【2021年最新版】アメリカのSNS事情/デジタルマーケティングお役立ち情報
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はじめに
世界中でワクチン接種が進んでいます。遅れをとっていた日本でもワクチンの累計接種回数が3000万回を突破し、コロナ収束の兆しが見えつつあります。そして、まもなく東京オリンピックが開幕します。今後の「アフターコロナ」に向けて、マーケティング戦略を考え始めている人たちも多いでしょう。
ここでは、アフターコロナに向けた準備に役立つ、日本と関係の深い国「アメリカ」のSNS事情・デジタルマーケティング情報をご紹介します。
アメリカのスマホ・ネットの普及率
アメリカにおけるスマホやネットの利用率などに関するデータ
アメリカの人口は約3億3000万人で、インターネット利用者は2億9880万人です。インターネットの普及率は90%に及びます。また、インターネットに接続されているモバイル機器は、3億5380万台に達しています。人口比では、106.6%です。これは数値上では、1人当たり1台以上のモバイル機器を有しているということになります。
続いて、年間のデジタル成長率は、インタネット利用者数は+3.7%、モバイル機器の接続数は+1.5%という値になっています。
次に、アメリカで多く利用されているデバイスは何かを見てみましょう。
アメリカで最も使用されているデジタル機器は、スマートフォンです。スマートフォンの所有率は、96.3%に及んでいます。所有しているデジタル機器ではスマホが圧倒的です。続いて、パソコン(デスクトップ・ラックトップ問わず)が73.3%、タブレットが50.2%です。
アメリカにおけるネットやスマホに触れている時間
こちらのデータは、アメリカの16歳から64歳のネットユーザーを対象とした集計で、1日平均どれほどの時間をネットやスマホに費やしているかを示しています。
ご覧のように、最も利用時間が多いのは、インターネットの7時間11分です。テレビの4時間42分と比べると、約2時間30分も多くネットやスマホに時間を費やしています。アメリカは他の先進国と比べても、7時間以上と、かなり長い時間をインターネットに費やしているようです。ちなみに、日本人がインターネットに費やす時間は、4時間25分です。
アメリカでのインターネットの利用の内訳は、ソーシャルメディア(2時間7分)、ミュージックストリーミングサービス(1時間35分)、ネットニュース(1時間28分)、テレビゲーム(1時間15分)、ポッドキャスト(49分)ということです。
アメリカにおけるブラウザ・検索事情
アメリカのブラウザシェア
アメリカで利用されているブラウザは、Googleが開発・運用している「クローム(45.6%)」が最も高いシェアを獲得しています。
2位は、Appleが開発・運用している「サファリ(38.5%)」です。MacやiPhoneなど、Apple製品に標準ブラウザとして搭載されているものです。MicrosoftOSやAndroidなどで「サファリ」が使われることはほぼないので、この数字はそのままApple製品のシェアに近いものと考えられます。
そのほか、「マイクロソフト・エッジ(5.6%)」「ファイヤーフォックス(3.8%)」「サムスンインターネット(2.3%)」「インターネット・エクスプローラー(1.9%)」「オペラ(0.7%)」となっています。
アメリカ人は検索で何を調べるか?
1位:Google(グーグル)
2位:Weather(天気)
3位:Facebook(フェイスブック)
4位:Coronavirus(コロナウィルス)
5位:News(ニュース)
6位:Amazon(アマゾン)
7位:YouTube(ユーチューブ)
8位:Walmart(ウォルマート)
9位:Election(選挙)
10位:Trump(ドナルド・トランプ前大統領)
8位の「Walmart(ウォルマート)」は、アメリカのスーパーマーケットチェーン企業です。世界最大の売上額を誇る企業として知られています。
また、11位の「Craigslist(クレイグスリスト)」は世界最大手のクラシファイドコミュニティサイトで、世界最大手の求人サイトでもあります。日本では知名度が高くありませんが、英語圏では知らない人はいないほどの有名なサイトです。
アメリカにおけるSNSの現状
アメリカのSNS事情
ソーシャルメディアにおけるアクティブユーザーの総数は、2億4000万人です。ソーシャルメディア利用者の総人口に占める割合は、72.3%に及びます。また、ソーシャルメディア利用者数の年次推移を見てみると+4.3%(1000万人)と、まずまずの成長率であることが分かります。
続いて、過去1ヶ月間にSNSやメッセージングサービスを利用した人の割合ですが、こちらは97.8%にも及んでいます。
また、過去1ヶ月間にソーシャルメディアに積極的に関わった人の割合は、83.9%です。さらに、1人当たりのSNSアカウント所持数は、7.1個です。このことからも、アメリカのたいていの人が複数のSNSを利用しているということが分かります。
次に、ソーシャルメディアにおける広告視聴者のプロフィールを見てみましょう。
