【2026年最新】カンボジア観光完全ガイド|在住者が教える治安・SIM・食事・おすすめのお土産

「カンボジア? アンコールワットがある国でしょ?」

もしあなたがそう思っているなら、プノンペンの空港に降り立った瞬間、途方に暮れることになるかもしれません。

2026年、首都プノンペン。

屋台のおばちゃんへの支払いも、トゥクトゥクの運賃も、すべてQRコード決済。新しい建物がどんどんと建設され、5Gが飛び交う——ガイドブックが伝える「素朴なカンボジア」は、すでに過去の遺物になりつつあるのか!?

今回話を聞いたのは、この激動の街に9年間住み続け、コロナ禍すらも現地で生き抜いたアットグローバルの日本人スタッフ。

ネット検索では絶対にたどり着けない「カンボジアをスマホひとつで生き抜く知恵」、そして在住者だけが知る「カンボジアの本当の歩き方」をインタビューしました。

登場人物
  • 後藤(話し手): カンボジア在住歴9年のアットグローバルスタッフ。大抵のものは美味しく感じる味覚の持ち主。ゲテモノはとりあえず試してみるタイプ。
  • ちょっとグローバル編集部(聞き手)
目次

プロローグ:ガイドブックは置いてきて!プノンペンは「爆速都市」へ

プノンペンにあるセントラルマーケット

編集部: 後藤さん、今日はずばり「今のカンボジア」を教えてください。カンボジアの観光というと何と言っても「アンコールワット遺跡(シェムリアップ)」かと思いますが、プノンペンはどうでしょうか?観光に行くなら治安も心配になります。特殊詐欺のニュースも報道されていますし…。

後藤: まあ、そうなりますよね。日本とはいろんなことが違うので、不安な気持ちはわかります。でも実際に来てみると、イメージしていた国とのギャップに驚くと思いますよ。

…確かに、私が来た2016年頃はカオスでした。日本で言う幹線道路クラスじゃないと信号がなくて、片側2車線の道路でも信号がありませんでした。通勤ラッシュ時の交差点はいつも大混雑でした。

編集部員: 信号がない交差点…想像しただけで怖いです。

後藤: ですよね。だから当時は、どこからともなく「近所のおじさん」が現れて、勝手に交通整理を始めたりしていたんですよ。「誰?」みたいな(笑)。 今でも交通マナーは良くないし、交通整理のおじさんも見かけます。けど、信号も整備されたし、昔よりは良くなったと思います。

何より街全体がデジタル化しました。正直、日本より進んでいる部分も多いです。

編集部: 日本より進んでいるというと?

後藤: ええ。例えば現金なんてほとんど使いませんし、移動もすべてスマホ一つ。だからこそ、古いガイドブックの情報だけで来ると、逆に損をしたり、無駄な苦労をしたりすることになります。 今日は、在住者だから知っている「旅行者が本当に知っておくべきこと」を全部話しますので、ガイドブックは一旦忘れてください(笑)。

編集部: 頼もしい! では早速、プノンペン空港に降り立ったところからシミュレーションをお願いします!

【通信・SIM】カンボジアのネット事情|空港での購入方法と5G対応

カンボジアのネット事情

海外対応プランがないなら「空港でSIM購入」一択

編集部: まずは旅の命綱、「インターネット」についてです。 最近はeSIMや海外ローミングも普及していますが、やっぱり現地のSIMカードを買ったほうがいいんでしょうか?

後藤: 今使っているスマホのプランが海外でも使えるかどうかをまず確認したほうが良いです。たとえば楽天モバイルだと「海外でも2GBまで無料で使える」とあります。数日の旅行でホテルや飲食店のフリーWiFiも使うなら、2GBで足りるかもしれません。

もし海外対応プランがないなら、空港でSIMを買うのがおすすめです。 空港からプノンペン市内までは車で1時間くらいかかるんですが、その移動手段で配車アプリのGrabなどを使うときに必要になりますから。あと市内まで1時間近くかかりますしね。

編集部: 1時間も! それはネット必須ですね。空港の出口にSIMカード売り場があるんですか?

