外国人はまた日本旅行したいと思っている?ーアンケートから探る再来日意向(中編)
はじめに
アフターコロナの旅行先として「日本」はどのくらい人気があるのでしょうか?インバウンド再開に向けて、外国人の意向は気になります。
前編では訪日者数の多い国々を取り上げましたが、ここでは東南アジア・インドの人たちの反応を見てみましょう。
参照資料:JNTO「訪日旅行データハンドブック2021」
各国の人々の再訪日意向は?
日本を再び訪れたいと思っている外国人がどのくらいいるのか、国別に見てみましょう。また、どの程度日本を訪れたいと考えているか、訪日を希望する理由とともに確認したいと思います。
ベトナム
訪日ベトナム人の日本再訪意向(2011年〜 2019年)では、日本を再訪することについての2019年度の回答では、「必ず来たい」が67.5%、「来たい」が28.3%、「やや来たい」が2.7%と、再訪日したいベトナム人の合計は98.5%に及びます。
調査対象のほとんどが再来日を望んでいます。
世界各国・地域へのベトナム人訪問者数の推移(2015年~ 2019年)を見ると、2019年度のベトナム人の海外旅行先として、日本は7位です。
2019年度の訪日者数が、過去最多の95,051人でした。
日本に友好的なベトナム人は多く、今後も日本を訪れたいと考える人がいることは確かでしょう。
タイ
2019年度の訪日タイ人の日本再訪意向(2011年〜2019年)を見てみると、「必ず来たい」が75.8%と7割以上を占め、「来たい」が20.5%、「やや来たい」が2.5%です。
合計98.8%のタイ人が再来日を望んでいることがわかります。
世界各国・地域へのタイ人訪問者数の推移(2015年~ 2019年)では、2019年度のタイ人の海外旅行先として、日本は4位。
1位のラオス、2位のミャンマー、3位のマレーシアに次ぐ旅行者数ですが、訪日者数は数年増加を続けており、2019年度の訪日者数は過去最高の1,318,977人です。
マレーシア
2019年に訪日したマレーシア人の日本再訪意向(2011年〜2019年)を見てみると、「必ず来たい」が60.7%、「来たい」が34.8%、「やや来たい」が2.9%と、日本に来たいと思っているマレーシア人が98%を超えています。
一度訪日した人のほとんどのマレーシア人が、再来日を望んでいます。
世界各国・地域へのマレーシア人訪問者数の推移(2015年~ 2019年)では、マレーシア人の海外旅行先として、日本は7位でした。
マレーシア人の訪日客も増加を続け、2019年度の訪日者数は、初めて50万人を突破し過去最高の501,592人を記録しています。
シンガポール
訪日シンガポール人の2019年の日本再訪意向(2011年〜2019年)を見てみると、「必ず来たい」が76.4%、「来たい」が21.0%、「やや来たい」が2.1%と、日本を再訪したい人の合計が99.5%。
訪日したシンガポール人のほぼすべてが再来日を望んでいます。
世界各国・地域へのシンガポール人訪問者数の推移(2015年~ 2019年)を見ると、シンガポール人の海外旅行先で日本は5位です。
2019年度の訪日者数は、492,252人で、過去最高を記録しています。
1位のマレーシアや2位のインドネシア、3位のタイ、4位の中国といった近隣国を除くと、日本が渡航先として人気が高いことがわかります。
インドネシア
2019年に訪日したインドネシア人の日本再訪意向(2015年~ 2019年)を見ると、「必ず来たい」が75.9%、「来たい」が19.8%、「やや来たい」が3.5%と、日本に再び来たいインドネシア人が99.2%に達しています。
ほとんどの訪日インドネシア人は、再来日を望んでいるようです。
世界各国・地域へのインドネシア人訪問者数の推移(2015年~ 2019年)では、2019年のインドネシア人の海外旅行先として、日本は6位でした。
2019年度の訪日者数は、過去最高の412,779人で、訪日者数が年々増加していたことがわかります。
インド
訪日インド人の日本再訪意向(2011年〜 2019年)では、2019年に訪日したインド人で「必ず来たい」が71.9%、「来たい」が23.6%、「やや来たい」が2.6%と、日本を再訪したい人の合計が98.1%。
訪日したインド人のほとんどが再来日を望んでいます。
世界各国・地域へのインド人訪問者数の推移(2015年~ 2019年)では、2019年度のインド人の海外旅行先で日本は23位でした。
2019年度の訪日者数は過去最高の175,896人で、訪日者数が年々伸びる傾向が見て取れます。
おわりに
東南アジア諸国とインドの人たちの再訪日意向をお伝えしました。ほとんどの東南アジアの人たちは、日本に再び来たいと思っています。インドは訪日者数がそれほど多くないものの、日本の人気は高いようです。コロナが終息したら、また多くの人が訪れるでしょう。今からインバウンドの準備を始めるようにしましょう。
後編では、ヨーロッパ諸国を取り上げます。
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