ベトナムのアパレルマーケット事情

ベトナム

日本のカリスマモデルyoutuberとベトナムブランドのコラボ

カリスマモデルyoutuberとして活躍している「あいにょん」(※歌手のあいみょんとは別人)と、ベトナムのストリート系ファッションブランド「DVRK(ダーク」がコラボしてアイテムを2021年3月に発売しました。

あいにょんとは?

本名を大塚愛里さんといい、誕生日は1997年5月2日。神奈川県出身で特技はゴルフなんだそうです。所属事務所はSGM(ソーシャルガールズメディア)

もともと、日本のライブ配信サービス「ミックスチャンネル」でも活躍する人気モデルで、2018年12月4日からYouTubeチャンネルを開設しています。主に美容系、ファッション系の動画を公開中で現在(2021年4月時点)のチャンネル登録者数は19.2万人ととても多く、ファンは主に若い女性たちからなります。 

下記に公式ページとあいにょんのSNSのリンクを張っておきますのでご興味ある方は、是非覗いてみてください~。

事務所の公式プロフィールhttp://www.sgmedia.tokyo/model/airiOtsuka/index.html
youtubehttps://www.youtube.com/channel/UChEhyvlaupiXFLtsdnk8c7A
Instagramhttps://www.instagram.com/_19970502/
twitterhttps://twitter.com/ainyon_052
あいにょんのWebサイト・SNS一覧

ベトナムのDVRK(ダーク)とは?

2015年にベトナム人デザイナーによって発表されたロサンゼルス発のブランドです。消費者のライフスタイルに身近な洋服をテーマに商品を発表し、商品のデザイン、縫製などは全てベトナム国内で行われています。

現在はショップがホーチミンにあり、傘やサンダルなどの小物も含め、¥3000から¥8000というお手頃な価格帯に設定されており、最新の縫製機械や流行の生地などを取り入れています。(情報元:https://www.sixty-percent.com/collections/dvrk

レインコートやトラックパンツなどはポリエステルを用いたアイテムが多く、ストリート風のカジュアルな印象になるのがポイントです。これまでにも、最上もがとのコラボ商品を発売したこともありました。

アパレル生産地としてのベトナム

中国からベトナムに生産がシフトしている

これまではアパレルの生産は中国が主でした。しかし、中国での人件費が高騰していたり、政治的に不安定なこともあり、「チャイナ・プラスワン」の動きが出ています。つまり、中国以外にも製造拠点を作って、リスクを減らそうという考え方です。

そして多くの大企業はベトナムに目を向けています。

なぜベトナムが「チャイナプラスワン」で有利なのか?

人件費が中国の2分の1となっているのが大きな要因です。JETROのリサーチによると、業種や地域によって差はあるものの、中国の人件費の中央値が441米ドルなのに対し、ベトナムの人件費の中央値は216米ドルになっています。

また、地理的にも中国と陸路で国境が接しているため物流面で有利なのに加え、貿易協定の締結などもあり、「プラスワン」としては有利と言えるでしょう。

アパレル消費国としてのベトナム

世界のアパレル企業が続々ベトナムへ進出

earth&music ecology などのブランドを運営するストライプインターナショナルは、ベトナムで「NEM」を買収し、2019年にはベトナムのブランド「VASCARA」を買収して活路を開いています。

また、ファーストリテイリングは、日本は高齢化社会になりつつありファッション業界の成長が見込めない状態にあることから、ベトナム、イタリア、インドに進出する必要があると述べています。その中でも成長率の高いベトナムには大きな可能性があるとされているようです。

現在ベトナムではいろんな海外のブランドが注目を集めています。ユニクロだけでなく、H&M、Zaraなどといったブランドもベトナム人に愛されています。

ベトナムのTHANH NIENオンライン新聞によって取り上げられた記事によると、ホーチミン1区にあるショッピングセンターでは他の周りの店舗が客薄になっている昼の11時~12時でもZaraでは、大体100人のお客様が店舗内で商品を選んでいます。レジはいつも数十人が並んでいていつも活気ついているようです。

口コミでは男性、女性の商品だけでなく子供の商品もあるので数点一度に買う人も少なくないといった意見や、シンプルな割には商品の質が高く、質が高いからと言って他のベトナムのブランドと比べて高額なわけでもないので商品を購入しやすいという意見もありました。

UNIQLO店舗前に並んで待つお客さんが報道されています。オープン初日である2017年9月だけでも延べ12000のお客さんが来店したそうで年間の売上高も大幅にあげています。興味深いことにベトナム(ハノイ店舗)ではお客さんを歓迎または接客するために、大学卒の人を雇っています。

また、ベトナムのUNIQLOは売上高や利益を公開していませんが、最初の店舗開設計画よりも速いスピードで様々な店舗を建設していることから、業績が順調であることがうかがえます。ニュース報道ではUNIQLOの社長のコメントとして「ベトナムのUNIQLOには何の失敗もない」と言っているくらいです。

日本の在庫品がベトナムに流れている

日本のアパレルの在庫品が、ベトナムで流通しています。そのような商品はどのような経路をたどってベトナムに入ってきているのでしょうか?

日本の株式会社shoichiがハノイにオープンさせたお店は、様々なメーカーのアウトレットショップとして人気になっています。日本国内の余剰在庫を活用し、在庫に新しい価値を与え、廃棄ゼロを目指すプロジェクトです。仕組みとしては国内アパレルメーカーから余剰在庫を買い取り、Colors海外店舗で販売しています。

まとめ

今回は「ベトナムのアパレル事情」についての記事でした。

UNIQLOやH&Mの商品が有名だということは、日本でUNIQLOのセール品を買って、手荷物でベトナムに持ち帰って販売しているベトナム人が存在しているくらいなので知っていました。しかし、ベトナムでもいろんな他のアパレルブランドも人気を集めているとは知りませんでした。

今回の記事の中でも、私が一番興味深く感じたことは、大手ブランドだけではなく、日本で売れ残った余剰品を低価格でベトナムに輸出していることです。日本でもアウトレットはファッションの型番が前のものだったりするが、安いことで多くのお客さんに愛されています。そのような考え方を発展途上国にも合わせていることは発想のあるアイデアです。廃棄物を減らせて環境にやさしく、購入者も安くで購入できるのが最大のメリットだと感じました。

日本とはまた異なったメリットがあることから、多くのアパレル企業がベトナムの進出を目指しています。株式会社アットグローバルでは、ベトナム進出に関わるサポートやデジタルマーケティング支援を行っています。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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