大阪から東京への移動手段として、最も速くて快適なのが東海道新幹線です。しかし、正規料金で購入すると、のぞみ指定席で片道約14,720円、往復で約29,440円と、決して安い金額ではありません。旅行や出張のたびにこの出費は大きな負担となります。
「少しでも安く済ませたい」「往復で利用する場合、もっともお得な方法はどれ?」「学生や当日の利用でも割引はあるの?」
このように考えている方のために、この記事では大阪~東京間の新幹線を安く買う方法を網羅的に解説します。片道、往復、日帰り、宿泊付き、そして学生向けや当日の裏技まで、あらゆる選択肢を比較していますので、最後までご覧ください。
- 大阪~東京間の新幹線を最安で利用するための代表的な割引手段
- 旅行目的別(宿泊・日帰り・片道)で最も安くなる具体的な購入方法
- 早特・学割・ぷらっとこだま・ツアー商品などの特徴と料金差
- 当日予約や直前でも使える割引サービスと代替交通手段
大阪-東京 新幹線のチケットを安く買う方法!最安値プランの選び方

詳細な解説に入る前に、まずは結論からお伝えします。新幹線の料金は、「どのような条件で乗るか」によって最安値となる購入方法が異なります。以下の基準を参考に、ご自身の予定に当てはめてみてください。
| おすすめの手段 | おすすめの理由 | 料金目安 | 割引率の目安 | |
| 1 | 指定席を当日購入 | 割引なしの基準料金(比較用) | 片道約14,720円(往復約29,440円) | 0% |
| 2 | 新幹線+ホテルの宿泊パック | 交通費と宿泊費込みで片道1万円以下になることもあり、最も割引率が高い | 往復約20,000〜25,000円+1泊 | 30〜40%以上 |
| 3 | 旅行会社の日帰りツアー | 新幹線往復に加えて現地クーポン付きでコスパ最強 | 往復約22,000〜24,000円 | 20〜30% |
| 4 | ぷらっとこだま | こだま限定だが最安で片道移動できる | 片道約11,000円(ドリンク付き) | 最大25% |
| 5 | EX早特21・EX早特7(のぞみ) | のぞみにも乗れて早期予約で大幅割引 | 片道約12,490〜12,980円 | 約10〜15% |
| 6 | 学割(JR学生割引) | 運賃部分が20%割引、繁忙期でも利用可能 | 片道約12,080〜12,930円 | 約12〜15% |
1. 通常料金(のぞみ):指定席を当日購入
- おすすめの理由: 割引なしの基準となる料金です。急な移動や事前の予約ができなかった場合に利用します。
- 料金・割引率: 片道 約14,720円(往復 約29,440円)/ 割引率 0%
- 注意点: 割引は一切適用されません。また、繁忙期や混雑する時間帯は指定席が確保しにくい場合があります。
2. 宿泊を伴う旅行:新幹線+ホテルの宿泊パック
- おすすめの理由: 交通費と宿泊費がセットになっており、実質片道1万円以下になることもある最も割引率が高い方法です。
- 料金・割引率: 往復 約20,000〜25,000円+1泊分 / 割引率 30〜40%以上
- 注意点: 宿泊が必須条件です。利用できる列車やホテルの選択肢には限りがあります。
3. 日帰りで往復する場合:旅行会社の日帰りツアー
- おすすめの理由: 往復の新幹線チケットに現地で使えるクーポンなどが付いており、日帰り旅行においてコストパフォーマンスが最強です。
- 料金・割引率: 往復 約22,000〜24,000円 / 割引率 20〜30%
- 注意点: 利用できる列車の時間が指定されており、ゴールデンウィークやお盆などの繁忙期は除外日が設定されていることがあります。
4. 時間に余裕があり片道のみ:ぷらっとこだま
- おすすめの理由: 各駅停車の「こだま」限定ですが、片道移動における最安手段の一つです。ドリンク1本付きという特典もあります。
- 料金・割引率: 片道 約11,000円 / 割引率 最大25%
- 注意点: 所要時間が約4時間かかります。また、前日までの購入が必須です。
5. スピード重視で片道のみ:EX早特21・EX早特7(のぞみ)
