【最新データ】台湾の気候区分と年間の平均気温・降水量にもとづいて服装を決めよう！

2023年に台湾を訪れた日本人は85万人とのことです。観光やグルメなど魅力満載の台湾ですが、気になるのが気候ですね。

台湾は北部と南部で気候が異なるので、時期や行先に応じて服装や持ち物に気を付けておいた方が良いポイントがあります。

この記事では、あなたが快適な台湾旅行を楽しめるように旅行に最適な時期や持っていくとよいものについて解説しますので、参考にしてください。

台湾の気候について知ろう

気候区分とケッペンの気候区分

まず台湾の気候区分は、大きく北部と南部で異なります。北部は亜熱帯気候、南部は熱帯気候に分類されます。このように、地域によって気候が変わるのが台湾の特徴です。さらに、日本のように春夏秋冬はありますが、春、秋、冬が短く、夏が比較的長いという特徴が有ります。

気候区分

まず、北部の亜熱帯気候について説明します。亜熱帯気候は、年間を通じて温暖で、夏は非常に暑く湿度が高いのが特徴です。一方、冬は比較的短く、気温が急激に下がることはあまりありません。しかし、湿度が高いため、体感温度は実際の気温よりも低く感じることが多いです。

次に、南部の熱帯気候についてです。熱帯気候は、年間を通じて高温多湿で、明確な四季の変化があまりありません。特に夏は非常に暑く、日中の気温が30度を超えることが多いです。冬は北部に比べて温暖で、過ごしやすい気候が続きます。

ケッペンの気候区分

台湾の気候区分をさらに理解するために、ケッペンの気候区分というものがあります。ケッペンの気候区分は、気温や降水量などの気象データを基に、世界の気候をいくつかのタイプに分けたものです。台湾では、北部がCfa（温暖湿潤気候）に属し、南部がAf（熱帯雨林気候）に分類されます。

ケッペンの気候区分を活用することで、気候の特徴をより詳細に理解することができます。例えば、Cfaに分類される北部では、夏に高温多湿となり、冬も比較的温暖であることがわかります。Afに分類される南部は、年間を通じて高温で、降水量も多いことが特徴です。

台湾15都市の年間の平均気温と降水量データ

ここでは、台湾の15都市における、過去10年間（2014年〜2023年）のデータの平均をご紹介します。データはそれぞれ1月〜12月の、平均気温、最高気温、最低気温、降水量(mm)、平均湿度、雨の日の日数です。

気温に関するデータはどんな服を持っていくのか、降水量や雨の日の数はどの程度雨具を持っていくのか、参考になると思います。

データを集計した15都市は、基隆、台北、淡水、新北、新竹、台中、日月潭、嘉義、阿里山、玉山、台南、高雄、宜蘭、花蓮、台東です。

※データは台湾中央気象局（CWA）の公式サイトから抽出しました。

※雨の日かどうかの定義は、「降水量が0.1mm以上の日数」としています。

※地図はGoogle Mapを使用させていただいています。

台湾と日本の気候比較

台湾と日本の気候は、似ている点もありますが、大きく異なる点もあります。まず、台湾は亜熱帯気候と熱帯気候に属しており、年間を通じて温暖です。これに対して、日本は温帯気候で、四季がはっきりとしています。

具体的に比較してみましょう。台湾の夏は日本の夏に似ており、非常に暑く湿度が高いです。台北や高雄などの主要都市では、夏の気温が30度を超えることが多く、日本の蒸し暑い夏とよく似ています。しかし、台湾の冬は日本に比べて非常に温暖です。日本の冬は雪が降る地域も多く、寒さが厳しいですが、台湾の冬は気温が10度前後で、雪が降ることはほとんどありません。

また、降水量にも違いがあります。台湾は年間を通じて降水量が多く、特に梅雨や台風シーズンには大量の雨が降ります。日本にも梅雨がありますが、台湾の梅雨はより激しい雨が降ることが多いです。台風も台湾を直撃することが多く、日本よりも頻繁に影響を受けます。

これらの違いを考慮すると、台湾旅行の際には、日本の気候に慣れている方でも、暑さや湿度に対する備えが必要です。また、冬の寒さ対策はそれほど重要ではありませんが、雨具や台風対策を忘れずに準備することも大切です。

旅行に最適な時期

台湾を訪れるのに最適な時期は、気候を考慮すると春（3月〜5月）と秋（9月〜11月）がおすすめです。これらの時期は、気温が比較的穏やかで、降水量も少ないため、観光に適しています。

