【国内線・国際線】航空券の値段が下がるタイミングはいつ?予約の裏ワザ10選!

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航空券 値段 下がる タイミング

「次の旅行、少しでも安く行きたいな…」 「同じ行き先なのに、友達と航空券の値段が数万円も違うのはなぜ?」

旅行の計画で特に悩ましいのが、変動の激しい『航空券の価格』です。実は、航空券の価格は予約する時期や曜日、時間帯といった様々な要因で、まるで生き物のように日々変動しています。

同じ路線でも、購入のタイミング一つで1万円、場合によっては数万円もの差がつくことも珍しくありません。賢い旅行者は、この価格変動の法則を読み解き、お得に航空券をゲットしています。

この記事では、航空券の価格が決まる仕組みから、具体的な安い時期、曜日、時間帯、そしてプロも実践する購入の裏ワザまで、網羅的に解説します。この記事を最後まで読めば、あなたも「旅の上級者」として、賢くお得に空の旅を計画できるようになるはずです。

  • 航空券の値段が下がりやすい時期とその背景
  • 曜日・時間帯別に航空券の価格が変動する傾向
  • 安く購入するための具体的な予約タイミング
  • 航空券をさらに安く買うための裏ワザと活用ツール
目次

航空券が安くなるタイミングはいつ?

航空券が安くなるタイミングはいつ?

「ラストミニッツセール」

筆者が以前、マレーシアに住んでいた時に、時々エアアジアを利用していた時がありました。当時、エアアジアは『ラストミニッツセール』という販売方法を採用しており、搭乗日が近づくほどチケット価格が下がる仕組みでした。

これには、人気の日時のチケットは早めに高く売れ、空席の多い人気のない便に関しては、チケットがどんどん安くなるので、最終的には利用者が増え、座席を有効に使えるという利点がありました。

実際に私は、2リンギット(約70円)で約4時間フライトに乗ったことがあります。LCCとはいえ、何の不満もない新しくて清潔な飛行機でした。

「ダイナミックプライシング」

でも現在、エアアジアに限らず多くの航空会社は、チケットの販売において「ダイナミックプライシング(変動料金制)」というものを採用しています。

これは、航空券の需要と供給のバランスによって価格がリアルタイムで変動する仕組みです。最近ではAIの登場により、自社の販売データだけでなく、他社の販売価格などをリアルタイムに取り入れつつ価格を決めていると言われています。

そういう意味では、もし予約したい日までに日数的な余裕があるのであれば、チケットが安くなっていないかを知るために何度も比較サイトや航空会社の公式サイトをチェックするしかないでしょう。特定の曜日や時間帯に必ず安くなるわけではありません。

とはいえ、基本的に航空券が安くなるタイミングは存在します。

航空券はできるだけ早期に予約するのが鉄則

冒頭で「ラストミニッツセール」について書きましたが、今は逆の搭乗日が近づけば近づくほど航空券は高くなる傾向にあります。ですので、国内線にせよ国際線にせよ、移動日が決まり次第予約するのがよいでしょう。

例えば、JALやANAの場合、搭乗日から見てより早く予約することでより大きな割引率が適用されます。

JALの早期割引運賃

JALでは、早期予約によって割引される運賃プランとして『スペシャルセイバー』や『セイバー』があります。これは、かつて「先得(さきとく)」と呼ばれていた運賃に相当するものです。主な特徴は以下の通りです。

  • 早く予約するほど割引率が高い: 基本的に、搭乗日から見てより早く予約する運賃(例:75日前、55日前など)ほど価格が安く設定されています。
  • 運賃の名称: JALは2023年に運賃体系をリニューアルし、「スペシャルセイバー」が最も割引率の高い早割運賃にあたります。
  • 予約開始時期: 例年、夏ダイヤ(3月最終日曜日~)と冬ダイヤ(10月最終日曜日~)の年2回、運航期間の航空券がまとめて発売されます。この発売日に予約するのが最も安くなる可能性があります。
  • 注意点: 予約の変更は原則としてできません。 予定が変更になった場合は、一度キャンセルして取り直す必要がありますが、その際には所定の取消手数料が発生します。
運賃の種類(一例)予約の目安割引率の傾向
スペシャルセイバー搭乗日の28日以上前高い
セイバー搭乗日の1日~28日前中程度
フレックス当日でも予約可能定価に近い

