「ベトナムは安い」ってほんと?物価が上がり続けるベトナムの今

ベトナム旅行を計画する際、気になるのは物価ですよね。

「食事ってどのくらいの値段なんだろう」
「交通費の目安を知っておきたい」
「現地ツアーはいくらなんだろう」

ベトナムは物価が安いと聞くけど、旅行する場合の費用はどの程度なのか、旅の計画時に知っておきたいものです。

今回は、2024年のベトナムの物価について解説していきます。つい先日、友人がベトナムに行ってきたので、そのレポートも紹介していきますね。

記事を読めば、ベトナム旅行でどの程度の費用が必要になるのか、その目安がはっきり分かりますよ!

目次

結論|ベトナム旅行の費用の概算

まず結論から言うと、2泊3日でベトナム旅行した場合、旅費は約6,7万円程度を見ておくとよいでしょう!

概算の内訳
交通費約35,000円
宿泊費(2泊)16,000円
飲食代(3日) 約10,000円
観光費約5,000円
ネット代約1,200円
67,200円

東南アジアの観光地として人気のタイと比較すると、物価に大きな差はありません。逆にヨーロッパやアメリカと比べると物価は相当安いですね。

これはあくまで概算ですので、もっと安くなることもあれば、高く付く場合もあります。ベトナム旅行でどんな費用が発生するのか、次で解説していきます。

旅行に必要なもの・サービスの値段

ベトナム旅行中の女性2人

まずはベトナム旅行でどの程度の費用が必要になるのかを次のポイントでチェックしていきましょう。

  • 交通費
  • 宿泊費
  • 飲食代
  • 観光費
  • ネット代

交通費

交通費は大きく以下3つに分けて見ていきましょう。

  • 航空運賃(エコノミー)
  • 空港からホテルまで(タクシー)
  • 市内の移動手段(Grab)

航空運賃(エコノミー)

航空券はシーズンや購入サイトによって異なるので、今回はゴールデンウィーク中とそれ以外の2パターン、Google検索で比較していきます。

ゴールデンウィーク(GW)中(2024年5月3日~6日)

東京(成田)~ホーチミン(タンソンニャット国際空港)までの往復チケットが上のとおりでした。

GW期間内で旅行する場合、3日出発の6日帰国になるので約6万円ですね。ちょっと早めに出発(1日)し、5日に帰国するともっと高くて約9万円。

やはりGW中は他の期間と比べて高いです。

それ以外(5月31日~6月6日)

GWが終わるとチケット代はずいぶんと安くなります。

GWから約1ヶ月後にベトナム旅行する場合、約3万円とGW中に比べて半額以下ですね!

仕事の休みを調整できるなら航空チケットも安く抑えられますが、そうでない場合はチケット代も高くなりそうです。

空港からホテルまで(タクシー)

タンソンニャット空港から市内にあるホテルへ移動する場合、タクシーが一般的です。配車アプリであるGrabを使う方法もありますが、その場合は電話番号を使った登録手続きが必要になります。

市内中心部までのタクシー料金は、距離にもよりますが、日本円で1,000円程度です。

市内の移動手段(Grab)

市内の移動手段としては値段交渉がなく、ぼったくられる心配のないGrabが便利ですね。

たとえば、ベイホテルからベトナムの超有名ピザチェーン4P’sに行く場合を計算しました。

約4kmの区間でタクシーなら約40,000VND(244円)です。一人ならGrabバイクを選ぶことでもっと安くなります。

ガソリン代

ガソリンスタンド

ガソリンの値段は1リッターあたり25,310VND(約154円)でした。

2014年4月時点、日本では全国平均約170円なので、ちょっと安いくらいですね。

とはいえ、ベトナム人の移動手段は基本バイクや車。ベトナムの物価を考えると、一般的な収入に占めるガソリン代の割合はかなり高いと言えそうです。

宿泊費

宿泊費は泊まる場所やグレードによってピンキリですが、一番利用する人が多そうな3~5つ星ランクのホテルで見ていきましょう。

ホテル宿泊料金(3つ星、4つ星、5つ星など)

ベトナム中心部のホテル料金をGoogleで調べた結果が上のとおりです。字が小さくて読めない場合はこのURLから同じ情報を見ることができます。

ざっと見たところ、6,000円~10,000円程度のホテルが多いように感じます。

この値段は1部屋あたりの値段なので2人で行けば、1人あたりの値段は半額です!

