【2021年版】国ごとにこんなに違う!訪日外国人が旅行の参考にしている情報源とは?
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はじめに
コロナ感染症が拡大する前、多くの外国人が日本での観光を楽しんでいた様子を覚えておられるでしょう。まだコロナ禍ではありますが、今後の旅行先として「日本」は今でも人気があります。
日本の美しい風景、おいしい食べ物、日本特有の文化などは外国人を惹きつけます。どうすれば最大限に楽しめるか、調査して計画をたてる人たちもいます。
ここでは、訪日旅行者の多い国の人たちが参考にしている情報源をまとめてみました。どんなものが活用されているのかを知って、今後のインバウンドの参考にしてください。
参考資料:JNTO「訪日旅行データハンドブック2021」
https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/jnto_databook_2021.pdf
何を参考にして旅行の計画を立てている?
それぞれの国で参考にされているオンライン媒体は様々です。共通のものもあれば、その国で特に好まれているアプリなどもあります。
日本を旅行先に選ぶ人が多い中国、韓国、台湾、香港、アメリカ、オーストラリアの旅行者が参考にしているものをまとめてみました。
中国
旅行先として日本を選ぶ中国人は年々増加しています。コロナ禍で心配している人も多いですが、時期や状況を見て訪日したいと考えているようです。どこから情報を得ているでしょうか。
コロナ禍で参考にしているもの
1位:旅行会社ホームページ 35.5%
2位:旅行先の政府のホームページ 27.4%
3位:旅行ガイドブック 26.4%
4位:口コミサイト 25.1%
5位:SNS 25.0%
外国旅行の情報収集で参考にしているもの
1位:シートリップ(旅行サイト・アプリ)42%
シートリップ(携程/Ctrip)は、中国最大手のオンライン旅行会社です。
日本でも使われるようになってきました。中国人にはおなじみのアプリです。
2位:ティックトック*中国ではドウイン(SNS)26.4%
3位:ウィーチャット(メッセージングアプリ)25.0%
WeChat(微信)は中国版ラインのようなものです。
子供からお年寄りまでほとんどの人が愛用しています。
4位:ウェイボー(SNS)24.7%
中国版ツイッターのようなもので、拡散型メディアです。
5位:レッド(アプリ)22.6%
小红书(RED)という中国発のSNS型ECアプリです。
特に若い女性の間で情報交換に使われています。
韓国
旅行に行きたいけど、すごく心配と考えている人が多いです。参考にしているものは何でしょうか。
コロナ禍で参考にしているもの
1位:旅行会社ホームページ 37.1%
2位:個人のブログ 27.9%
3位:口コミサイト 24.2%
4位:SNS 22.1%
5位:旅行先の政府のホームページ、テレビ番組(観光地の紹介) 20.8%
外国旅行の情報収集で参考にしているもの
1位:ネイバー(ウェブサイト)61.9%
ネイバーは韓国最大手のウェブサイトです。
2位:ユーチューブ(動画共有サービス)52.2%
3位:ネイバーブログ(ブログ)40.9%
ネイバーが運営する韓国のブログ業界1位のブログです。
4位:インスタグラム(SNS)28.3%
5位:ダウム(ウェブサイト)22.2%
ネイバーに次いでよく使われている韓国企業が運営するウェブサイトです。
台湾
韓国人ほどではありませんが、やや心配という人が多いです。まず正確な情報を確かめて、時期を決めたいと考えているようです。
コロナ禍で参考にしているもの
1位:旅行先の政府のホームページ 37.0%
2位:旅行会社ホームページ 34.5%
3位:地方観光協会ホームページ 28.7%
4位:SNS、旅行ガイドブック 26.2%
5位:口コミサイト 25.9%
外国旅行の情報収集で参考にしているもの
1位:ユーチューブ(動画共有サービス)54%
2位:フェイスブック(SNS)45.9%
3位:バックパッカーズ(インターネット掲示板)38.2%
背包客线(Backpackers)という旅行情報を発信している台湾のサイトです。
4位:ピーク―バン旅游(ウェブサイト)31.7%
PIXNEXは台湾で最も人気のあるブログサイトです。
日本でも多くの企業が台湾向けの情報発信ツールとして活用しています。
5位:ライン(メッセージングアプリ)26.1%
香港
旅行に行きたいけどやはり心配、と感じている人が多いです。時期を検討中という人がほとんどです。
コロナ禍で参考にしているもの
1位:旅行先の政府のホームページ 33.0%
2位:旅行ガイドブック 30.4%
3位:SNS 29.2%
4位:旅行会社ホームページ 26.9%
5位:テレビ番組(観光地の紹介)26.4%
外国旅行の情報収集で参考にしているもの
1位:ユーチューブ(動画共有サービス)51.2%
2位:フェイスブック(SNS)46.5%
3位:ゴー・ジャパン(ウェブサイト・SNS)29.9%
「Go Japan(去日本)」は日本に特化した訪日旅行情報発信サイトです。
4位:ユー・マガジン(ウェブサイト・SNS)29.2%
香港の出版社が発行する旅行雑誌のウェブサイトです。
5位:インスタグラム(SNS)28.9%
米国
コロナ禍で参考にしているもの
1位:旅行先の政府のホームページ 29.9%
2位:旅行ガイドブック 28.1%
3位:航空会社ホームページ 24.7%
4位:旅行会社ホームページ 23.6%
5位:居住地の政府のホームページ、現地政府観光局の案内所 21.7%
外国旅行の情報収集で参考にしているもの
1位:トリップアドバイザー(ウェブサイト)31.9%
トリップアドバイザーはアメリカのオンライン旅行代理店です。
世界49の国と地域、28言語でサービスが展開されており、アメリカではとても信頼されています。
2位:ユーチューブ(動画共有サービス)30.6%
3位:トラベルアンドレジャー(ウェブサイト)28.7%
「Travel+Leisure(トラベル・アンド・レジャー)」はアメリカの大手旅行雑誌です。
ウェブサイトもあり、コロナ禍での安全な旅行の最新情報も載せられています。
4位:ナショナルジオグラフィック(ウェブサイト)22.8%
地理学・科学・歴史・自然に関する情報発信をしている雑誌のデジタル版です。
ここで見た場所に興味を持って、実際に行ってみたいと思う人もいることでしょう。
5位:フェイスブック(SNS)22.6%
豪州・オーストラリア
コロナ禍で参考にしているもの
1位:居住地の政府のホームページ 35.4%
2位:旅行先の政府のホームページ 35.3%
3位:旅行会社ホームページ 27.9%
4位:旅行ガイドブック 24.4%
5位:航空会社ホームページ 23.7%
外国旅行の情報収集で参考にしているもの
1位:トリップアドバイザー(ウェブサイト)33.2%
2位:ユーチューブ(動画共有サービス)23.6%
3位:フェイスブック(SNS)21.9%
4位:ロンリープラネット(ウェブサイト)21.8%
120以上の国と地域で旅行ガイドブックを発行し、ウェブサイトからも旅行情報を発信しています。
旅行先の歴史・文化・機構・言語などの基本情報だけでなく、個人旅行のための情報提供が充実しています。
5位:インスタグラム(SNS)15.2%
おわりに
それぞれの国で、日本旅行に行きたい、でもまだ不安と思っている人が多いことがわかりました。でも、旅行を計画するにあたって、正確で、安心できる情報が欲しいと思っています。
参考にしているオンライン媒体には違いがあります。しかし、多くのSNSやブログは日本からも発信できますし、すでに多くの企業では集客のために発信を始めています。
インバウンド需要は必ずや回復するでしょう。その時に向けて、効果的な情報発信をしていきましょう。
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