後藤: SIMを売っている携帯会社のブースがあります。そこに行けば、店員さんがスマホを受け取って、SIMの入れ替えから設定まで全部やってくれます。 

編集部: ちなみに、キャリアはどこがおすすめですか? 調べてみると「Smart」とか「Cellcard」とか色々あるようですが。

おすすめキャリアは「Smart」|2026年開始の5Gと共有基地局

カンボジアの通信会社|Smart
https://www.smart.com.kh/

後藤: 基本的にどこでも良いですが、強いて言えば「Smart」が安くて安定しているかな(個人の感想です)。 旅行者向けのSIMは5ドルで15日使えます。実は2026年1月1日から、カンボジアでもついに5Gが全キャリア一斉にスタートしたんです。

編集部: おお、2026年から! まさに最新情報ですね。

後藤: 通信速度を測ってみたんですが、これまで40Mbpsも出たら「今日は速いな!」と思ってたのが5Gになってなんと「360Mbps!」。正直、家の光回線より速いです。

編集部: それは速い!観光だとマップ見たりネットで調べ物したりするのでネットが快適なのはうれしいですね。

後藤: あと、カフェやレストランに入ればほぼ100%フリーWi-Fiがあります。それらを利用するならSIMのプランも安く抑えられます。

編集部: なるほど。まずは今使っているスマホプランが海外でも使えるのかを確認し、使えないなら空港でSmartのSIMを買う。これで到着直後のネット環境は完璧ですね!

この章のポイント:SIMとネット環境

SIM購入場所: 海外ローミングがない場合はプノンペン空港でのSIM購入がおすすめ。

おすすめキャリア: Smart(2026年より5G対応)。

【通貨・決済】リエル?ドル?QR決済と現金支払い

カンボジアの通貨、支払い事情

「財布を持たない」が新常識!カンボジアのQR決済事情

編集部: ネット環境が整ったら、次はお金です。さきほど現金をほぼ使わないと仰っていましたよね。

後藤:はい、私は普段、財布すら持ち歩いていません。…言い過ぎました、一応財布を持っていきますが、現金はほぼ使いません。

編集部: ええっ!? スマホだけで生活しているんですか? 

後藤: プノンペンでは、屋台のおばちゃんからイオンの駐輪場代(1,000リエル=数十円)に至るまで、街中のほぼ全ての支払いがQRコード決済対応なんです 。しかも、どの銀行アプリを使っても基本的に手数料無料で決済できるんですよ。

編集部: それはすごい!でも、銀行のQR決済ということは、現地の銀行口座を持っている在住者だけの特権ですよね? 旅行者はやっぱり現金生活になっちゃうと思うんですが……。

後藤: そうですね。一応「Bakong Tourists(バコン・ツーリスト)」というカンボジア中央銀行が主導しているアプリがあって、旅行者でもクレジットカードからチャージしてQR決済できるサービスがあるにはあります。

Bakong Tourists|旅行者向けQR決済アプリ

アプリ詳細:AndroidiOS

編集部: え!めちゃくちゃ便利じゃないですか!

後藤:ただアプリの不安定さが気になるんですよね。私も試しに入れてみたんですが、ログインできたり出来なかったりというのがあったので、心からおすすめとは言い難いです。だんだんアップデートして安定してくると思うんですが、念の為に現金も持ち歩いたほうが無難ですね。

USドルが使えるが、お釣りはリエル

カンボジアの通貨

編集部: 現金について、カンボジアは特殊だそうですが、具体的にどんなところに違いがあるのですか?

後藤: カンボジアではUSドルと現地通貨であるリエルのどちらも支払いで使えるんです。ただし、お釣りは基本リエルで返ってきます。例えば3ドルの買い物を10ドル札で支払うと、お釣りの7ドル分が全部リエルで戻ってきます。レートが「1ドル=約4000リエル」なので、28,000リエルがドサッと手元に来る 。

編集部: 瞬時に計算できる自信がありません(泣)。

後藤: ややこしいですよね。なので個人的には、現金は一旦すべてリエルに両替しておいたほうがわかりやすいんじゃないかと思っています。お店でドル表記で値段が書いてあっても「リエルで」っていえば電卓でリエルでの価格を見せてくれるし、ドルとリエルを組み合わせて支払うより間違いにくいです。

この章のポイント:通貨と支払い

決済手段: 旅行者用アプリ「Bakong Tourists(バコン・ツーリスト)」があるが、念の為現金もあったほうが良い。

現金の両替: お釣りでリエルが増えてくるので、最初からドルではなくリエルに両替しておいたほうが計算しやすい。

【移動・治安】トゥクトゥクは「Grab」が必須!ひったくり対策と安全な乗り方

カンボジアの交通手段

交渉不要!配車アプリ「Grab(グラブ)」の使い方と評価システム

編集部: 続いて移動手段についてです。カンボジアの移動といえば「トゥクトゥク」ですが、やっぱり値段交渉が必要なんですよね?