GWのような観光シーズンは1割ほど値上がりしていました。

飲食費

飲食費は、どういう料理をどんな店で食べるかによって大きく変わってくるので、以下のとおり分けて見ていきましょう。

  • おしゃれなレストラン
  • 大衆レストラン
  • カフェ

食費に関して言えば、どのランクの店を選んでも日本より圧倒的に安いです。

おしゃれなレストラン

ベトナム発祥のピザチェーン、4P's

ベトナムに行ったらぜひ1度は訪れてほしい、おしゃれなレストランといえば「4P’s」!

ピザやパスタのお店で、自家製モッツァレラチーズが上に乗ったサラダやピザが人気です。

料金はおよそ次の通り。

ピザ:198,000VND~420,000VND(約1,200円~2,560円)
パスタ:150,000VND~254,000VND(約910円~1,550円)
サラダ:81,000VND~185,000VND(約490円~1,130円)
コーラ:39,000VND(約240円)
ビール:79,000VND(約480円)

2人で色々注文してシェアするなら、一人当たり2,000円もあれば十分満足できます。

大衆レストラン

おしゃれなレストランも良いですが、もっとローカル感のある店で食べると安いです。

店によってさまざまですが、100,000VND(約600円)あればいろんな選択肢があります

カフェ

ベトナムのカフェやココナッツドリンクのメニュー

コーヒーやココナッツドリンクの値段も見ていきましょう。

ベトナムの人気コーヒーショップといえば「‎Highlands Coffee」。

東南アジアで人気のアイスコーヒーにコンデンスミルクが入ったものがLサイズで45,000VND(約270円)です。

もっとローカル感のあるお店でココナッツドリンクを注文すると25,000円(約150円)。

ビール(スーパーで購入)

ベトナムのビール

ビールはベトナム産のものなら11,000~14,000VND(約80円)。海外のHeinekenは22,000VND(約130円)でした。

Heinekenはベトナムに工場があるので、海外ビールと言ってもさほど値段は変わりませんね。

税金の関係なのか、全体的に日本よりビールは安いです。

観光費

ホーチミン市内で観光する場合、観光地自体に入場料がかかる場合があります。ベトナム観光総局オフィシャルサイトに値段が書かれているので、渡航前にチェックしてみてください。

主な観光地の入場料

戦争証跡博物館:VND 15,000(約90円)
ノートルダム大聖堂:VND 15,000(約90円)
サイゴン中央郵便局:無料
統一会堂:15,000 VND(約90円)
クチの地下道:15,000 VND(約90円)

現地ツアーを申し込むこともできる

パックツアーではなく、航空券とホテルを自分で手配した場合、ツアーのみを別で申し込むことができます。

たとえば「VELTRA (ベルトラ)」というサイトではベトナム国内のオプショナルツアーを多数扱っています。

メコン川クルーズやクチトンネルツアー、市内観光もあるので、プロにガイドしてほしいという場合はこのようなサービスを利用することができます。

メコン川クルーズ:約6,800円
クチトンネルツアー:約6,600円
市内観光:約5,000円

ネット代

地図を見たり、移動手段でGrabを使う場合はスマホでネットが使えるようにしておく必要があります。

おすすめは空港でSIMを購入することです。市内で買うよりはちょっと値段が高くなってしまいますが、店員も観光客の対応に慣れており、スマホを渡せば全部セッティングしてくれるので簡単です。