- おすすめの理由: 早めに予約することで、速達タイプの**「のぞみ」に安く乗車できる**のが魅力です。
- 料金・割引率: 片道 約12,490〜12,980円 / 割引率 約10〜15%
- 注意点: 乗車日の7日前または21日前までの予約が必要です。また、予約後の変更は不可となっています。
6. 学生の場合:学割(JR学生割引)
- おすすめの理由: 乗車券(運賃)部分が2割引きになります。他の割引きっぷが使えない繁忙期でも利用可能なのが強みです。
- 料金・割引率: 片道 約12,080〜12,930円 / 割引率 約12〜15%
- 注意点: 学校が発行する「学割証」が必要です。ネット予約ではなく、窓口で購入する必要があります。
それでは、それぞれの方法について具体的に解説していきます。
【総合】往復・日帰り・宿泊のお得プランまとめ

大阪~東京間の移動で、もっとも割引額が大きくなるのが「旅行商品」として販売されているパッケージプランを利用する方法です。JRの切符単体で買うよりも、数千円から1万円以上安くなることもあります。
【宿泊】新幹線+ホテルパックのメリット
もし東京や大阪で1泊以上の宿泊を予定しているなら、真っ先に検討すべきなのが「新幹線+宿泊パック」です。これは、日本旅行やJR東海ツアーズなどの旅行代理店が販売している商品で、往復の新幹線チケットとホテルの宿泊がセットになっています。
このプランの魅力は、その割引率の高さにあります。例えば、東京発・新大阪行きの「のぞみ往復+ホテル1泊」のプランが、時期によっては2万8,000円程度で販売されていることがあります。
通常、新幹線の往復チケットだけで約3万円弱かかりますから、この時点ですでに定価より安くなっています。さらに、ここからホテル代(仮に1泊8,000円とします)を差し引いて考えてみてください。すると、往復の新幹線代は実質2万円、片道あたり約1万円で乗れている計算になります。
通常購入では片道1万4,000円以上するのぞみ指定席が、実質1万円を切る価格で利用できることになります。これは、学割や早割などの単体割引チケットよりもはるかにお得です。
予約は旅行会社のウェブサイトから簡単に行えますし、プランによっては出発の前日まで予約可能な場合もあります。2名以上での女子旅やカップル旅行、家族旅行はもちろん、1名からの出張利用ができるプランも多いため、泊まりがけの往復なら、まずこのパックを探すのが鉄則です。
【日帰り】観光クーポン付きツアーの活用
宿泊はしないけれど、朝に行って夜帰ってくる「日帰り」の場合も、通常の切符を買っていては、お得な点はありません。旅行会社が販売している「日帰りツアー(日帰りプラン)」を利用しましょう。
例えば、JR東海ツアーズなどが販売する日帰りプランでは、東京~新大阪間の往復新幹線チケットに、現地で使える食事券や観光施設の入場クーポン、お土産券などがセットになっています。
価格設定の一例を挙げると、大人1名往復で約2万3,400円といったプランがあります。正規料金で往復指定席を買うと約3万円近くかかりますので、往復で約6,000円も安くなります。これを片道換算すると約1万1,700円となり、リーズナブルです。
最近では「ずらし旅」のような企画も人気です。これは混雑するピーク時間を避けた列車を選ぶことで料金がお得になるプランで、現地での体験クーポン(展望台の入場券やスイーツ引換券など)がセットになっています。
注意点としては、利用できる列車が限定されていることです。基本的に指定された時間の新幹線に乗る必要があり、乗り遅れた場合に後続列車の自由席には乗れない(切符が無効になる)という制約がある商品が多いです。しかし、スケジュールが確定している日帰り旅行や出張であれば、このデメリットを上回るメリットがあります。
【片道】切符単体で安く買う方法(早予約編)

次は、宿泊パックや日帰りツアーを利用しない場合、つまり「片道だけ利用したい」「実家に帰省するだけなのでホテルはいらない」といった場合に使える、切符単体の割引方法を紹介します。
【片道】ぷらっとこだまの特徴と注意点
