「和牛(WAGYU)」でインバウンド

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日本各地の銘柄牛に地方創生の可能性!

訪日外国人旅行客が日本でしたいことは「日本食を食べること」です。寿司やラーメンはすでによく知られていますが、「和牛(WAGYU)」も外国人に有名な日本食の一つです。外国人にも「Sandai Wagyu」 (三大和牛) は有名で、「神戸牛」「松坂牛」「近江牛」(もしくは「米沢牛」)といったブランド牛は認知度が高いのですが、日本各地にはまだよく知られていないたくさんの銘柄牛があります。これらの和牛も、今後の訪日外国人誘致をする上で貴重な資源といえます。

さて、日本各地にはどのような銘柄牛があるのでしょうか?

日本各地の和牛リスト

北海道
はやきた和牛、知床牛、十勝和牛、北勝牛、みついし牛、ふらの大地和牛、ふらの和牛、かみふらの和牛、北海道和牛、北見和牛、びらとり和牛、生田原高原和牛、白老牛、音更町すずらん和牛、北海道オホーツクあばしり和牛、とうや湖和牛、流氷牛、つべつ和牛、十勝ナイタイ和牛、宗谷黒牛、大雪高原牛

青森県
あおもり倉石牛、あおもり十和田湖和牛

岩手県
前沢牛、いわて牛、いわて奥州牛、江刺牛、岩手しわ牛、岩手とうわ牛、いわてきたかみ牛、いわて南牛

秋田県
秋田牛、三梨牛、秋田由利牛、秋田錦牛、羽後牛

宮城県
仙台牛、若柳牛、石越牛、はさま牛、三陸金華和牛

山形県
米沢牛、尾花沢牛、山形牛

福島県
福島牛、飯舘牛

茨城県
筑波和牛、つくば山麓、飯村牛、常陸牛、紫峰牛、紬牛、花園牛

栃木県
とちぎ和牛、とちぎ高原和牛、おやま和牛、那須和牛、かぬま和牛、さくら和牛

群馬県
上州和牛

埼玉県
武州和牛、深谷牛

千葉県
かずさ和牛、みやざわ和牛、しあわせ満天牛、美都牛、までい牛

東京都
秋川牛、東京黒毛和牛

神奈川県
横浜ビーフ、市場発横浜牛、葉山牛

山梨県
甲州牛、甲州産和牛、甲州ワインビーフ

長野県
阿智黒毛和牛、北信州美雪和牛、りんごで育った信州牛

新潟県
にいがた和牛

富山県
とやま和牛

石川県
能登牛

福井県
若狭牛

静岡県
遠州夢咲牛、特選和牛静岡そだち、伊豆牛

愛知県
みかわ牛、安城和牛、鳳来牛、知多牛

岐阜県
飛騨牛

三重県
松坂牛、みえ黒毛和牛、鈴鹿山麓和牛、伊賀牛、加茂牛

滋賀県
近江牛

京都府
京都肉、京の肉、亀岡牛

大阪府
大阪ウメビーフ、能勢黒牛、なにわ黒牛

奈良県
大和牛

和歌山県
熊野牛

兵庫県
神戸ビーフ、但馬牛、三田牛、丹波篠山牛、神戸ワインビーフ、淡路ビーフ、加古川和牛、黒田庄和牛、湯村温泉但馬ビーフ、本場但馬牛

鳥取県
鳥取和牛、東伯和牛、万葉牛

島根県
潮凪牛、いずも和牛、石見和牛肉、島生まれ島育ち隠岐牛

岡山県
つやま和牛、おかやま和牛肉、千屋牛

広島県
広島牛

山口県
皇牛、高森和牛、見島牛、高森交雑牛

香川県
讃岐牛、オリーブ牛

徳島県
阿波牛、阿波華牛

愛媛県
伊予うし

高知県
土佐和牛

福岡県
小倉牛、筑穂牛

佐賀県
佐賀牛

長崎県
長崎和牛

大分県
The・おおいた豊後牛

熊本県
くまもと黒毛和牛

宮崎県
宮崎牛

鹿児島県
鹿児島黒牛

沖縄県
石垣牛、おきなわ和牛、もとぶ牛、宮古牛

このように、日本各地にはたくさんの銘柄牛が存在していることが分かります。正直ここまで多数の銘柄が存在するとは驚きました。

さて、日本では和牛のコンテストが開かれているのでしょうか?

全国和牛能力共進会

別名「和牛のオリンピック」。全国和牛登録協会(京都市)が主催するコンテストが5年に一度開催する、日本で唯一の和牛の品評会。全国から約500頭の牛が集まり、牛の改良の成果や肉質を競っています。この品評会の開催地や、受賞牛の出身地方には大きな経済効果がもたらされています。

公益社団法人全国和牛登録協会
http://cgi3.zwtk.or.jp/

過去の開催地

第1回  1966年 岡山県
第2回  1970年 鹿児島県
第3回  1977年 宮崎県
第4回  1982年 福島県
第5回  1987年 島根県
第6回  1992年 大分県
第7回  1997年 岩手県
第8回  2002年 岐阜県
第9回  2007年 鳥取県
第10回  2012年 長崎県
第11回  2017年 宮城県

2017年に行われた第11回大会の受賞和牛は?

団体賞で1位つまり総合優勝したのは「鹿児島県」、2位に「宮崎県」、3位に「大分県」という結果になりました。九州勢強し!

全国和牛能力共進会 第11回受賞牛名簿
http://cgi3.zwtk.or.jp/zenkyo/
鹿児島県
https://www.pref.kagoshima.jp/ag07/11th-zenkyou-kekka.html

総合優勝を獲得した「鹿児島黒牛」ですが、訪日外国人旅行客の反応はどうでしょうか?トリップアドバイザー(英語版)で見てみると、一例ですが、このようなお店が紹介されていました。



カナダから訪れたお客さんは「Excellent beef at reasonable prices」と投稿しており、高評価をしてくれています。アメリカオレゴンからのお客さんも「Delicious and not too expensive」と言っています。シンガポールのお客さんも「The best place to have wagyu beef is in Kagoshima」と言っています。

このように、外国人のお客さんからも「和牛(WAGYU)」の評価は高いことが分かりますね。

ただ残念なのは、やはり「コミュケーション」の問題があることです。あるお客さんは「スタッフとのコミュケーションがあまり良くできなかった」と言っています。ですが他の方は「少し英語を話してくれたので問題はなかった」と言っています。

ですから、流暢な英語対応とまではいかなくても、メニュー・各種案内・説明などの「多言語表記」を徹底することにより、外国人のお客様のおもてなしを成功させることができるのではないでしょうか。

まとめ

日本には有名な「三大和牛」だけではなく、全国各地に素晴らしい「銘柄牛」がたくさん存在していることが分かりました。これらの「和牛(WAGYU)」を外国人にアピールし地方に観光客を誘致することは、地方創生の鍵となるかもしれません。「和牛(WAGYU)」は大きな可能性のある分野といえるでしょう。

今後、訪日外国人の「地方」への訪問が増加してゆくことでしょう。日本各地において、インバウンド受け入れの体制を整えることが必要です。外国人に分かりやすい「案内・説明の多言語表記」「ウェブサイトの多言語化」、クレジットカードやスマホ決済などの「キャッシュレス化」「フリーWiFi」の設置、「SNSでの情報発信」といった対策を行うことが必須でしょう。

近頃よく耳にする「キャッシュレス化」については過去の記事もご覧ください。

また、「機械翻訳」では誤訳が発生します(こちらの記事を参照)。翻訳に関しては専門の翻訳会社がおすすめです。

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