旅慣れている人なら、空港でSIMを購入しておくことでGrabを使って市内まで移動できます。

値段は使いたい通信量や期間によっても異なりますが、1,200円程度をみておけば良いかと思います。

現地スーパーでの食品の値段

ベトナムの物価が日本と比べてどうなのかを知るために、スーパーで売られている食品の値段を比較していきましょう。

ベトナムは大手チェーンの「co.op mart」、日本は「スーパーマーケット ライフ」で比較しました。

全く同じ商品が売っているわけではないので、値段の誤差があります。ひとつの目安として参考にしてください。

肉類は全体的にベトナムの方が安いですね。

日本では国産のほうが高くなる傾向がありますが、ベトナムでは国産のほうが輸入肉よりも安いです。

ベトナム日本
鶏むね肉(100g)8,840VND
(約53円)
84円
豚肉ロース(100g)13,600VND
(約82円)
170円
牛肉細切れ(100g)18,400VND
(約111円)
203円

野菜

野菜も日本に比べると安いです。

ベトナム日本
たまねぎ(1Kg)29,900VND
(約181円)
321円 / 5個
キャベツ(1Kg)13,500VND
(約82円)
421円 / 1玉
じゃがいも(1Kg)39,500VND
(約240円)
617円

たまご・牛乳

牛乳やヨーグルトは意外と高いですね。

特売品を探せばベトナムも日本も安い牛乳やヨーグルトを見つけられます。

とはいえ、肉や野菜と比べると割高感があります。

ベトナム日本
たまご(10個)33,500VND
(約200円)
336円
牛乳(1L)48,600VND
(約296円)
235円
ヨーグルト(400g)25,000VND
(約150円)
128円

その他

油やパスタは日本と比べてあまり安くありません。

パスタはともかく油はベトナム料理にも使われているのに高いのは意外でした。

水・コーラは安いです。

ベトナム日本
油(1kg)66,300VND
(約400円)
354円
パスタ(1kg)107,000VND
(約652円)
405円
水(2L)14,000VND
(約85円)
145円
コーラ(1.5L)17,500VND
(約106円)
213円

ベトナムの物価は上がっている

参考:IMF – World Economic Outlook Databases (2023年10月版)

ベトナムの消費者物価指数から、ベトナムの物価がどう変わってきているのか見ていきましょう。

消費者物価指数とは私たちが日常生活で購入する商品の値段の変化を比率で表したものです。指数が上がっている=物価が上がっていると考えられます。

上の表を見るとわかるように、ベトナムの物価は過去20年上がり続けています

なので、たとえば10年前にベトナム旅行に行って「何をするにも安かった!」という人がいても、現在はそうでない可能性があります。

日本人にとっては安く楽しめる国

日本とベトナムの平均月収を比較するとこうなります。

  • 日本:約31万円
  • ベトナム:約4万6,000円

収入が約6倍も違うので、日本人が旅行でベトナムを訪れた場合、ベトナムの物価は日本と比べて安いと感じるでしょう。

2024年第1四半期の就業者の平均収入は760万ドン/月で、2023年第4四半期と比べて30万1千ドン増加し、2023年同期と比べると54万9千ドン増加した。

ベトナム統計総局

2023年の平均賃金、月31万8300円 29年ぶり伸び率

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA244TO0U4A120C2000000/

ベトナムの通貨とレート

ベトナムのカフェ

ベトナムの通貨はドン(VND、ベトナムドン)で、表記は「VND」あるいは「đ」が使われています。

為替レートは1,000VND=6.145円(2014年4月)

カフェなんかでは上の写真のように最初から1,000の位から表記されています。なので、それに6.145を掛けると日本円になりますね。

例)55,000VND=55x6.145=338円

それ以外のメニューでも基本的に「,(カンマ)」がついてあるので、そこを基準に6.145を掛けてください。

スマホに為替レートの計算機能がついていれば、その機能を使えばかんたんですね!

補助単位に0.1VNDの「ハオ(hào)」と0.01VNDである「シュウ(xu)」もありますが、現在はインフレが進んだことから現金の単位としては使われていません。ただし、計算上では使われています。日本でいうところの「銭(せん)」の単位と同じです。

まとめ

ベトナムの物価は上がり続けているものの、日本から旅行で訪れる人にとっては何をするにも安いと感じるはずです。

ベトナムは食べ物も美味しく、観光スポットもたくさんあるので、海外旅行に行きたい場合はぜひ候補の一つにしてください!

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