後藤: いえ、今はもう交渉なんてしません。ここでもスマホアプリです。 「Grab(グラブ)」か「PassApp(パスアップ)」という配車アプリを使うのが一般的で、現地の人もアプリでトゥクトゥクを呼んでいます

編集部: 日本のタクシーアプリみたいな感じですね。どっちを入れておけばいいですか?

後藤:「Grab」で良いと思います。UIが使いやすいし、クレジットカードを登録しておけば支払いの手間もありません 。これは雑学ですが、現地ではトゥクトゥクや配車アプリのことを全部ひっくるめて「パスアップ」で通じるんですよ。

編集部:「バンドエイド」とか「ウォシュレット」みたいなものですかね。

後藤: そうそう(笑)。Grabアプリを使う時は「クレジットカード払い」に設定しておくとドライバーとお金のやり取りをしなくて済むので楽です。 で、ここからが重要なんですが、降りた後にドライバーに「★5」をつけてあげること。ドライバーは評価によって仕事量が増減するので、まじめに仕事しています。★5が「標準的な対応」で、対応が悪かったら減点方式で評価していくと良いかと思います。

編集部: なるほど、ふざけて★1とかにするのは絶対NGってことですね。 ところで……移動中、気になるのが治安です。トゥクトゥクって写真を見ると吹きっさらしだから、ひったくりが怖いイメージがあるんですが。

プノンペンの治安対策|スマホのひったくりを防ぐ具体的な自衛策

トゥクトゥク乗車中はひったくりに注意

後藤: 鋭いですね。残念ながら、ひったくりは依然としてあります。特にトゥクトゥクに乗っている時、無防備にスマホを操作していると、横から来たバイクにサッと持っていかれます 。

編集部: ひえぇ……。防ぐ方法はありますか?

後藤: 鉄則は「ターゲットにならないこと」です。 彼らはプロなので、狙われたら最後、取り返すのは難しいです。だから「隙を見せない」ことが最大の防御になります。 具体的には、一人で乗るなら車内の真ん中に座ってカバンを抱えて持つ。足元に置くなら両足で挟む感じにする。2人で乗車するならその間に荷物を置くと盗られにくいです。スマホを使うときは両手で包み込むようにして持ってください。

編集部: 「写真を撮りたい!」と思って手を出したりするのは……。

後藤:おすすめはしませんが…珍しい風景を撮りたい気持ちもわかるので、サッと撮ってサッとスマホをしまってください。私の知人は、道路脇でバイクを停めてスマホを見ていたら、後ろから頭をひっぱたかれて、びっくりした隙にスマホを盗られました 。

編集部: 手口が荒っぽすぎる!!

後藤: だから、街中で地図を見たい時も、必ず「建物の壁を背にして」立つようにしてください 。 もし2人以上の場合、スマホを見ている人以外は周りに注意を払っておく。脅すわけじゃありませんが、この「周りに注意しているぞ」という雰囲気があるだけで、トラブルに遭う確率はグンと下がります。それさえ守れば、プノンペンはエネルギッシュで本当に楽しい街ですよ。

編集部: 「壁を背にする」「スマホは隠す」。これはもう、徹底します!

カンボジアの特殊詐欺事情|旅行者が巻き込まれる危険性は?

編集部: あと治安に関してもう一つ気になっているのが、日本のニュースでもよく見る「特殊詐欺」の拠点になっているという話題です。旅行者が巻き込まれたり、誘拐されたりする危険はないんでしょうか?