参照:JAL公式サイト

ANAの早期割引運賃

ANAでは、早期予約でお得になる運賃プランとして「ANA SUPER VALUE(ANAスーパーバリュー)」が用意されています。主な特徴は以下の通りです。

  • 予約期限が分かりやすい: 「SUPER VALUE 75」なら75日前まで、「SUPER VALUE 21」なら21日前まで、というように、予約期限が運賃名に数字で示されています。
  • 数字が大きいほどお得: 「75」や「55」など、予約期限を表す数字が大きいほど割引率が高く、お得に購入できます。
  • 予約開始時期: JALと同様、夏ダイヤ・冬ダイヤの期間ごとに一斉発売されます。搭乗日の355日前から予約可能です。
  • 注意点: こちらもJALの早割と同様、予約の変更はできません。 キャンセルには所定の取消手数料がかかります。
運賃の種類(一例)予約期限割引率の傾向
ANA SUPER VALUE 7575日前まで非常に高い
ANA SUPER VALUE 5555日前まで高い
ANA SUPER VALUE 4545日前まで高い
ANA SUPER VALUE 2121日前まで中程度
ANA VALUE 1/3/71/3/7日前までやや高い

参照:ANA公式サイト

というわけで、値段の安い航空券を購入するためには、早目に予約するようにしましょう。

もし、飛行機を利用する時期や日付に多少の融通が利くのなら、より安い時期・曜日を選ぶとお得です。次にその点をご紹介しましょう。

月・曜日・時間別の航空券の値段が下がるタイミング

月・曜日・時間別の航空券の値段が下がるタイミング

皆さんがよくご存じのように、航空券が安い時期というのは、明確な傾向があります。さっそく「時期」「曜日」「時間帯」の3つの軸で、狙い目のタイミングを見ていきましょう。

時期別 (月単位):旅行業界の「閑散期」を狙え!

旅行需要には波があり、航空券の価格もその波に連動します。大型連休や長期休暇といった誰もが旅行したい「繁忙期」を避けるのが、節約の基本戦略です。それが分かると見えてくる4つの閑散期が以下の時期になります。

① 正月明け〜2月

年末年始の帰省・旅行ラッシュが終わり、春休みの旅行シーズンが始まる前の静かな期間。旅行需要が一時的に落ち着くため、航空券価格もぐっと下がります。LCC(格安航空会社)も積極的にセールを打ち出す、まさに「狙い目」の時期です。

② 4月(新年度・新学期スタート後)

春休みや卒業旅行で賑わった3月が過ぎ、新生活が始まるこの時期も、旅行需要が落ち着きます。気候も温暖で過ごしやすく、快適な旅が楽しめる穴場のシーズンです。

③ ゴールデンウィーク明け〜6月

ゴールデンウィークの反動で旅行客が減少し、さらに梅雨シーズンと重なるため、価格が大きく下がる傾向にあります。この時期、梅雨のない北海道などを目的地に選ぶのも賢い選択です。

④ 10月〜11月(シルバーウィーク後)

夏休みやお盆休みのピークが過ぎ、年末に向けて需要が落ち着くこの時期も航空券が安くなります。気候も安定しており、「旅行の秋」を満喫するには最適なシーズンです。ただし、スポーツの日などの連休周辺は価格が跳ね上がるため注意が必要です。

【囲み】年間三大セール時期はココ!

年間を通して特に価格が底値になりやすいのは、2月、6月、11月と言われています。この3つの月を覚えておくだけでも、旅行計画が立てやすくなります。

曜日別:週末を避けた「平日フライト」が鉄則!

