外国人旅行客が多く訪れている、発展の可能性が高い地方都市はどこ?

外国人旅行客の訪問都市は都市から地方へシフトしている

毎年多くの外国人旅行客が来日し、日本各地を訪れています。地方都市にはそれぞれの土地の特色と魅力があります。多くの旅行客が、その地方ならではの「食・自然・温泉」などを求めて訪れています。どの地方に多くの外国人旅行客が訪れているのでしょうか。

外国人旅行客の宿泊者数と伸び率の高い県はどこか

観光庁の平成30年度の報告によると、2012年から2017年の5年間の訪日外国人の延べ宿泊者数は(東京・大阪・京都を除くと)北海道・沖縄県・福岡県が上位に上がっており、伸び率に関しては、香川県・佐賀県・青森県・沖縄県・岡山県・長野県が上位に上がっています。

外国人旅行客の延べ宿泊者数の前年比が高かった地方はどこか

2017年における、外国人旅行客の延べ宿泊者数の前年比が特に高かったのは、東北地方(40.4%)と九州地方(31.4%)でした。ですが、北海道、北陸信越、近畿、中国、四国、沖縄も全国平均を上回っています。

2018年の全国の訪日外国人数は、31,191,900人でした。非常に多くの外国人が日本を訪れています。

2017年度と比べると、2018年度は、8.7%の増加となりました。

2018年度外国人旅行客が多く滞在した都市はどこか

2018年の外国人旅行者の滞在地の分布図を見ると、東京・大阪・京都近郊を除くと、北海道の札幌市、東北地方では仙台市、東海地方では名古屋市、近畿地方では神戸市・姫路市・奈良市、北陸地方では金沢市、中国地方では広島市、四国では高松市、九州では北九州市・福岡市・長崎市・熊本市・鹿児島市などに多く滞在しています。

2018年度観光客数が多かった都市はどこか

2018年の観光客数(日本人も含めた)のランキンングで、上位5位は、京都市・大阪市・横浜市・福岡市・神戸市となっています。これは納得ですね。この後に、札幌市・名古屋市・金沢市・仙台市・奈良市・広島市・函館市・長崎市・那覇市・浜松市・北九州市・静岡市・松本市・鹿児島市と続いています。どの都市も観光旅行として魅力のある都市であることが分かります。

都市ランキングで上位に上がっている地方都市

森記念財団都市戦略研究所による調査「日本都市特性評価2019」で、主要72都市のランキングが行われました。地方都市の「経済・ビジネス・研究・文化・交流・生活・居住・環境・交通・アクセス」という項目において、各都市が調査され、評価が行われました。上位10位に選ばれたのは、京都市・福岡市・大阪市・横浜市・名古屋市・神戸市・仙台市・札幌市・金沢市・松本市です。

このランキングに入っている地方都市は、外国人旅行客が多く訪れている都市でもあります。日本人からも高く評価されている都市は、外国人旅行客も行ってみたいと思っているということですね。

参照:日本の都市特性評価
http://mori-m-foundation.or.jp/pdf/jpc2019_summary.pdf
森記念財団 都市戦略研究所
http://mori-m-foundation.or.jp/ius/jpc/

おわりに

外国人旅行者は日本の「地方の魅力」を求めて、日本各地を訪れています。地方都市は、そこにしかない自然景勝・特産物などを大いに生かして、経済発展する可能性を秘めています。今後に控えている東京オリンピックや大阪万博、ますます多くの外国人が日本を訪問しますので、地方都市の魅力をもっとアピールしインバウンドを成功させてゆきましょう。

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