「25歳~34歳」の年齢層が、最も多くの割合を占めています。続いて「35歳~44歳」「18~24歳」と続いています。比較的若い年代の人の利用が多いようですが、45歳以上のミドルエイジの利用者も多く、65歳以上の利用者も少なくありません。これは、他の先進国と同じ傾向です。また、男女比率を見てみると、「25〜34歳」は比率が同等ですが、他の年齢層では女性のほうが多く、特に高齢者ではその傾向が顕著にあらわれています。
アメリカのSNSシェア
上記のグラフは、「最も利用されているSNS」のデータです。YouTube・Facebook・Instagram・Twitterの利用者が上位に来ていますが、この傾向は日本も同じですね。これらのSNSは、日本でも多くの人が利用するなじみ深いものです。
6番目の「Pinterest(ピンタレスト)」は、アメリカ発の写真共有サービスです。日本ではまだそれほど知られていないかもしれませんが、最近はテレビCMが積極的に行われているので、今後は利用者が増えてゆくでしょう。
7番目の「SnapChat(スナップチャット)」も、写真共有サービスです。こちらは、主に英語圏の10代の若者たちに人気を博しています。
8番目の「LINKEDIN(リンクトイン)」はビジネス特化型SNSで、求人などに多く利用されています。10番目の「reddit (レディット)」は、いわゆるインターネット掲示板です。
11番目の「WhatsApp(ワッツアップ)」は、アメリカ発のメッセンジャーアプリです。ユーザー数は20億人に及び、シェアは世界1位です。
そのほか、ゲーム配信特化型ライブストリーミングサービス「Twitch(ツイッチ)」、ミニブログサービス「Tumblr(タンブラー)」、中国シェアNo.1メッセンジャーアプリ「we chat(ウィーチャット)」、画像共有サービス「imgur(イムガー)」などが主に利用されているようです。
アメリカでは、これらのSNSが多く利用されています。日本ではまだ利用者が少ないSNSがたくさんありますが、今後の傾向は変わってゆくかもしれません。
アメリカにおけるFacebookの状況
Facebookは、アメリカで2番目に多く利用されているSNSです。Facebookの広告を見る可能性を持つ人数は、1億9000万人に及びます。約10%ほど、女性の方が広告を見る可能性が高いようです。
Facebookを携帯電話(スマホと他を含む)で利用している人の割合は97.2%、パソコンでの利用者は2.8%、携帯電話とパソコン両方は29.9%となっています。この傾向は、世界的に一般的であるといえるでしょう。
アメリカにおけるYouTubeの状況
YouTubeは、アメリカで最も利用されているSNSです。YouTubeの広告を見る可能性を持つ人数は、2億4000万人もいます。この人数からも、アメリカでのYouTubeの影響力の高さがうかがえます。男女比率は大差はなくほぼ同じと言ってよいでしょう。
検索クエリを見ると、「song(歌)」「songs(歌)」「music(音楽)」といった音楽関連の検索が多いようです。「ポピュラー音楽」の本場アメリカ、といったところでしょうか。
また、「fortnite(フォートナイト)」「roblox(ロブロックス)」「minecraft(マインクラフト)」といったゲーム関連も多いようです。
意外なのは、「movies(映画)」の順位があまり高くないところでしょうか。アメリカといえば「ハリウッド映画」が思い浮かぶかもしれませんが、アメリカ国内では検索上位には来ていません。ちなみに、同じく映画で有名なフランスでは、「film(映画)」の検索は第2位にあがっています。
アメリカにおけるInstagramの状況
Instagramは、日本では特に女性人気が高いSNSです。アメリカも同様の傾向にあります。ですが、データでは、日本の女性比率は60.5%で、アメリカは56.6%です。アメリカは、日本と比べると、Instagramの男性利用者もやや多いということでしょう。
なお、Instagramの広告を見る可能性を持つ人数は、1億4000万人です。
アメリカにおけるその他のSNSの状況
- FBMessenger:広告による潜在的なリーチ可能人数は「680万人」
- LINKEDIN:広告による潜在的なリーチ可能人数は「1億7000万人」
- SNAPCHAT:広告による潜在的なリーチ可能人数は「1億800万人」
- Twitter:広告による潜在的なリーチ可能人数は「6930万人」
- Pintalest:広告による潜在的なリーチ可能人数は「1億80万人」
まとめ
今回は、アメリカのSNS事情をご紹介しました。
アメリカでSNSにアクセスするデバイスとしても最も多いのは「スマホ」です。SNSを利用する年齢層は「24歳~35歳」が中心です。若い世代へのマーケティングにSNSは非常に優良なツールでしょう。ですがミドルエイジ以上のSNS利用者も非常に多いので、アメリカ向けマーケティングには、年齢層を問わず、SNSの活用が必須といえます。
ぜひ、今回ご紹介したデータを今後のデジタルマーケティングに役立ててください。