ウィズコロナ時代を生き抜くための取り組み-「観光」編

ウィズコロナ時代を生き抜くための取り組み

新型コロナウイルスの感染拡大と、それに伴う外出自粛・移動規制の影響を受けて、日本の観光業は大きな打撃を受けています。

観光庁の発表によると、世界的感染拡大による海外からの入国規制強化などで、2020 年 4 月の訪日外国人数(推計値)によると、前年同月に比べて、99.9%減のわずか 2,900人となり、過去最大の減少幅を記録しました。この数字は、東日本大震災発生翌月の2011年4月に記録した62.5%減を大きく上回るものです。

コロナウイルスの完全な終息は難しく、「ウィズコロナ(コロナウイルスとの共存)」を覚悟しなければならない中、それを見据えて観光業界ではさまざまな取り組みが始まっています。今回はその中から、特筆すべき5つの取り組みをご紹介します。

株式会社ボールドライト、「コロナに負けるなプロジェクト」

株式会社ボールドライトのWebサイトより引用

株式会社ボールドライトは店舗・観光・周辺案内向けオリジナルマップソリューション「Platinumaps(プラチナマップ)」を提供する会社。ANAなどに導入実績を持っています。「コロナに負けるなプロジェクト」と題して、さまざまなプロジェクトを展開しています。

第一弾「# みんなでまた行くね 日本旅先応援プロジェクト」

株式会社ボールドライトのWebサイトより引用

第一弾として3月31日から開始したのが「# みんなでまた行くね 日本旅先応援プロジェクト」。このプロジェクトは、新型コロナウイルスが収束するまでの期間を「次の旅に向けてワクワクする時」と捉え、みんなが行った「過去最高の旅先マップ」をみんなで作り上げ、盛り上がろうというプロジェクトです。インスタグラムかツイッターで、過去行った最高の旅先の写真1枚に、スポット名、応援メッセージ、#みんなでまた行くねをコメントして投稿することで参加することができます。

第二弾「日本テイクアウトマッププロジェクト」

株式会社ボールドライトのWebサイトより引用

第二弾は4月23日から開始した「日本テイクアウトマッププロジェクト」。全国的な外出自粛ムードで窮地に立たされた多くの飲食店が、テイクアウトを始めています。しかし、日本の飲食店の約60%は個人経営店であり、始めたばかりのテイクアウトサービスを認知してもらうのは大変です。そこで、考えられたのがこのプロジェクト。プラチナマップを活用して上記のようなマップを無料で簡単に作成することができます。

作成したマップはWEBサイトに貼り付けたり、SNSでシェアできたりするほか、現在地表示、検索、食べ物のジャンル分けなども可能です。お申し込みフォームより、キャンペーンコード「コロナに負けるな」を入力してお申し込みください。

airbnb、「オンライン体験」サービス

airbnbのWebサイトより引用

airbnbは部屋を貸したい人と部屋を借りたい旅行者とを繋ぐプラットフォーム。このairbnbが始めたサービスが「オンライン体験」サービスです。このサービスではZoomを活用し、観光地に行きたくても行けない人と現地の事業者とを仲介します。

この試みは外出規制で仕事ができなくなってしまった現地事業者の救済になるのと同時に、オンラインならではのコンテンツもあり非常に好評です。たとえば、上記の画像の「ベストセラー作家と小説を書こう」は、オンラインだからこそ出来るコンテンツではないでしょうか。

その一方で、制約が少ないせいで観光体験とは言えないようなコンテンツや、youtubeライブなどでも出来そうなありふれたコンテンツも多いという指摘もあります。まだまだ始まったばかりのサービスなので、今後の成長にさらなる期待をしたいところです。

東京都、テレワーク促進に向けた宿泊施設利用拡大支援事業

出典:東京都「テレワークの促進に向けた
宿泊施設利用拡大支援事業開始のお知らせ」

自粛要請の中、多くの企業がテレワークを導入しました。しかし、自宅だとリラックスしすぎてしまい、仕事が捗らないという悩みを抱えている人は多いと言われています。また、インターネット回線などの問題で自宅ではテレワークが難しい人達もいます。このようなことから、テレワークとして使うことの出来る場所の需要が高まっています。

そこで、東京都は4月24日~5月6日まで行っていたSTAY HOME週間の一環として宿泊施設への支援事業を始めました。これは、テレワークスペースとしての活用を希望する都内宿泊施設と、それを利用したい都内事業者をマッチングするサービスです。都心などの人の多い場所にある勤務地への移動を減らすとともに、宿泊施設の利用拡大を図ることを目的としています。

収束の兆しが見え始めているとはいえ、テレワークを今後も続けたいと思っている事業者は多いともいわれており、テレワークスペースのレンタル需要は拡大するものと考えられます。

サンリオピューロランド、「バーチャル背景」を公式Twitterで配信

サンリオピューロランドはオンライン会議やオンライン飲み会で使える「バーチャル背景」をピューロランド公式Twitterで、4月下旬ごろより配信(#エアピューロ)しました。上記のようなキャラクター背景の他、イラスト背景、カチューシャ背景、サンリオピューロランド背景などを提供しています。

また、サンリオ公式Twitterでも、ハローキティ公式You Tubeチャンネル「HELLO KITTY CHANNEL」の壁紙をWeb会議用の背景として配信(#キティチャンネル壁紙)しました。

Web会議用としては使い所の難しい背景ばかりですが、うまく活用できれば会議を和やかなムードにさせてくれること間違いありませんね。

ハワイ州、「おうちでハワイ」

ハワイ州観光局総合ポータルサイト「allhawaii (オールハワイ)」のWebサイトより引用

日本人に人気の海外旅行先で真っ先に上がるハワイ。ご存知の通りハワイは観光業で成り立っている島であり、コロナウィルスの影響が大きかった地域の一つです。初めて感染者が確認された3月以降、失業保険申請件数は25万件を超えています。これはハワイ州の労働者の40%に迫る勢いですから、いかにハワイが大きなダメージを受けているかが窺えます。

こういった状況を打開策の一つとして始めたのが「おうちでハワイ」プログラムです。ラインナップは以下の7種類。

  • バーチャルハワイ:VR映像を活用し、ハワイの島々でのアクティビティ体験を提供
  • 癒しのハワイ:ハワイの絶景と、サウンドヒーリング協会が監修して収録された癒しの自然音を鑑賞可能
  • 学ぶハワイ:ハワイの歴史や文化を学べる学習プログラム
  • 音楽でハワイ:ハワイアンアーティストによる音楽サービス。ハワイアンミュージックはもちろん、コンテンポラリー、アイランド・レゲエなども鑑賞可能
  • 映画でハワイ:ハワイで撮影された映画の中から、おすすめ映画をLiLiCo(映画コメンテーター)さんのコメント付きで紹介
  • 読み物ハワイ:ガイドブックやヒストリックガイド、特集雑誌などの電子書籍を無料で提供
  • 家族でハワイ:ハワイ在住アーティストなどの塗り絵を楽しめる他、ワイキキ水族館のお絵かきレッスンやライブ配信などの情報を紹介

ハワイ好きの方もそうでない方も楽しめるコンテンツが多数用意されており非常に好評です。今後の動向に注目してください。

まとめ

「ウィズコロナ」時代で生き残っていくには、「コロナ前」に立案した観光施策の多くを白紙に戻し、新たな施策を検討する必要があるかもしれません。さまざまな知恵を絞ってこの問題に取り組む観光業界の一助となるべく、ストラテは今後も観光業界などの新たな取り組みをレポートしてまいります。

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