世界で売れゆき好調「JAPAN」ブランド化粧品

はじめに

コロナ禍でも日本の化粧品は高品質かつ安全で安心に使用できることから売り上げは好調です。とくに、2019年には過去最高の出荷額になったほどで主に中国を中心に輸出も拡大しています。

ここでは、経済産業省が立ち上げた「化粧品産業ビジョン」から、今後の化粧品業界の見通しを考えていきます。

化粧品産業ビジョンとは

2021年4月に公表された「化粧品産業ビジョン」とは、日本の化粧品産業がさらに発展できるように現在直面している課題と将来ビジョンを示して今後の具体的な取り組みについて議論しまとめたものです。

化粧品産業が目指すべきもの

今後の化粧品産業の目指すべき方向性として、国内需要のみに依存したビジネスモデルではなく、成長し続けているアジア中心の海外需要も視野に入れて継続的な発展をすることです。実現に向けてあげられている取り組みには、①需要に乗り込んだビジネス戦略を実現すること、②流行に左右されない絶対敵「日本」ブランドを確立すること、③デジタル技術の活用を前提としたマーケティング戦略への転換、④ビジネス環境の整備、⑤研究開発への取り組み、などがあります。

世界と日本の化粧品の市場規模

出典:経済産業省

日本の化粧品市場規模(2019年)は、350億ドル(3兆8,500億円/1ドル110円換算)で、1位は米国、2位は中国の順で日本は世界第3位です。世界の化粧品市場規模は、4,263億ドル(約46.5兆円)となっています。

上位3カ国(アメリカ・中国・日本)で、世界の化粧品市場の4割を占めていることが分かります。世界的な規模で考えると、グラフから読み取れるように化粧品市場は右上がりになっていて拡大傾向にあります。

世界の化粧品需要

一方で消費者はどう変化しているのでしょう?世界で化粧品の需要が高まっている傾向にありますが詳しく国ごとにによって需要が異なる部分があるので地域、国ごとに見ていきます。

出典:経済産業省

このグラフを見るとアジアと他の国の違いが化粧品に求めていることの違いがわかります。アジア諸国は、スキンケアの需要がダントツに多いのに対して、欧米諸国は、アジアのような偏りは見られません。

アジア諸国と比べると欧米市場ではアジアと同じくスキンケアは多いがそのほかの要素もそれぞれ多く、圧倒敵にフレグランス需要が多いことから個性を重視されていることが伺えられます。スキンケアなど見える部分だけではなく、自分の香りつまり香りで印象付ける人が多いことがわかります。

よって、欧米とアジアでは意識する部分が大きく異なっているようです。

世界で求められているトレンド

出典:経済産業省

化粧品の提供価値として上記のグラフの8点のようにいろんなことが挙げられます。その中でも大事でグローバル市場で求められているのがアンチエイジングです。アンチエイジングとは、「抗加齢」という意味ですが、年齢に逆らうことはできないので実際の意味は「抗老化」という意味になります。

男女問わず、全ての人がいつまでも若々しく健康でありたい、年齢より若く見られたいという願望を持っているのは自然なことです。その需要に合わせて化粧品もラインナップしていることになります。

日本の化粧品の強みとウィークポイント

日本の化粧品産業が成長するには、いかにアジア圏での需要を取り込むかがポイントになります。スキンケアを重視するアジアに人気が高く、2019年では輸出量は中国がダントツで、コロナ流行後も中国が最大の輸出国です。

出典:経済産業省

日本の強みは、スキンケア化粧品の質の高さです。「安心・安全」「信頼」が売りです。

日本の化粧品業界に求められていること

より市場を拡大するには国内需要だけに頼らず、世界需要に目を向ける必要があります。特に中国以外のアジアへの進出を真剣に検討すべき時ではないでしょうか。世界に、上質な「ジャパンブランド」の地位を確立させることも大事になります。日本の商品を進出させるにはデジタルマーケティング力の強化が必要不可欠になるでしょう。

今後の改善点

・中国だけでなく、中国以外のアジア諸国、インドなどにも「メイド・イン・ジャパン」に対する高機能・高品質、安心、安全という考え方を浸透させることが必要です。

・海外展開を考えるときには現地のリサーチを欠かさず、日本の技術も大事にしながらも他国の文化を取り入れる必要があるでしょう。

・最近では「ナチュラル」や「ボタニカル」のような健康意識が高まってることから、バイオテクノロジー等を活用して、原材料関係技術を更に高めていくことも課題といえるでしょう。

上記に何点か具体的にまとめましたが、海外市場を視野に入れたときに他にも多数の考えなければならない点があります。

まとめ

今はコロナの影響もあり、思うように海外展開ができない状況もあります。

とはいえ日本のスキンケア化粧品は質が高く「安心・安全」「信頼」が売りです。Made in Japanと聞くだけで信頼できる商品だと感じる顧客をさらに増やしていきたいところです。それぞれの消費者が求めているような化粧品を開発してデジタルマーケティング力を強化すると確実に商品が知れ渡ることになります。

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