輸出ビジネスを始めるおおまかな流れ(part1)

はじめに

EPA(経済連携協定)が進む中、中小企業の海外展開が重要な戦略となっています。かつて海外展開はハードルが高い分野でしたが、さまざまな公的支援・施策が増え、今後は中小企業の海外進出が進むでしょう。

どのように輸出ビジネスを始めることができるか、東京商工会議所の資料をもとにおおまかな流れを説明します。

参照:東京商工会議所「海外ビジネスハンドブック

おおまかな流れ

調査、販売プランの作成

事業者が海外展開するにあたり、どこの国の、どんなお客さんをターゲットにするべきかなど、販売する上での計画を立てなければなりません。

この販売プラン策定に必要なのは、市場調査です。
市場調査を行う際は、公的支援機関のWEBサイト等を活用して調査を行うのが有効的です。
ただし、海外展開においては、現地での正確な調査が必須となるでしょう。

  • 市場(ターゲットはどこの国か?その国の法律や流通方法は?)
  • 顧客(ターゲット層となる人の属性や年齢層などは?店舗展開はどうする?)
  • 自社製品(何をPRしたら効果的か。自社の強みやPRポイントは?)
  • PR方法(直接方法か、間接的方法か)
  • 販売プラン(価格設定、売上目標)

国内潜在顧客へのアプローチ

実際に海外展開を開始する前に、日本国内の潜在顧客に対し製品をアプローチしていくことも必要です。
販売プランが策定できたら、現実の国内市場で、製品の存在とアピールポイントを理解してもらえるかを試してみるのです。
それには、リストの作成とPR活動が必要です。

■国内の顧客リスト作成(Web検索での情報収集、商工会議所の紹介を利用)
■国内の潜在顧客へPR(メール、電話、メディアを利用)

海外展開すべきかどうかを判断し、成功確率を高めることに役立ちます。

現地展示会の活用

海外展示会は、実践的な営業展開のほか、現地パートナーや現地市場の発掘など、現地での事業展開にメリットとなるものです。
が、その反面、準備と段取りが不十分で成果が出なかったという結果も多く見受けられます。

海外展開成功の7割は「前準備」と言われているほど、綿密な計画、段取りを決めることが重要です。
以下のような流れで準備しましょう。

■出典目的、成果目標を定める

■出典計画、段取りを決める

■アタックリストの作成

■事前集客と出典段取りの実施

■事後フォロー

支援機関を利用しよう

海外展開の成功を支援する機関は、日本国内にさまざまあります。
なかでも、以下の三つの機関では、海外駐在経験が豊富な中小企業診断士などが、海外ビジネスへの心構えやトラブルへの対応策についてアドバイスしてくれます。
海外展開に関する総合的な支援してくれますので、ぜひ活用しましょう。

【総合的な相談を行なっている機関】

まとめ

輸出ビジネスを始める際の流れを、ザックリと説明しました。

海外展開を見据え準備する企業も増えているようですが、実際にどのように進めるのかへのイメージが湧いたのではないかと思います。

海外市場への進出はハードルが高いと感じることもあるかもしれませんが、身の回りの輸入品店を思い出してみてください。
例えば「カルディ」。
売られている食材は、海外からきたものですよね。
日本の商品が同じように海外進出して、現地の人たちに喜んでもらえるとしたら、嬉しいことです。

Part2では、代理店を探すことや価格の設定についてお伝えします。

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