時間に余裕がある方にとって、長年愛されている定番の格安チケットが「ぷらっとこだま」です。JR東海ツアーズが販売している募集型企画旅行商品で、その名の通り「こだま号」を利用するプランです。
このプランの最大の魅力は価格です。例えば東京~新大阪間の普通車指定席が、平日なら片道約1万1,110円で購入できます。通常の自由席料金が約1万3,870円ですので、それよりも約2,760円安く、しかも指定席に座って移動できます。さらに、キヨスクなどで交換できる「1ドリンク引換券」が付いてくるのも嬉しいポイントです。ビールやソフトドリンクと交換して、車内でゆっくり過ごすことができます。
ただし、デメリットも明確です。まず、時間がかかります。のぞみ号なら約2時間半で到着するところ、各駅停車のこだま号は約4時間かかります。次に、購入期限があります。以前は前日までの購入が必要でしたが、現在はEXサービス(ネット予約)経由であれば前日の夜まで購入可能になっています。
しかし、当日駅に行ってすぐに買えるものではありません。また、ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの繁忙期には設定が除外されることが多いため、利用できる日が限られます。そして、予約後の変更ができない、指定された列車に乗り遅れたら切符は無効になるといった厳しいルールもあります。
「時間はかかってもいいから、とにかく安く座って移動したい」という方には最適の選択肢です。
【片道】スマートEX・エクスプレス予約の利点
「4時間もかけたくない、速いのぞみ号で安く行きたい」という方には、JR東海が提供するインターネット予約サービス「スマートEX」や「エクスプレス予約」がおすすめです。これらはスマートフォンやパソコンから予約し、交通系ICカードや専用カードで改札を通れるチケットレスサービスです。
スマートEXのメリットは年会費が無料で、交通系ICカード(SuicaやICOCAなど)を登録すればすぐに利用できます。基本的な割引額は控えめで、東京~新大阪ののぞみ指定席が片道約1万4,520円と、通常より200円ほど安くなる程度です。
しかし、真価を発揮するのは「早特商品」を利用したときです。
「EX早特21ワイド」
乗車日の21日前までに予約することで、のぞみ指定席が約1万2,980円になります。
「EX早特7」
7日前までの予約で、平日・休日問わずお得になります。これらは席数限定ですが、予定が早く決まっているなら、のぞみ号に乗る手段としては最安クラスになります。
エクスプレス予約のメリットは年会費1,100円がかかりますが、年間を通じて会員価格で乗車できます。東京~新大阪なら片道約1万4,230円となり、スマートEXよりさらにお得です。頻繁に新幹線を利用するビジネスマンなどは、年会費を払っても元が取れるでしょう。
「EXファミリー早特7」
もし2名以上で旅行する場合は、「EXファミリー早特7」という商品もチェックしてください。土日の利用などで2名以上が同一行程で移動する場合、7日前までの予約で大幅な割引が適用されます。家族旅行や友人との旅行で、ツアーではなく自由に行動したい場合に便利です。
【その他】金券ショップの利用方法
ひと昔前までは、新幹線に安く乗る代名詞といえば「金券ショップ」でした。しかし、現在は新幹線の回数券が廃止・縮小されているため、以前のように「指定席回数券のバラ売りを買ってそのまま改札へ」という使い方は難しくなっています。
現在、金券ショップで扱われている主な商品は「JR東海の株主優待券」です。この優待券は、1枚使うと運賃と料金が1割引、2枚同時に使うと2割引になるというものです。金券ショップでこの優待券を購入し、JRの窓口で切符を買う際に提出して利用します。
例えば、株主優待券を2枚使えば2割引になりますが、優待券自体の購入費用(相場により変動しますが1枚1,000円前後など)がかかるため、トータルでどれくらい安くなるかは計算が必要です。
また、窓口に並んで手続きをする手間も発生します。学生割引などとも併用できるメリットはありますが、ネット予約の早割の方が手軽で安いケースも多いため、旅行慣れしていない方には少々ハードルが高い方法と言えます。