旅行の出発日・帰国日を何曜日に設定するかで、価格は大きく変わります。当然ながら、週末や祝日を含むと高くなる傾向があります。安い曜日、高い曜日、それぞれ見ていきましょう。

安い曜日:火曜日・水曜日・木曜日

一般的に平日の真ん中は、ビジネス・観光ともに需要が落ち着くため、最も価格が安くなる傾向にあります。

高い曜日:金曜日・土曜日・日曜日・月曜日

金曜の夜から出発する週末旅行者、日曜の夜に帰宅する人々、そして月曜に出張へ向かうビジネス客。このように、週末とその前後は需要が集中するため、価格が高騰します。出発を1日ずらすだけで、数千円〜1万円以上も節約できる可能性があります。

豆知識

火曜日の午後や水曜日の未明に新しい割引運賃が設定されることがあるとも言われています。

時間帯別:「早朝・深夜便」を使いこなす

同じ日の中でも、フライトの時間帯によって料金は異なります

安い時間帯:早朝(午前6時以前)・深夜(午後9時以降)

多くの人が利用をためらう早朝や深夜のフライトは、需要が少ないため安価に設定されています。空港までの交通手段や、到着後の動きを確保できるなら、非常にお得な選択肢です。特に深夜便は、機内で一泊できるため、現地の宿泊費を1泊分節約できるという大きなメリットもあります。

高い時間帯:日中(午前9時〜午後6時頃)

ビジネス利用や観光客にとって最も活動しやすい日中の時間帯は、需要が集中するため価格が高めに設定されます。

では、次にもっと航空券を安く買う裏ワザをご紹介しましょう。

航空券を安く買う10の裏ワザ

航空券を安く買う10の裏ワザ

安い時期や月について理解したら、次は具体的な購入テクニックです。これらの「裏ワザ」を組み合わせることで、さらに旅費を圧縮できます。

1. LCC(格安航空会社)を積極的に利用する

ANAやJALといったFSC(フルサービスキャリア)よりも、圧倒的に低価格なのがLCCの魅力です。機内サービスの有料化や座席の簡素化などでコストを削減し、格安運賃を実現しています。価格重視なら、まず検討したい選択肢です。

日本のLCC

日本のLCCは、大手航空会社(ANA・JAL)のグループ企業が多く、国内線・国際線ともに豊富な路線網を持っています。セールやキャンペーンも頻繁に実施しており、お得に旅行できる機会が多くあります。

航空会社名拠点空港主な就航路線特徴
Peach Aviation (ピーチ)関西、成田、那覇国内線: ほぼ全国の主要都市を網羅国際線: ソウル、釜山、台北、高雄、香港、上海、バンコク・ANAホールディングス傘下
・国内LCC最大手で、路線数が最も豊富
・ピンクを基調としたデザインが特徴
・頻繁にセールを実施
Jetstar Japan (ジェットスター・ジャパン)成田、関西、中部国内線: 全国の主要都市国際線: 台北、マニラ・JAL、カンタス航空などが出資
・国内線の路線網が充実
・最低価格保証を掲げている
・JALのマイルが貯まる
・使える(一部条件あり)
Spring Japan (春秋航空日本)成田国内線: 新千歳、広島、佐賀国際線: 上海、天津、ハルビン、寧波など中国各都市・JAL、中国の春秋航空が出資
・中国路線に圧倒的な強みを持つ
・機内持ち込み手荷物の重量制限が7kgと他社より厳しい場合がある
ZIPAIR Tokyo (ジップエア トーキョー)成田国際線のみ: ソウル、バンコク、シンガポール、ホノルル、ロサンゼルス、サンフランシスコ、バンクーバーなど・JALが100%出資する中長距離国際線LCC
・ボーイング787型機を使用
・LCCとしては珍しく、機内Wi-Fiが無料(一部制限あり)
・フルフラットシートも選択可能

日本に乗り入れている主な海外LCC

アジア近隣諸国を中心に、多くの海外LCCが日本へ就航しています。特に韓国、台湾、香港、東南アジアの航空会社が多く、日本の地方空港と海外を直接結ぶ路線も増えています。