後藤: そのニュースはよく聞きますね。結論から言うと、こちらで日本人観光客がいきなり誘拐されて特殊詐欺拠点に連れて行かれた、といった事例は耳にしていません。私自身、普段からあやしい店には行かないので、ヤバそうな人に会ったこともないです。

編集部: それを聞いて少しホッとしました。普通に観光する分には、過剰に怯える必要はないんですね。

後藤: ええ。ただし、こちらの日本人コミュニティの情報によると日本に限らず各国の犯罪組織がカンボジアで暗躍しているというのも事実です。上手い話に乗って海外に行ってはいけない、というのは鉄則ですね。

【注意喚起】外務省からの情報
外務省のホームページでは、以下の情報が出されています。海外への渡航の際は十分にご留意ください。
「犯罪組織が、『闇バイト』等と犯罪を感じさせることを伝えず、『外国に遊びにおいで』や『リゾートで息抜きしよう』等、好奇心をくすぐり安心感を与える甘い誘い文句を用いて海外に渡航させ、その後拘束して犯罪を強要する事案も発生しています。インターネット上だけで知り合った知人からの甘い誘いには必ず警戒心を持ち、周囲に相談するなどし、慎重に行動してください。」
引用元:外務省|【広域情報】特殊詐欺事件に関する注意喚起

この章のポイント:移動手段とひったくり対策

移動手段: トゥクトゥクは交渉不要のアプリ「Grab(グラブ)」一択。支払いはアプリ内クレカ決済設定にしておくと便利。

治安対策: スマホのひったくりは要注意。トゥクトゥク乗車時はスマホを外に見せない。

街歩きの鉄則: スマホで地図を見る時は「建物の壁を背にして」立ち、周りに注意を払う。

【食事・ランチ】コスパ最強の高級フレンチと王道クメール料理

Topaz Restaurant
https://topaz.thalias.com.kh/

老舗フレンチ「Topaz Restaurant」|42ドルで楽しむ”貴族”ランチ

編集部: さあ、ここからはお待ちかねの「食」です! カンボジア料理ってあまり馴染みがないんですが、初心者はまずどこに行けばいいですか?

後藤: そうですね……もし「旅行に来たからには、一度は良いものを食べたい!」というなら、カンボジア料理の前に、まず「フレンチ」に行きましょう。

編集部: え、フレンチですか?カンボジアなのに?

後藤: カンボジアは元フランス保護国だったので、その名残でフレンチのレベルがものすごく高いんです。しかも、値段がバグっています(笑)。 私のおすすめは「Topaz Restaurant(トパーズレストラン)」。王族や政府高官、各国のVIPも訪れる老舗フレンチレストランです。

編集部: 老舗フレンチ……お高そうですね。

後藤: 夜に行くとそれなりにします。でも、狙い目は「ランチ」です。 スターター、メイン(ステーキなど)、デザート、さらにワインと食後のコーヒーまでついたフルコースが、なんと42ドル(約6,500円)で楽しめます 。

編集部: ワインまで付いて6,000円台!? 日本の高級フレンチなら、倍以上しますよね。

後藤: そうなんです。店内の雰囲気も高級感があって、特別な気分を味わえます。 ただ、ここで一つ注意点が…。カンボジアは暑いので短パン・サンダルの旅行者が多いですが、Topazに行く時は「一番きれいな服」に着替えてください 。

編集部: やっぱりドレスコードが厳しいんですか?

後藤: ランチならそこまで厳格ではなく、短パンとビーサンのお客さんを見たことはあります(入店拒否される可能性もあります)。でも、Topazはビジネスの接待や記念日にも使われるお店なので、スーツとか、きれいな格好をしたお客さんが多いです。 「せっかくの素敵な空間だから、自分もお洒落をして楽しむ」。その方が、料理も旅の思い出も、より美味しくなると思いますよ 。

編集部: 素敵な心構えですね。ビーサンはホテルに置いていきます! では、フレンチの次は王道の「カンボジア料理(クメール料理)」も知りたいです。カンボジア料理を食べたいけど、「屋台は食あたりが怖い…」と思うならどうしたら良いですか?

「Khmer Surin」で挑戦!カエルの唐揚げとロックラック

Khmer Surin
https://www.khmersurinrestaurant.com/

後藤: それなら「Khmer Surin(クメール・スリン)」がおすすめですね。建物が伝統建築で雰囲気が良いし、味も日本人好みです 。 ここでぜひ挑戦してほしいのが、「カエル」です。

編集部: ……カエルですか?(汗)

後藤: 驚きますよね(笑)。でも、ここのカエル料理は唐揚げみたいになっていて、見た目は完全に鶏肉です。屋台で売っているような姿焼きではないので、言われないと気づかないレベルですよ。味も淡白で美味しいです 。しかも「カエル食べたんだよ!」というお土産話になります

編集部: 唐揚げならイケるかも……。他にも定番はありますか?

