訪日外国人旅行客に日本の「フルーツ」が大人気
日本のフルーツ農園に新たなチャンス到来
イチゴ、ブルーベリー、さくらんぼ、ぶどうなどなど…。農園で、自分の手でフルーツを採ってその場で食べる。日本人におなじみの「フルーツ狩り」ですが、最近訪日外国人にも人気が高まっているようなのです。
農園によって若干システムは異なると思いますが、基本的に、入場料を支払ってから制限時間内食べ放題という方式です。別途お土産として持ち帰りたい場合は、お店で購入します。日本の美味しい高級フルーツを食べ放題できるというのは、外国人にとって魅力的なプランなのでしょう。そして、大都市や観光地とは違う、日本の田園風景を楽しめるというのも良いのかもしれません。
ところが、外国人対応を始めている農場はまだまだ少ないようです。今こそ、訪日外国人の集客アップのチャンスです。それでは実際に、外国人対応に成功しているフルーツ農園を見てみましょう。
山梨県南アルプス市 中込農園
なんと年間1000人以上もの外国人が、さくらんぼ、桃、プラム、梨、ぶどうなどのフルーツ狩りに訪れているそうです。全国にたくさんフルーツ農園があるのに、なぜこんなにも大勢の外国人の集客に成功しているのでしょうか? 成功の鍵はやはり「英語とインターネット」。中込農園のウェブサイトを見ると、現在「英語」「日本語」「中国語」で見ることができ、サイトの内容が非常に充実しており、とても分かりやすく魅力的な印象を受けます。もちろんサイト上で申し込みができるので、ツアー客ではない、個人旅行で訪れる外国人旅行客も自由に楽しめることでしょう。
英語のページを開いてみます。
中国語のページです。
以前紹介した中国版Instagram「小紅書」にもこんな口コミがありました。
この方は「桃」の季節に行ったようですが、柔らかくて甘い桃をたくさん食べれて大満足だったそうです。そして、価格も適正であると言っています。ネットでも電話でも予約できるし、ネットでは中国語と英語、電話では英語対応してくれるから、日本語ができなくても大丈夫だと言っています。ぶどうや梨の季節にまた来たいと思っているそうです。
J &J 事業創造(J &J グループ)
外国人向け観光農園紹介サイト「Japan Fruits」立ち上げて、外国人旅行客の国内の観光農園への誘客がはじまっているそうです。このサイトは、言語も「英語」「中国語(簡体字・繁体字)」に対応していて、日本全国のエリアのフルーツ農場を検索できるようになっています。
https://the-way-of-japan.com/fruits/
英語で「saitama」(埼玉)、「grapes」(ぶどう)で検索してみました。
すると、ぶどう農家の情報がたくさん出て来ました。その中の一つの農家を選んでみました。
ぶどう農園の、営業時間やアクセス方法などの詳細な情報を知ることができます。
このような、多言語展開で外国人でも分かりやすいウェブサイトがあれば、個人で訪れる外国人旅行者も増加するのではないでしょうか。
まとめ
今後ますます増加していくと思われる訪日外国人旅行客。日本のフルーツは高級で美味しいと評判です。大勢の外国人旅行客受け入れのために、フルーツ農家は今後どのような対策が求められるでしょうか?最低限の対策として、
・多言語展開の「ウェブサイト」を作り、外国人に向けた情報を発信する。ウェブサイトには詳細な情報(営業時間、アクセス方法、料金、制限時間、予約方法など)を分かりやすく記載する。
・多言語の「案内表記」を準備する。
日本各地のフルーツ農園で外国人受け入れが可能になれば、地方創生にもつながっていくかもしれません。