国・地域航空会社名主な日本就航都市特徴
韓国・JIN AIR (ジンエアー)
・T’way Air (ティーウェイ航空)
・JEJU air (チェジュ航空)
・Air Seoul (エアソウル)
・Air Busan (エアプサン)
成田、関西、中部、福岡、新千歳、那覇など全国の主要空港・日本への就航都市、便数が非常に多い
・ソウル、釜山、大邱など韓国の各都市へ接続
・大手航空会社(大韓航空、アシアナ航空)傘下のLCCも多い
台湾・Tigerair Taiwan (タイガーエア台湾)成田、羽田、関西、中部、福岡、新千歳、那覇、岡山、函館など・チャイナエアライン傘下
・日本の地方都市への乗り入れも積極的
・台北(桃園)、高雄、台中と日本を結ぶ
香港・Hong Kong Express (香港エクスプレス)成田、羽田、関西、中部、福岡、那覇、高松・キャセイパシフィック航空傘下
・香港を拠点にアジア各都市へ路線網を持つ
中国・Spring Airlines (春秋航空)関西、中部、茨城、高松、佐賀など・中国最大のLCC
・上海を拠点に中国各都市へ接続
マレーシア・AirAsia X (エアアジアX)成田、羽田、関西、新千歳・中長距離路線を運航するエアアジアグループの航空会社
・クアラルンプールを拠点にアジア、オセアニアなどへ乗り継ぎ可能
タイ・Thai AirAsia (タイ・エアアジア)
・Thai Lion Air (タイ・ライオン・エア)
成田、関西、中部、福岡、新千歳・バンコク(ドンムアン)を拠点とするLCC
・タイ国内や周辺諸国への乗り継ぎに便利
フィリピン・Cebu Pacific Air (セブ・パシフィック航空)成田、関西、中部、福岡・フィリピン最大のLCC
・マニラやセブを拠点にフィリピン国内のリゾート地へ接続
シンガポール・Scoot (スクート)成田、関西・シンガポール航空傘下の中長距離LCC
・シンガポールを拠点に東南アジア、オーストラリアなどへ広いネットワークを持つ

2. 「早期割引」と「セール」は絶対に見逃さない

ANAの「SUPER VALUE」やJALの「先得」といった早期割引は、早く予約するだけで運賃が半額近くなることもある強力な制度です。また各航空会社が不定期に実施するセールは破格の安さを見逃さないようにしましょう。

公式アプリに登録しておき、チケットが安くなったら通知するように設定しておいたり、メールマガジンに登録したりして、情報を逃さないようにしましょう。

3. 「航空券比較サイト」で一網打尽に検索する

もはや必須のテクニック。複数の航空会社の料金を横断的に比較できるサイトやアプリ(後述)を使えば、手動で各社のサイトを見に行く手間が省け、一瞬で最安値を見つけ出せます。

4. 「株主優待券」を賢く使う

ANAやJALなどの株主でなくても、金券ショップやフリマサイトで「株主優待券」は購入可能です。国内線の普通運賃が片道50%割引になるなど、割引率が非常に高いため、特に直前期の予約で効果を発揮します。

ヤフオク 株主優待券

例)ヤフーオークションで「jal 株主優待券」と検索

5. 「発着空港」を変えてみる

同じ都市でも、複数の空港がある場合があります。例えば、東京なら『羽田空港』と『成田空港』、大阪なら『伊丹空港』と『関西国際空港』があります。発着する空港を変えるだけで、航空券の価格が大きく変わることがあります。空港から目的地までの交通費も含めた「総額」で比較検討しましょう。

6. 国際線は「乗り継ぎ便(経由便)」も視野に入れる

目的地まで乗り換えなしで行ける「直行便」は快適ですが、価格は高め。時間に余裕があるなら、第三国で乗り継ぐ「経由便」を選ぶと、数万円単位で安くなるケースも。乗り継ぎ時間(トランジット)を利用して、もう1都市楽しめるというメリットもあります。

7. 「ホテルパック(ダイナミックパッケージ)」を利用する

FSC(フルサービスキャリア)では、航空券とホテルをセットで予約する「ホテルパック」が非常にお得。航空会社が大量に仕入れているホテルと組み合わせることで、別々に予約するよりもトータルで安くなる「セット割」が適用されます。