後藤:個人的には「ロックラック(Lok Lak)」ですね。牛肉の角切りを甘辛いタレで炒めた料理なんですが、「ライムを絞った塩コショウ」もついてくるので、それをお肉につけて食べると最高です 。

屋台にトライするならクイティウを食べよう

ロシアンマーケット内のフードコート
ロシアンマーケット内の飲食エリア

編集部: 私もお腹が減ってきました。もし、「どうしても屋台にチャレンジしたい!」という場合は何かおすすめ料理ありますか?

後藤: 「クイティウ」という米の麺料理が難易度低めです。ベトナムのフォーみたいな感じでしょうか。辛くないし、酸っぱくもない、日本人好みの味付けかなと思います。

カンボジアに限った話ではないですが、短期旅行では、屋台でお腹を壊す原因になりそうな水、生野菜、油(炒め物や脂ギッシュな料理)はできるだけ避けたほうが良いです。その点クイティウはスープ料理なので、熱で殺菌されている可能性が高いんじゃないかと思っています。※個人の意見です

編集部: 確かに水や油は古くなっていると怖いですね…。

この章のポイント:おすすめランチ

高級フレンチ: 老舗「Topaz Restaurant(トパーズレストラン)」のランチコース(42ドル)がコスパ最強。短パンではなく、少しお洒落をして行くのがおすすめ。

カンボジア料理: 「Khmer Surin(クメール・スリン)」が定番。名物「カエルの唐揚げ」や牛肉料理「ロックラック」が日本人の口に合う。

屋台:「クイティウ」が比較的食べやすい。

【食事・ディナー】地図に載せたくない?隠れ家シーフード

NESAT Seafood House
トリップアドバイザー|NESAT Seafood House

ロシアンマーケット近く「NESAT Seafood House」の生牡蠣

編集部: 昼にフレンチとカンボジア料理を楽しんだとして、夜はどうしましょう? なにか、おすすめのレストランはありますか?

後藤: ……教えちゃっていいのかな(笑)。 ロシアンマーケットの近くに「NESAT Seafood House(ネサット・シーフード・ハウス)」というお店があります。ここは私が個人的に大好きな、シーフード特化のレストランです 。

編集部: シーフード! 内陸のプノンペンで美味しい海鮮が食べられるんですか?

後藤: これが美味しいんですよ。特におすすめなのが「生牡蠣」です。

編集部: カンボジアで生牡蠣!? お腹大丈夫なんですか!?

予算2,000円台で楽しむローカル海鮮と南国のタレ

後藤: 私も最初は怖かったんですが(笑)、今のところ食あたりになっていません。ここの牡蠣は小ぶりで新鮮なので、生っぽさも少なくて食べやすい。 この小さい牡蠣を、「現地の甘辛いチリソース」や「ライム塩コショウ」で食べるのが最高なんです。日本のポン酢で食べるのとは全く違う、南国の味です 。

編集部: 現地のタレで食べる生牡蠣……。ビールが進みそうですね。

後藤: 間違いありません。他にもエビやイカをグリルしてもらって、ビールやカクテルを1、2杯飲んでも、お会計は一人15ドル(約2,300円)くらいかな 。

編集部: 2,000円ちょっとで海鮮三昧! それは通っちゃいますね。

後藤: こじんまりとしたお店で、店員さんも英語が通じます。 「お洒落なフレンチ」もいいけど、こういうローカル感のある店で、シーフードを食べる夜こそ、プノンペンの醍醐味だと思いますよ 。このエリアには隠れ家的レストランや世界各国の料理店、バーがたくさんあるので、店をはしごするのもおすすめです。

編集部:ロシアンマーケット周辺なら、市場で買い物ついでに行けますね!

この章のポイント:おすすめディナー

お店: ロシアンマーケット近くの隠れ家「NESAT Seafood House」。

おすすめメニュー: 新鮮な生牡蠣やグリルシーフード。現地の「ライム塩コショウダレ」で食べよう。

予算目安: 酒類込みで一人約15ドル(約2,300円)とリーズナブル。

【お土産】在住者が選ぶ「絶対にハズさない」カンボジア土産

ロシアンマーケット内のナッツ店
ナッツ店といっても、いろんなものが売っている

カシューナッツは「市場で皮付き」を買うのが正解

編集部: グルメの次は、お土産について教えてください。9年の在住生活の中で、日本へ帰国する際に友人に渡して「これは一番反応が良かった!」というカンボジア土産の定番は何ですか?

