在留外国人が知りたいと思っている日本のルールやマナーとは

新型コロナウイルスの影響があるとはいえ、在留外国人の数は全般的には増加傾向にあります。

出入国在留管理庁が出したプレスリリースによると、令和元年12月末時点における在留外国人数は293万3137人となり、前年末の273万1093人に比べると7.4%増加しています。実に1年間で20万人以上です。国籍は、多い方から順に中国、韓国、ベトナム、フィリピン、ブラジル、インドネシアとなっており、アジア圏から来る人々が多いことが分かります。

そして、在留外国人が生活する上で大きな障害となるのが日本特有のルールやマナーにまつわることです。

では、在留外国人の皆さんはどういったルールやマナーが原因で困っているのでしょうか。そして、どのようなルールやマナーを知りたいと考えているのでしょうか。今回は株式会社YOLO JAPANが公開しているデータを基に、そのヒントを探していきたいと思います。

日本のルールやマナーを学んでいる在留外国人がほとんど

外国人の人達は日本のルールやマナーに無頓着、というイメージを持っている方も多いかも知れません。

しかし、実は違います。日本最大級の外国人向け採用情報メディア「YOLO JAPAN」を運営する株式会社YOLO JAPANが、2019年に72ヵ国513名の在留外国人を対象に行ったアンケート調査によると、在留外国人の96%もの人たちが「日本でのルールやマナーについて学んだことがある」と答えています。

出典:株式会社YOLO JAPAN

思ったよりも多い、と感じた方が多いのではないでしょうか。意外と日本に馴染むためにルールやマナーについて調べていることが分かります。

どのように学んだのか?

彼らはどのようにして学んだのでしょうか?日本人の知人や友人に教わったのが270人(52.6%)、職場で教わったのが243人(47.3%)でした。(複数回答可)

興味深いのは、母国で事前に調べていた人が約半数の260人(50.6%)いたことです。最近はインターネット、とりわけYouTubeのおかげで、日本についての情報も簡単に手に入れられます。ルールやマナーを調べることの敷居が低くなっていることが、いい風に作用しているということでしょう。

日本に住んでみてわかる、知らなくて困るルールやマナーとは

同じアンケートによると「日本のルールやマナーを知らなくて困ったことがある」と答えた在留外国人は全体の6割にも及びます。

前述したように、ほとんどの在留外国人の方がルールやマナーを調べているのに、何故このような乖離が起きているのでしょうか。それは、動画や本などでは基本的なルールやマナー、あるいは視聴者や読者に面白いと思ってもらえるようなルールやマナーを優先して紹介しているからです。実際に生活する上で重要なルールやマナーであっても、地味なものや説明が難しいものについては省かれてしまいがちです。そのため、せっかく勉強しても「こんなルール知らない……」ということになってしまいます。

一番困ったのは「ゴミの捨て方」と「ビジネスマナー」について。

出典:株式会社YOLO JAPAN 外国人が知らない日本のルールやマナーは「ゴミ出し」と「ビジネスマナー」

第1位はゴミの捨て方です。住んでいる自治体によって分別の仕方はバラバラで、地域によって大きくルールが異なります。事前に動画や本などで正確な情報を得ることは困難です。

第2位はビジネスマナーについてです。大まかな部分は調べることが可能ですが、会社による違いや地域差、暗黙の了解などといった細かな部分はなかなか調べられることではありません。ましてや、母国で母国語を使って調べていては、まず出てこない情報です。

そして、これらのルール・マナーは生活に直結する重要なもの。まさに、在留外国人にとって最も知りたい情報の一つと言えるのではないでしょうか。

在留外国人は、日本人からルールやマナーを学びたいと思っている

世界的に日本語と英語を比べれば、当然英語を話す人の方が多数です。出稼ぎなどのビジネス目的であれば汎用性の高い英語圏の国へ行ったほうがある意味合理的といえるかもしれません。それでも日本に住むことを選んだ外国人の多くは、「日本へのあこがれ」や日本文化への特別な関心がある人たちといえるでしょう。

事実、このアンケートでは回答者の実に92%が「日本でのルールやマナーについて学びたい」と回答したのです。それらを積極的に学んで、日本社会に溶け込みたいと考えているのは興味深いことです。

さらにどんな方法で学びたいですか?という質問に対しては、第1位に日本人から(53%)、つづいてインターネットで(40%)と回答しています。外国人のネットワークから学びたいと答えた人はわずか5%に過ぎませんでした。

外国人からではなく、日本人から直接学びたいと考えている人が多いことからも、日本に馴染もうとする意識が見えます。ここに外国人支援のヒントがありそうです。特に問題になっているゴミ出し・ビジネスマナーについては、外国語での教材やアプリ、動画などを用意できそうです。

まとめ

YouTubeなどの日本関連動画を見ていると、頻繁に「Only in japan」という言葉が出てきます。「(こんなことは)日本でしか起こり得ない」というような意味で使われています。こんな言葉がよく使われることからも分かるように、日本は他の国々とは大きく異なったルールやマナーがたくさんある国です。そのため、日本特有のマナーに悩まされたり、近隣住民とのトラブルが起きてしまうこともあります。

しかし、外国人はみんなルールやマナーに無頓着なわけではないことも分かりました。学ぼうという姿勢を持っている方がとても多いようです。そういった想いにどうすればよりうまく応えられるのか、今いちど私たち日本人も考え直す必要があるでしょう。

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