日本の「工場見学」でインバウンドも面白い

工場見学

訪日外国人の「社会科見学」?

日本旅行では、自然景勝地・テーマパーク・博物館・美術館めぐりなどさまざまな楽しみ方があると思いますが、「工場見学」というのも、日本を知る上で面白い体験となるかもしれません。日本の一流企業の工場を見学すると、技術の高さや衛生管理の高さなどを知り啓発を受けるかもしれませんし、家族連れの場合は、子供たちの社会教育に役立つことでしょう。

全国各地で、数多くの企業が工場見学を行っていますので、外国人のお客さんを連れていってあげるのも良いのではないでしょうか。見学には予約が必要なことが多いので、事前に各工場のホームページから日程・予約人数の確認をお勧めします。外国語対応をしているかどうかも、事前に確認することが必要です。

訪日外国人も見学に来ている工場をご紹介します。

アサヒビール 茨城工場
https://www.asahibeer.co.jp/brewery/ibaraki/



アサヒビール茨城工場は、東京ドーム9個分という広大な敷地の中にあります。約90分の見学コースで、ビールの製造過程を見ることができ、最後に作りたてのビールを試飲することができます。参加費は無料です。外国人のお客様は、イヤホン式の機械を使って外国語案内(英語・中国語・韓国語)を聞くことができます。案内係の方に聞いたところ、外国の人たちも多く来ているとのことです。私が行った時も、5人ほどの中国人の人たちと一緒のグループでした。会社関係の研修で訪れていたようです。

まず、シアターでアサヒビールの取り組みなどについての説明を聞き、

ビールの原料となっている麦とホップを見て、

ビールを仕込んでいる巨大な釜や、

その巨大な釜の温度管理をしている、コンピューター室の様子を見たり、

広大な敷地内にある、出来上がったビールの貯蔵タンクを見学しました。

一つのタンクで、缶ビール(350ml)140万本もの量が保存されているとのことです。このような巨大なタンクが154本も敷地内にあるそうです。

そして、巨大な工場内も見学し、

最後に、新鮮な作りたてビールを試飲することができます。

この日は「スーパードライ」「ドライプレミアム」「エクストラコールド」の3種類を試飲しました。所要時間20分で3種類すべてを飲みきりました。もちろん、ドライバーとして来ている方やアルコールを飲めない方、お子様のために、ソフトドリンクが用意されています。

3種類のビール、どれも最高です!「泡」がとてもクリーミーでした。みなさん大満足。私と一緒に行った友人も新鮮生ビールを満喫し、ここで見学は終了。

ほろよい状態で、撮影スポットで写真撮影をしました。

お土産コーナーもあり、ビール・ウイスキー、おつまみ等を購入することができます。

90分の見学コースでしたが、とても楽しい時間を過ごすことができました。もし外国から来られたお客様がいたら、行ってみるのはいかがでしょうか?

アサヒビールは他にも工場があり、見学コースが設けられています。そして、ビールだけではなくウイスキーの工場の見学をすることもできます。友人の話では、北海道にある「ニッカウイスキー蒸留所」も最高だったそうです。ぜひ、アサヒビールのホームページをチェックしてみて下さい。

アサヒの工場見学
https://www.asahibeer.co.jp/brewery/

その他にも日本全国に、外国人にも楽しんでもらえそうな工場見学コースがあります。

JAL日本航空
https://www.jal.co.jp/kengaku/



1時間40分のコースで、SKY MUSEUM内の展示エリア(英語・中国語対応)、航空教室、格納庫を見学します。映像を通して航空機について学び、乗務員やパイロットの仕事紹介や、制服を着用して記念撮影をすることもできます。大人も子供も楽しめることでしょう。こちらの見学ツアー、外国人のお客さんからの高い評価を得ています。

2018年に「トリップアドバイザー」で選ばれた、工場見学&社会科見学ランキングで1位を獲得したのは、

トヨタ産業技術記念館
http://www.tcmit.org/



トヨタの歴史、自動車の製造工程、盛りだくさんの内容で、見ごたえたっぷりです。価値のある工場見学として、日本人も外国人も大満足しているようです。

そして、2018年「トリップアドバイザー」工場見学&社会科見学ランキングで上位にランクインしているのが、

京都鉄道博物館
http://www.kyotorailwaymuseum.jp/

鉄道博物館(埼玉市)
http://www.railway-museum.jp/

日本人・外国人・大人・子供関係なく、鉄道好きにはたまらない博物館でしょう。

その他、人気が高いのは、

カップヌードルミュージアム
https://www.cupnoodles-museum.jp/ja/



横浜と大阪にあります。チキンラーメンやカップヌードルが生まれた歴史や、世界各国のカップラーメンの紹介など、ラーメン好きにはとても楽しい空間でしょう。マイカップヌードルファクトリーでは、自分好みの具材を選んで「マイカップヌードル」を作ることができます。これは面白そうですね。

おわりに

今回取り上げた工場はほんの一部ですが、工場見学は日本人が行っても興味深く社会勉強になります。今回私が見学したアサヒビール工場を訪れていた中国人も、会社の研修として来ていました。今後は、個人で工場見学に訪れる外国人が増えるかもしれません。

工場側には、見学人数制限や時間制限などの規定があると思いますので、外国人にも正しく理解してもらうために「ホームページの多言語化」「案内説明の多言語表記」が最低限必要です。外国人をガイドする際に「通訳者」がいなくても、「多言語の音声案内」などがあれば内容を理解してもらえますし、映像に最低限「英語字幕」が入っていれば問題ないと思われます。工場見学はインバウンドの可能性のある分野ですが、工場側の外国人受け入れ対策を充実してゆく必要がありそうです。

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