在庫がない場合もあるので、あくまで選択肢の一つとして知っておくと良いでしょう。

【割引制度】さらに安くするテクニック

特定の条件を満たす人だけが使える割引制度や、知っておくと得する運賃計算のテクニックを紹介します。
【学生・シニア】割引制度の詳細
学生の方(中学生、高校生、大学生、専門学校生など)にとって、もっとも強力な味方が「学割(学生割引)」です。
【学生】学割の仕組みとメリット
学割の仕組みは、「片道101km以上の区間を利用する場合、運賃(乗車券部分)が2割引になる」というものです。大阪~東京間は556kmあるため、当然対象になります。
具体的には、東京~新大阪間の乗車券(運賃)が2割引になり、特急券(指定席や自由席の料金)は正規料金のままとなります。これを合計すると、のぞみ指定席利用で片道約1万2,930円、自由席なら約1万2,080円となります。通常料金と比較して、片道約1,790円、往復で約3,580円の節約になります。
学割の最大のメリットは、「繁忙期でも割引率が変わらない」ことです。 他の割引切符(ぷらっとこだまやEX早特など)は、ゴールデンウィークやお盆、年末年始には使えないことが多いですが、学割は年中いつでも利用可能です。帰省ラッシュの時期などは、学割が唯一の安く買う手段になることもあります。
利用するには、学校の事務室などで「学割証(学校学生生徒旅客運賃割引証)」を発行してもらい、それをJRの窓口やオペレーター通話機能付き指定席券売機に提出して切符を購入します。乗車中は学生証の携帯が義務付けられているので忘れないようにしましょう。
なお、特急料金は割引にならないため、もっと安くしたい場合は「学割+自由席」の組み合わせにするか、あるいは時期によっては「日帰りツアー」や「宿泊パック」の方が学割よりも総額が安くなることがあるので、比較検討することをおすすめします。
【往復】往復割引を使った節約術
JRには、片道の営業キロが601km以上の場合、行きと帰りの運賃がそれぞれ1割引になる「往復割引」という制度があります。しかし、大阪(新大阪)~東京間の距離は556kmです。601kmに満たないため、通常この区間の切符を買っても往復割引は適用されません。
ここで使える裏技的なテクニックが、「あえて遠くまでの切符を買う」という方法です。例えば、東京から新大阪ではなく、その少し先にある「西明石駅」まで往復切符を買うとします。東京~西明石間の距離は621kmとなり、601kmを超えるため往復割引が適用されます。
計算上、東京~新大阪を定価で往復するよりも、東京~西明石を往復割引で買った方が、運賃が安くなる逆転現象が起きることがあります(約200円程度の差ですが)。もちろん、新大阪駅で途中下車(前途放棄)して改札を出ることができます。
ただし、これは切符のルールを熟知していないと発券時に戸惑ったり、自動改札で止められたりする可能性もあります。また、数百円の差ですので、手間を考えるとそこまで大きなメリットとは言えないかもしれません。「こういう仕組みもある」という知識として覚えておく程度で良いでしょう。
【キャンペーン】期間限定割引の活用法
不定期ですが、JR各社や旅行会社がキャンペーンを行うことがあります。「お子様連れ実質無料」や「期間限定の激安チケット」などが発売されることもあります。
これらは主に「スマートEX」や「エクスプレス予約」の会員向けメールマガジン、またはJR東海ツアーズの公式サイトなどで告知されます。旅行の予定が決まったら、一度公式サイトの「お知らせ」欄をチェックしてみると、思わぬ掘り出し物が見つかるかもしれません。
【購入方法】チケット購入の流れ

ここまで様々な方法を紹介してきましたが、どこでどうやって買えばいいのかを整理しておきます。
【駅購入】新大阪駅での購入方法
駅で直接購入する場合、主に「みどりの窓口」と「指定席券売機」の2つの方法があります。