8. 貯めた「マイル」を特典航空券に交換する

究極の節約術は、飛行機搭乗や日々のクレジットカード利用で貯めたマイルを、無料の航空券に交換する「特典航空券」です。席数に限りがあり人気も高いため、予約開始と同時に動くくらいのスピード感が求められます。

【東京-大阪間】時期による必要マイル数 比較表

利用時期の目安時期の具体例片道に必要なマイル数(目安)特徴・注意点
閑散期・連休や長期休暇明けの平日・6月、11月などの平日の日中便6,000マイル〜(基本マイル数)・最も少ないマイル数で交換できる時期。・特典航空券の枠に空きが多く、予約しやすい傾向がある。・出発時刻が早朝や夜間の便は、平日でもマイル数が少し上がることがある。
通常期・通常の週末(土日)・3連休ではない祝日7,500~12,000マイル程度・基本マイル数で交換できる座席は少なくなり、追加マイルが必要になることが多い。・金曜の夜や月曜の朝など、需要が集中する便はさらに多くのマイルが必要になる場合がある。
繁忙期・ゴールデンウィーク・お盆(8月中旬)・年末年始・3連休の初日や最終日15,000~30,000マイル以上・予約が集中するため、必要マイル数が大幅に増加する。・基本マイル数での予約は極めて困難。・日程や便によっては、特典航空券での予約自体が難しい場合もある。・有償航空券のほうがお得になるケースも出てくる。

※上記のマイル数はあくまで目安です。実際の必要マイル数は、JAL公式サイトの空席照会でご確認ください。 

※クラスJを利用する場合は、上記に加えて通常2,000マイルが追加で必要ですが、この追加分も変動する場合があります。

ポイント

  • 予約は早めに:搭乗日が近づき、空席が少なくなるほど必要マイル数は増加する傾向にあります。予定が決まったら、なるべく早く予約するのが少ないマイルで交換するコツです。
  • 日程や時間帯をずらす:繁忙期のピーク日を1日ずらしたり、需要の少ない時間帯の便を選んだりするだけで、必要マイル数が大きく下がることがあります。

9. 【上級テクニック】「1人ずつ」検索してみる

2人以上で旅行する場合、まとめて検索すると「全員が同じ価格で座れる席」しか表示されません。しかし、1人ずつ検索すると、空席の中にポツンと残っている安い席が見つかることがあります。席が離れても構わないのであれば、試す価値のあるテクニックです。

10. MCC(ミドルコストキャリア)を検討する

スカイマーク、ソラシドエア、スターフライヤー、AIRDOといった航空会社は、FSCとLCCの中間に位置します。LCCよりサービスが良く、FSCより安いという、いいとこ取りの選択肢。特に直前予約では大手より安く、預け荷物が一定量無料なのも嬉しいポイントです。

日本の主なミドルコストキャリア(MCC)比較表

現在、日本国内では主に以下の航空会社がMCCに分類されます。それぞれが独自の強みを持ち、特定の地域への路線網や質の高いサービスで差別化を図っています。

航空会社名拠点空港主な就航路線サービス・特徴
スカイマーク (SKYMARK)羽田、神戸、福岡、那覇国内線:羽田・神戸を拠点に、新千歳、福岡、那覇など全国の主要都市を結ぶ。・MCCの代表格。定時運航率の高さに定評がある。
・普通席でもシートピッチが広め(約79cm)。
・全席に充電用コンセントを装備。
・受託手荷物が20kgまで無料。
・ネスレ日本のコーヒーやキットカットの無料サービスがある。
スターフライヤー (STARFLYER)北九州、羽田、中部国内線:羽田 ⇔ 北九州・福岡・関西・山口宇部中部 ⇔ 福岡 など国際線:北九州・中部 ⇔ 台北・「感動のあるエアライン」がコンセプト。
・黒を基調としたシックなデザインと革張りシート。
・国内線トップクラスの広い座席間隔(約91cm)。
・全席にタッチパネル式液晶モニター、電源、USBポートを完備。
・タリーズコーヒーやスープなどのドリンクを無料で提供。
AIRDO (エア・ドゥ)新千歳、羽田国内線:羽田・中部・神戸・福岡などと、北海道の各都市(札幌、旭川、函館、女満別など)を結ぶ。・「北海道の翼」として、北海道に特化した路線網を持つ。
・ANAとの共同運航(コードシェア)便が多い。
・オニオンスープなど、北海道らしいオリジナルドリンクを無料で提供。
・機内誌やオーディオ番組など、独自の機内サービスが充実。
ソラシドエア (Solaseed Air)宮崎、那覇、羽田国内線:羽田・中部・神戸などと、九州・沖縄の各都市(宮崎、熊本、長崎、鹿児島、那覇など)を結ぶ。・「九州・沖縄の翼」として、九州・沖縄の路線に強みを持つ。
・ANAとの共同運航(コードシェア)便が多い。
・特産品であるアゴ(トビウオ)と柚子を使った「アゴユズスープ」の無料提供が有名。
・女性に優しい「ソラ女子」プロジェクトなど、独自の取り組みを行う。

