナムプロフェッショナルフットボール株式会社(Công ty cổ phần bóng đá chuyên nghiệp Việt Nam (VPF))が開催するサッカー「Vリーグ(Giải Bóng đá Vô địch Quốc gia Việt Nam)」が、日本の「Jリーグ」に相当します。

ベトナムでサッカー人気が高まった背景には、Vリーグと日本のJリーグの深いかかわりがあります。両者がどのように関わってきたのかご紹介します。

松井大輔選手などがベトナムへ移籍

特にJリーグとかかわりが深いのが、ベトナム・ホーチミン市にホームを置くVリーグ1部「サイゴンFC(Câu lạc bộ Bóng đá Sài Gòn)」です。

サイゴンFCのオーナー、トラン・ホア・ビン(Trần Hoà Bình)氏は、かつて23年間日本で勉強・就職しており、日本のJリーグクラブをモデルにサイゴンFCを構築しています。

2021年度の監督には、元日本サッカー協会技術委員長の経歴をもつ霜田正浩氏が就任しています。そして、元日本代表MF松井大輔選手、多数のJリーグでプレーしてきたFW高崎寛之選手、北海道出身で昨年は栃木FC所属だったMF禹相皓(ウ・サンホ)選手、元FC岐阜で東南アジアのチームで活躍してきた苅部隆太郎選手も、サイゴンFCに移籍しました。

このJリーグ経験者が集まるサイゴンFCは、J1のFC東京J2の琉球FCと提携しています。チームスポンサーは、SONY・ENEOS・JTB・JAL・ミツトヨと日本企業が多数を占めています。サイゴンFCは、クラブの持続可能な開発戦略の一部として「Jリーグ化」計画を推進し続けています。

逆に琉球FCは、2021年度のスポンサーにベトナムの銀行大手「Saigon Commercial Bank(Ngân hàng Thương mại Cổ phần Sài gòn(SCB))」を獲得しました。

ベトナムの選手もセレッソ大阪へ移籍

ロシア・モスクワ出身のベトナム代表GKダン・バン・ラム(Đặng Văn Lâm)選手は、セレッソ大阪が獲得することが決定しました。背番号は1番です。

また、サイゴンFC所属の選手を琉球FCに派遣するという話も出ており、今後ベトナム選手が「Jリーグ」で活躍する姿が見られるかもしれません。

ベトナムとJリーグの歴史

歴史的に大きな出来事としては、2013年にベトナム代表のレ・コン・ビン(Lê Công Vinh)選手が、コンサドーレ札幌(当時J2)に加入したことです。当時は「東南アジア初Jリーグ選手」として大きな話題になりました。レ・コン・ビン選手のJリーグ加入により、大勢のベトナム人がスタジアムに観戦に訪れ、興行収入にも貢献しました。

レ・コン・ビン選手はコンサドーレ札幌引退後、ベトナムのベカメックス・ビンズオンに所属し、2016年シーズンで引退しました。現役引退後は、ホーチミン・シティFCの会長に就任しますが、2018年に辞任。現在は、ポルトガル代表の世界的スターであるクリスティアーノ・ロナウド選手の「CR7」と類似した「CV9」というニックネームで自身のサッカースクール「CV9アカデミー」を開設しています。

レ・コン・ビン選手が日本を去ったのち、ベトナム人選手が2名Jリーグに加入しましたが、活躍するチャンスがないまま退団するという結果に終わっています。しかし、2021年はベトナムで日本人選手が、日本でベトナム人選手が活躍するでしょう。異国の地で活躍する「Vリーガー」、「Jリーガー」を見ることができるのは、非常に楽しみですね。

まとめ

今回は「サッカー」に関連した日本とベトナムの関係についてご紹介しました。ベトナムの「サッカー人気」は続くでしょう。優れた選手が生まれ、日本との関わりも増えてゆくでしょう。今後のベトナムのサッカー界の発展を期待することにしましょう。

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