後藤: ズバリ、「カシューナッツ」ですね。 カンボジアはカシューナッツの産地なので、手頃な値段で質の良いものが手に入るんです。

編集部: ナッツですか! どこで買うのがおすすめでしょう? スーパーですか?

後藤: いえ、私は「ロシアンマーケット」の中にあるナッツ店(複数あります)で買います。 ナッツ店といっても、カシューナッツからドライマンゴー、バナナチップス、雑貨などなんでも売ってます。カシューナッツはスーパーでも売っていますが、回転率が悪くて鮮度が落ちていることがあるんです。市場なら大きな袋から量り売りしてくれるので、鮮度が良い。 ここでぜひ「皮付き」を選んでください。

編集部: 皮付きのカシューナッツ……日本ではあまり見かけませんね。

後藤: 皮ごと食べられるんですが、香ばしさが全然違いますし、塩気も絶妙なんです。 1キロで11ドル(約1,600〜1,700円)と激安なので許容範囲です。

編集部員: 1キロ11ドルは破格ですね! でも市場のビニール袋だと、湿気やお土産としての見栄えが心配ですが……。

後藤:店にもよりますが、厚みのあるジップロック付きの小袋に入れて、さらに熱で圧着してくれるので湿気対策もバッチリです。 バラマキ用なら、「200g(約2ドル)」ずつに小分けしてもらうのがおすすめですね。

編集部: 200gで2ドルなら、最強のバラマキ土産ですね。 では逆に、上司やお世話になった人向けに、見た目が良くて「ハズさない」お土産はありますか?

バラマキ&上司用|「Amazing Cambodia」のクッキー

Amazing Cambodiaのクッキー

後藤: それなら、「Amazing Cambodia(アメージングカンボジア)」のクッキーですね。 イオンや空港にも店舗があるお店なんですが、日本人オーナーなので、パッケージやラインナップが日本人のセンスに合っています

編集部: 日本人オーナー監修なら安心ですね。どんなクッキーなんですか?

後藤: 形は楕円形でシンプルなんですが、原材料にこだわっていて美味しいですよ。 ココナッツオイルや蓮の実、血糖値を上げにくいパームシュガーなど、健康的な素材が使われています。値段は日本の観光地で売っているお土産レベルと決して安くはないですが、ここぞという時のお土産には最適です。

編集部: 健康志向なのが今の時代に合っていて良いですね。 他には、スーパーで買えるもので「指名買い」している商品はありますか?

スーパーでの指名買い|「Sela Pepper」の胡椒とインスタント麺・コーヒー豆

Sela Pepperのミル付き胡椒

後藤: 3つあります。 1つ目は胡椒。イオンやLuckyスーパーなどでも売っている「Sela Pepper」というブランドが、「胡椒のみ」「おしゃれな入れ物付き」「ミル付き」などの種類があっておすすめです。正直ブランドはSela Pepperでなくてもいいかなと思うんですが、絶対に胡椒は「挽いていない(粒のまま)」を買ってください。ミルが家になければミル付きも良いです。挽いてあるものとは風味が段違いです。

2つ目はインスタント麺。Acecookの「Good」というシリーズの黄色いパッケージ(Phnom Penh Style)です。透き通ったスープでニンニクが効いていて、市場の味とは違うジャンクな美味しさがあります。1つ約0.7ドル。箱買いもアリです。

Goodのインスタント麺

編集部: ニンニク風味のクリアスープ! 1つ0.7ドルなら買いやすいですね。3つ目は?

後藤: コーヒーですね。「Kofi」というブランドの茶色のパッケージ(500gで5.5ドル)をMakroスーパーで買っています。 ただ、観光だとMakroは行かないと思うので、スーパーで他のブランドのコーヒーを買ってもいいです。「Sin Veng Yu」なら大体のスーパーで売っています。

ただし、スーパーのコーヒーは古い場合があるので、必ず「ロースト日(焙煎日)」を確認して、新鮮なものを選んでください。ロースト日が書いていない場合は、賞味期限を見比べて、期限までの期間が長い方を買ったら良いかと思います。セントラルマーケットの近くに「Sin Veng Yu」の焙煎所があるので、そこで買うのもありですね。

Sin Veng Yu
トリップアドバイザー|Sin Veng Yu

編集部: 焙煎日チェック、必須ですね! ちなみに、お菓子以外で好評だった雑貨などはありますか?