格安航空券をゲットするためのお勧めツールと注意点

格安航空券をゲットするためのお勧めツール

ここまでで、FSC(フルサービスキャリア)、LCC(ローコストキャリア)、MCC(ミドルコストキャリア)などたくさんの種類の航空会社について触れてきました。でも1つ1つの公式サイトに行き、チェックするのは大変です。

そんな時便利なのが、一度の入力で料金を比較できるサイトやアプリです。おすすめのものをご紹介しましょう。

お役立ちツール紹介:旅のプロも使う比較サイト&アプリ

これらのテクニックを実践する上で、強力な味方となるのが比較サイトやアプリです。

総合比較サイト・アプリ

  • Skyscanner(スカイスキャナー): シンプルな操作性で世界中の航空券を比較可能。目的の路線を「プライスアラート」に登録しておけば、価格変動をメールで知らせてくれます。
  • Google Flights(グーグルフライト): 動作が非常に軽く、過去の価格データから「今が安いか、高いか」を視覚的に示してくれる機能が秀逸。
  • KAYAK(カヤック): 比較機能に加え、価格予測ツールも搭載。旅行の計画に役立ちます。

国内に強いサイト・アプリ

  • エアトリ : 国内航空会社14社を一括比較。ホテルやレンタカーもまとめて予約可能。
  • ソラハピ: 国内航空券に特化。独自の「最安値保証」が魅力。

これらのツールをブックマークしておき、複数のサイトで価格を比較するのが、最安値を見つけるための確実な方法です。

【要注意】その常識、間違いかも?航空券の落とし穴

最後に、多くの人が誤解しがちな点や、見落としがちな注意点をまとめました。

目的地ごとの「本当のシーズン」を考慮する

この記事で紹介した「安い時期」は、あくまで日本のカレンダーに基づいたもの。しかし、旅行先の気候やイベントによっては、状況が全く異なります

  • 海外の例: 正月明けのニューヨーク行き航空券は安いですが、現地は極寒で吹雪の可能性も。逆に11月は感謝祭パレードで世界中から観光客が集まり、航空券もホテルも高騰します。
  • 国内の例: 本州が梅雨の6月は、梅雨のない北海道にとっては最高の旅行シーズンとなり、価格が上がることがあります。

必ず「日本の閑散期」と「現地のベストシーズン/イベント」を照らし合わせて計画しましょう。

表示価格だけで判断しない!「総額」で比較する

特にLCCを利用する場合、一見安く見える価格には、預け荷物料金、座席指定料、各種手数料などが含まれていないことがほとんどです。全てのオプションを追加したら「結局、大手と変わらなかった…」ということもあります。必ず支払い総額で比較検討する癖をつけましょう。