学割を利用する場合や、株主優待券を利用する場合は、係員のいる窓口に行くか、オペレーターと通話ができる「プラスEX」などの機能がついた券売機を利用する必要があります。学割証などの証明書をカメラで提示して購入します。
通常の切符や往復切符であれば、自動券売機でスムーズに購入できますが、駅での購入は基本的に「定価」になります。安く買いたいのであれば、次で紹介するオンライン購入が基本になります。
【オンライン購入】スマートEX・旅行サイトの利用
安く買うための主流は、やはりインターネット予約です。
アプリで購入
スマートEX・エクスプレス予約スマホアプリをダウンロードし、会員登録(クレジットカード登録)を済ませれば、その場ですぐに予約できます。
「早特」商品の選択も画面上で簡単に操作でき、座席表を見ながら好きな席を選べます。予約後は、手持ちの交通系ICカードを登録して改札にタッチするだけ、または駅の受取機で発券して乗車します。
旅行サイトで購入
旅行会社のサイト(宿泊パック・ぷらっとこだま)JR東海ツアーズや日本旅行などのサイトで検索し、予約します。
これらは「切符」ではなく「旅行商品」扱いになるため、予約後に送られてくるQRコードを使って駅の専用端末で発券するケースが一般的です。前日や数日前までの予約締め切りがあるため、早めの行動が重要です。
【当日】直前でも安く乗る方法

「急に東京へ行くことになった」「予約を忘れていて、今日乗らなければならない」このように、出発当日に安く買いたいというニーズも多いでしょう。
【当日】割引がない場合の代替案
残念ながら、新幹線には飛行機のLCCのような「直前投げ売り」のようなシステムはありません。駅の券売機で当日券を買う場合、基本的には定価のみとなります。金券ショップに行っても、今は回数券がほぼないので、すぐに使える安い切符を手に入れるのは困難です。
当日に唯一使える割引手段としては、「スマートEX」または「エクスプレス予約」があります。これらは発車4分前まで予約が可能で、当日の予約であっても、通常料金より数百円安い「会員価格」で利用できます。大きな割引ではありませんが、定価で買うよりは確実にお得です。また、窓口に並ばずに買えるという時間短縮のメリットもあります。
もし、「どうしても安く移動しなければならない」ということであれば、新幹線以外の手段を検討するしかありません。
例えば、高速バス(夜行バス・昼行バス)なら、時期やバスのグレードにもよりますが、新幹線の半額以下で移動できることもあります。また、関西国際空港や伊丹空港から成田・羽田へのLCC(格安航空会社)を利用する方法もあります。ただし、空港への移動費や時間を考慮すると、トータルでは新幹線と変わらない場合もあるので注意が必要です。
新幹線にこだわるのであれば、「自由席」を利用するのが当日できる最安の手段となります。のぞみ号の自由席は指定席より数百円安いですし、始発駅である新大阪から乗る場合は、早めに並べば座れる確率が高いです。
【基礎知識】新幹線料金の仕組み

最後に、失敗しないために知っておきたい基本知識を補足します。
新幹線の料金は、「乗車券(運賃)」と「特急券(特急料金)」の2階建て構造になっています。
- 乗車券:A駅からB駅まで移動するための基本料金。
- 特急券:新幹線という速い列車に乗るための追加料金。
「学割」は、このうちの「乗車券」部分のみが2割引になります。
「特急券」は安くなりません。一方、「早特」などの商品は、乗車券と特急券がセットになって割引されています。この違いを理解しておくと、どの割引がお得か比較しやすくなります。
【基礎知識】片道と往復の料金比較
一般的に、単純に往復する場合の料金は「片道料金×2」です。大阪~東京間では往復割引がないため、片道ずつ買っても、往復で買っても値段は変わりません(往復で買えば切符の有効期間が長くなるメリットはありますが、金額面でのメリットはありません)。
ですので、行きは「ぷらっとこだま」、帰りは急いでいるので「のぞみ(スマートEX)」というように、片道ずつ別の買い方を組み合わせるのも賢い方法です。
【FAQ】よくある質問まとめ
- 子供(小学生・幼児)の料金はどうなりますか?子供用の格安チケットはありますか?
