世界も注目!世界自然遺産小笠原への旅が待ちきれない
政府は6月をめどに外国人観光客の受け入れを再開する方針を立てており、待ちに待ったインバウンド復活への期待感が日本中に広まっています。そこで、今回はアフターコロナにおける有望な観光地として小笠原諸島を紹介していきます。
小笠原諸島は世界自然遺産にも登録された自然の宝庫。ボニンブルーと称される美しい青い海と、固有種の植物や生物が魅力的な観光地です。
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父島へのアクセスは?
父島には空港がないため、アクセスするためには船を利用する必要があります。東京にある「竹芝桟橋」から週1回程度出ている定期船「おがさわら丸」を利用するのが一般的ですが、不定期に全国から出向するクルーズ船を利用することでもアクセスが可能です。
なお、「おがさわら丸」を利用してアクセスする場合にかかる移動時間は24時間程度とされています。
人工腎臓透析を行なっている方は小笠原島には行けない
小笠原村診療所によれば、現在島内には人工腎臓透析の設備がありません。それで現在の24時間かかる船旅での旅行は困難といわれています。また、将来的に空路が整備されたときしても、天候による欠航のリスクを考えたときには設備が備わらない限り小笠原島へはいけないのが実情です。
コロナ対策の取り組みは?
父島や母島を村域に含む「小笠原村」では、クラスターを起こさないための水際対策を重視しています。
20年2月から「おがさわら丸」の乗客に対する事前検温や問診票の記入、さらに乗客を対象として無料のPCR検査を開始し、検査を行った方にオリジナルリストバンドを特典として配布する取り組みも行っています。
また、「おがさわら丸」の運航を行っている「小笠原海運」と協議し、三密を避けるために寝台と和室の席数制限を行うなどの対策も講じています。
他にも、21年に8月24日~9月6日までを「コロナウィルス一掃期間」として、来島・帰島の全面自粛要請、村立小中学校の休校、飲食店及び自宅での同居者以外との会食の自粛要請なども行いました。
リストバンドが便利そう
前述したように、小笠原村ではPCR検査検体受領証の提示を行うと防水仕様のオリジナルリストバンドを貰うことができる取り組みを行っています。
このリストバンドの便利な点は、安全を見える化する効果があるということです。PCR検査検体受領証や陰性証明書なども歴とした陰性の証明ではありますが、バッグなどに入れて持ち運ばなくてはならないため、常に外部に見えるような形で携帯することはできません。
しかし、リストバンドであれば手ぶらでも常に携帯することが可能な上、見た目ですぐに分かるので、お店や旅館を利用する際やツアーに参加するときなどに皆で安心を共有することができます。
どんなアクティビティがあるか
父島の魅力と言えば、美しい自然とバラエティに富んだ動植物たちです。父島ではこれらを堪能できる様々なアクティビティーを用意しています。
海のアクティビティ
海のアクティビティーには以下のようなものが用意されています。
- 船釣り
- セーリング
- サーフィン
- シーカヤック
- アウトリガーカヌー&スタンドアップパドルボード(SUP)
- ウェイクボード
- サンセットクルーズ
- チャーターボート
- シュノーケリング
- スキューバダイビング
- ドルフィンスイム
- ホエールウォッチング
どれもおすすめですが、特におすすめなのはシュノーケリングとスキューバダイビング。ボニンブルーとも称される美しい青い海と、宝石のようなサンゴ、色鮮やかな魚たちを間近で鑑賞することができます。
また、野生のイルカと一緒に泳ぐことのできるドルフィンスイムも大変人気です。普段の生活では体感することのできない、貴重な体験を得ることができます。
陸のアクティビティ
陸のアクティビティーには以下のようなものが用意されています。
- 森・山のガイドツアー
- 戦跡ツアー
- 歴史・自然・文化探訪ツアー
- ナイトツアー
- スターウォッチング
- ウミガメ教室
- 農園体験
おすすめは小笠原の自然が堪能できる森・山のガイドツアーと、昼とは一味違った美しさを味わえるナイトツアー。ナイトツアーでは緑に光るキノコ「グリーンペペ」や天然記念物に指定されている「オガサワラオオコウモリ」などと出会うことができます。
また、小笠原は第二次世界大戦中に戦場となって甚大な被害を受けた悲しい歴史もあります。第三次世界大戦の起きる可能性が取り沙汰されている今、戦跡ツアーは人々に改めて戦争と平和について考える良い機会となるでしょう。
海外の反応は?
こちらの動画は「WAO RYU!ONLY in JAPAN」というチャンネルが投稿している小笠原の紹介動画です。
海外の反応は非常に好意的で、海やビーチ、自然などの美しさに驚き、ぜひ訪れたいというコメントが多く見られました。また、島の人々の温かさや親切さに心打たれた人も多いようです。
沖縄などに比べると知名度があまり高くないようで、日本に住んでいるのに小笠原のことを初めて知ったという方も。外国人にとって小笠原は日本の隠された秘境、というような印象なのかもしれません。
ジャパンガイドの満足度調査で父島が2位にランクイン
ジャパンガイドはスイス人のステファン・シャウエッカー氏が1996年に創設した観光情報サイトで、現在では月に180万人ものユーザーに閲覧される大人気サイトです。
このジャパンガイドが行った2017年の旅行先満足度調査で、父島は2位にランクインしました。前述したように知名度はまだそこまで高くないものの、満足度が非常に高いことから、知名度さえ伴えば今後外国人にとって有望な観光地となっていくことが予想されます。
まとめ
父島は空港がなくアクセスがしづらいためか、日本人にも外国人にもまだあまり知られていない観光地です。しかし、その観光資源は沖縄や鹿児島などの有名な離島観光地にも負けていません。
アフターコロナの旅行先として、ぜひとも父島を選択肢に入れてもらいたいものです。