後藤: 私は基本的に残るものをあげない主義なんですが、強いて言えば石鹸ですね。 天然素材で作られたものがお土産店に売っています。香りは、ココナッツやマンゴーなどの甘い系は好みが分かれるので、レモングラスや柑橘系が無難でおすすめです。

編集部: 逆に、「これを買って失敗した」というお土産は?

後藤: 「クロマー(スカーフ)」ですかね。 現地で見ると綺麗なんですが、日本で見ると色が浮いてしまうことがよくあります。シルク製は手入れも大変ですし、自分用ならともかくお土産にするには難易度が高いアイテムです。

この章のポイント:お土産選び

カシューナッツ: ロシアンマーケットで「皮付き」を量り売り購入するのがベスト(鮮度が良く安い)。

バラマキ菓子: 「Amazing Cambodia」のクッキー(日本人経営でおしゃれ・個包装・美味しい)。

スーパーで買えるもの:

粒胡椒(Sela Pepperなど、挽いていないもの推奨)

インスタント麺(Acecook Goodの黄色パッケージ)

コーヒー(Kofiなど。必ず「焙煎日」を確認する)

【スパ・マッサージ】格安12ドルから高級スパまで|おすすめ店と相場

雰囲気重視なら王宮エリアの「Bliss Spa」

Bliss Spa
https://blissspacambodia.com/

編集部: 旅の疲れを癒やすスパ・マッサージについても教えてください。おすすめのお店はありますか?

後藤: 王宮のエリアにある「Bliss Spa(ブリス・スパ)」は良かったですね。 元々ある建物を改装していて、おしゃれな作りになっています。一応個室なのかな。一部カーテンで区切られて隣の部屋と繋がっていましたが、プライバシーは保たれる部屋です。

編集部: 雰囲気良さそうですね。お値段はどれくらいですか?

後藤: フットマッサージ30分と、首肩腰のマッサージ30分、計60分頼んで30ドルでした。

編集部: 60分で30ドル(約4,600円)。高級感あるスパでその値段なら満足度が高いですね。

後藤: 人気店なので予約したほうが良いです。 一方、もっと安く済ませたい時は、「Lisin Massage Therapy」という店もあります。 ここは視覚障害者の方が施術をする店で、評判も良いです。観光地からは少し遠いんですが、ボディマッサージが60分12ドルです。

技術重視なら12ドルの「Lisin Massage Therapy」

Lisin Massage Therapy
https://redbox.menu/lisinmassage

編集部: 12ドル! それは安い。技術重視ならここですね。

後藤: 以前より値上がりしましたが、それでも安い方だと思います。不要なサービスもなく、純粋にマッサージが上手いのでおすすめです。

この章のポイント:スパ・マッサージ

癒やし重視: 王宮エリアの「Bliss Spa(ブリス・スパ)」。60分約30ドルで高級感あり。要予約。

技術・コスパ重視: 盲目マッサージ師による「Lisin Massage Therapy」。60分12ドルと格安で技術力が高い。

編集後記:不便さと進化が共存する街・プノンペンへ

「カンボジア」と聞いて、多くの人が思い浮かべるのはアンコールワットや、あるいは歴史的な悲劇の爪痕…加えて最近だと特殊詐欺かもしれません。しかし、今回、プノンペン在住9年の後藤スタッフが語ってくれたのは、「爆速で進化する都市」の姿でした。

2026年の幕開けと共に始まった5G通信。市場の小さなお店でさえQRコード決済が当たり前になり、「財布を持たない」生活が日常化している現実。配車アプリで移動し、アプリで支払いを済ませるそのスタイルは、ある意味で日本以上にデジタル化が進んでいると言えるかもしれません。

次のお休みは、ガイドブックの地図ではなく、スマホとリエル紙幣を握りしめて、この熱気あふれる街へ飛び込んでみてはいかがでしょうか。 きっとそこには、ネット検索だけでは見つからない、あなただけの「リアルな感動」が待っているはずです。

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