日本の主要LCC4社のオプション料金や各種手数料比較表は以下の通りです。

料金・手数料項目Peach (ピーチ)Jetstar (ジェットスター)Spring Japan (春秋航空日本)ZIPAIR (ジップエア)
運賃プラン例シンプルピーチ(基本)、バリューピーチ、プライムピーチStarter(基本)、ちゃっかりPlus、しっかりMax などスプリング(基本)、スプリングプラス、プレミアムStandard(基本)ZIP Full-Flat
受託手荷物 (Web予約/1個目)1,950円~ (1個20kgまで)1,950円~ (1個20kgまで)2,000円~ (ゾーン別料金/~20kg)【国際線のみ】 3,500円~(路線・重量による)
座席指定 (Web予約)スタンダード: 690円~足元の広い席: 1,390円~スタンダード: 610円~足元の広い席: 1,350円~スタンダード: 700円~足元の広い席: 1,500円~【国際線のみ】 スタンダード: 1,500円~足元の広い席: 8,000円~
支払手数料 (1名・1区間あたり)700円 (クレジットカード/PayPay)740円 (クレジットカード/キャリア決済)800円 (クレジットカード/PayPay)【国際線のみ】 1,000円
予約変更手数料 (Web手続き)3,780円 (+運賃差額)※シンプルピーチの場合4,000円 (+運賃差額)※Starterの場合3,000円~ (+運賃差額)※スプリングの場合【国際線のみ】 5,000円~ (+運賃差額)※路線による
取消 (払戻)原則不可※プライムピーチのみ可(手数料要)ピーチポイントで返還原則不可※上位プランは可(手数料要)フライトバウチャーで返還原則不可※上位プランは可(手数料要)原則不可
新規予約手数料 (電話/空港)電話: 2,900円空港: 4,000円電話/空港: 3,500円電話/空港: 2,500円電話 (コンタクトセンター): 2,000円

航空券を予約する前にホテルの価格も確認する

音楽フェスやモーターショーの展示会、ローカルのお祭りなどのイベントがあり、航空券がそれほど高くないにもかかわらず、ホテルが通常よりかなり高い、ということがあります。

というのもそうしたイベントには飛行機だけでなく、自家用車や新幹線などを使って訪れる人がいるからです。

それで旅行などを計画する際には、航空券を予約してしまう前にホテルの料金も確認しましょう。そうすることで航空券をキャンセルして手数料を払う必要はなくなるでしょう。

よくある質問と回答

最後に、航空券の価格タイミングに関するよくある質問にお答えします。

航空券の値段が下がる曜日は?

火曜日・水曜日・木曜日が安くなる傾向にあります。週末や週明けは旅行や出張の需要で価格が上がりやすいため、平日の真ん中を狙うのがおすすめです。

国際線のチケットが安くなる時期はいつですか?

出発の2ヶ月~6ヶ月前、特に4~5ヶ月前の予約が安くなる傾向にあります。また、渡航先の観光シーズンを外した「オフシーズン」を狙うのも有効な手段です。

航空券の値段が下がるのは何日前ですか?

目安として、国内線は出発の1~3ヶ月前、国際線は出発の2~6ヶ月前です。航空会社の「早期割引」が適用される期間に予約するのが最もお得です。出発日が近づくにつれて価格は上がるため、予定が決まり次第、早めに予約しましょう。

飛行機のチケットはいつ買うのがベストですか?

目的によりますが、安さを最優先するなら「旅行の閑散期(正月明け、GW明けなど)の平日(火~木曜)に出発する便を、数ヶ月前に予約する」のがベストと言えます。

これが、これまでに解説した最も安くなる要素を組み合わせた答えです。もちろん、航空会社のセールを狙って購入するのも非常に賢い方法です。ご自身の旅行スタイルに合わせて、最適なタイミングを見つけてください。

航空券の値段が下がるタイミングまとめ

  • 航空券は基本的に早めに予約するほど安くなる傾向がある
  • 国内線は出発の1~3ヶ月前、国際線は2~6ヶ月前の予約が狙い目
  • 正月明け~2月、ゴールデンウィーク明け~6月、10~11月は航空券が安くなる時期
  • 火曜日・水曜日・木曜日の平日出発便は料金が下がりやすい
  • 早朝(6時以前)や深夜(21時以降)の便は価格が安めに設定される
  • 航空会社のセールや早期割引を活用することでさらに安く購入できる
  • 価格比較サイトやアプリでこまめにチェックし価格変動を把握する
  • 乗り継ぎ便や発着空港を変えると料金が大きく下がるケースがある
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