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小学生(6歳~12歳)は基本的に「大人の半額」です。幼児(未就学児)は、大人の膝の上なら無料ですが、席を使う場合は小学生と同じ「こども運賃」が必要です。
安く買う方法として、「スマートEX」などの「ファミリー早特」には子供用の設定があり、定価の半額からさらに割引されるため非常にお得です。また、宿泊パックや日帰りツアーにも「子供料金」の設定がありますが、プランによっては一律料金で割高になるケースもあるため、必ず「家族全員の総額」で比較するようにしましょう。
- グリーン車に安く乗る方法はありますか?
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グリーン車も工夫次第で、普通車の定価に近い価格で乗ることが可能です。最も有名なのは「ぷらっとこだま」のグリーン車プランで、普通車プランにプラス1,000円~1,500円程度で利用でき、コスパは最強です。
速達性を求めるなら「EXグリーン早特ワイド」などがおすすめ。乗車日の3日前までに予約すれば、通常のぞみ指定席料金に数百円~千円程度上乗せするだけでグリーン車に乗れることがあります。数千円の追加ではなく、賢い割引利用でグレードアップするのが賢明です。
- 格安チケットやツアー商品は、予約後の変更やキャンセルはできますか?
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安さが魅力の「旅行商品(宿泊パック、ぷらっとこだま等)」は、原則として予約後の変更が一切できません。指定列車に乗り遅れると切符は無効になり、後続列車の自由席にも乗れないため注意が必要です。
一方、JR公式の「スマートEX」や「エクスプレス予約」は、改札入場前なら何度でも手数料無料で時間の変更が可能です。スケジュールが流動的な場合は、数百円の差なら柔軟性のある公式のネット予約を選んだ方が、結果的にリスクを抑えられます。
- 障害者割引はありますか?また、スマートEXなどの割引と併用できますか?
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身体障害者手帳や療育手帳をお持ちの方は、片道101km以上の利用で乗車券(運賃)が半額になります(特急料金は対象外)。重要な点として、この公的な割引は「ぷらっとこだま」や「EX早特」などの格安商品とは併用できません。
比較の際は「定価特急券+半額乗車券」の合計額と、ツアー商品の価格を比べてみてください。宿泊を伴う場合などは、障害者割引を使わず、誰でも使える格安ツアーパックを利用した方が総額では安くなるケースも多々あります。
- 新幹線のチケットはコンビニで買えますか?
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基本的に、コンビニのレジで「新幹線の乗車券・特急券」を直接買うことはできません。JTBなどの端末で「旅行商品(ツアー)」の支払いは可能ですが、そのまま改札を通れる切符はその場では手に入りません。
「ネット予約したチケットの代金をコンビニで払う」ことはできますが、その場合も発券は駅で行う必要があります。「近くのコンビニで手軽に切符を買ってそのまま乗る」ということはできないため、スマホで予約(スマートEX)してICカードで乗るのが最も手軽です。
大阪-東京 新幹線のチケットを安く買う方法まとめ
- 旅行日程が確定しているなら、宿泊パックが最安級で往復+ホテル込みで片道実質1万円以下になる
- 日帰りの場合は旅行会社の「日帰りツアー」が最も割引率が高く、現地クーポン付きで総額が安くなる
- 片道のみで時間に余裕があるなら「ぷらっとこだま」が最安で指定席利用が可能
- のぞみで早く移動したい場合は「EX早特21・EX早特7」などの早特商品が大幅割引を実現
- 学生は「学割」で繁忙期でも運賃2割引が使えるため帰省シーズンに特に有利
- 直前予約でも少しでも安くしたいなら「スマートEX・エクスプレス予約」の会員価格が有効
- 回数券廃止後は金券ショップの割安効果が小さく、優待券利用は上級者向け
- 特典付きキャンペーンや季節商品は突発的に安くなるため、旅行会社やEX系の告知チェックが重要



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