春の台湾

春の台湾について説明します。春は気温が20度前後で、非常に過ごしやすいです。日本よりも若干早い時期に桜が開花し、また色とりどりの鮮やかな花が咲き誇り、美しい景色を楽しむことができます。さらに、春は台風が殆どと言っていいほど到来しないため、天候が安定しています。

秋の台湾

秋の台湾についてです。秋は気温が25度前後で、まだ暖かさが残っていますが、夏のような蒸し暑さは徐々に落ち着いてくる季節です。

台湾はフルーツ大国として知られており、一年中さまざまな果物を目にすることができますが、とくにこの時期は、収穫の季節でもあり、新鮮なフルーツや野菜を楽しむことができます。また、秋は台風シーズンがほぼ終わり、天候が比較的安定しているため、観光に適しています。

夏の台湾

一方、夏（6月〜8月）は日差しが強くて非常に暑く、さらに湿度が高いため、外出するのが少し厳しいかもしれません。また、台風シーズンでもあるため、急な大雨や強風が発生することがあり、交通機関が乱れることもあります。

冬の台湾

冬（12月〜2月）は比較的温暖ですが、雨が多くなるため、観光にはあまり向いていません。とはいえ、気温が10度を下回ることもあります。

このように、台湾旅行を計画する際には、春と秋の時期を選ぶことで、快適な旅を楽しむことができます。

持っていくと便利なアイテム

台湾旅行を快適に過ごすためには、いくつかの便利なアイテムを持っていくと良いでしょう。以下に、おすすめのアイテムを紹介します。

必需品	パスポートとビザ	パスポートは必須です。ビザが必要な場合は事前に取得しておきましょう。
	現金とクレジットカード	現地通貨（台湾ドル）とクレジットカードを持っていくと便利です。現金は空港のほかに、銀行や郵便局で両替ができます。
	スマートフォンと充電器	連絡手段や地図アプリの利用に必要です。ポータブル充電器もあると安心です。台湾のコンセントは電圧が異なりますが、スマホやタブレットはそのままプラグをコンセントに繋いで充電することができます。
	旅行保険証書	万が一のために、旅行保険に加入し、証書を持参しましょう。
衣類	軽量の服装	台湾は温暖な気候なので、軽量で通気性の良い服装が適しています。6月は特に暑いので、半袖やショートパンツが良いでしょう。
	上着	室内は冷房が効いていることが多いので、軽い上着を持っていくと便利です。
	雨具	折りたたみ傘やレインコートを持っていくと、突然の雨にも対応できます。晴雨兼用の折り畳み傘があると重宝します。
日用品	洗面用具	歯ブラシ、歯磨き粉、シャンプー、コンディショナーなど。台湾のホテルにはアメニティがない場合もあるので、自分で持っていくと安心です。
	日焼け止め	日差しが強いので、日焼け止めは必須です。
	常備薬	胃薬や風邪薬など、普段使っている薬を持っていくと安心です。
	マスク	新型コロナウイルス対策やPM2.5対策として、複数枚持っていきましょう。無くなってしまった場合は現地のコンビニや薬局で購入することもできます。
その他便利なアイテム	交通系ICカード（EasyCard）	SuicaやICOCAのような、台湾のプリペイド交通系ICカードは、空港や駅、コンビニで簡単に購入することができますので、事前にチャージしておくと便利です。
	エコバッグ	台湾のコンビニやスーパーでは買い物袋は有料ですので、エコバックを持っていると買い物やお土産を入れるのに何かと便利です。
	マイボトル	軽くて持ち運びしやすいマイボトルを持参すると何かと便利です。ほとんどのコンビニやカフェではマイボトルを持参すると値引きされエコ経済的にも使えるので、ぜひ持参しましょう。
	モバイルバッテリー	旅行中は電池の消費が激しいので、モバイルバッテリーは必須です。
	ハンディファン	暑い時期には携帯用の扇風機があると快適です。
	折りたたみスリッパ	ホテルや飛行機内で使うと便利です。
	ティッシュ・ウェットティッシュ	街中でティッシュを配布していませんし、トイレットペーパーが設置されていない公共トイレも稀にありますので、持参すると便利です。

まず、雨具は必須アイテムです。台湾は雨が多いため、折りたたみ傘や軽量なレインコートを持っていくと便利です。突然の雨に対応できるよう、バッグに常に入れておくと安心です。晴雨兼用の折りたたみ傘があると非常に便利です。

次に、日焼け止めクリームや帽子、サングラスも重要です。特に夏場は紫外線が強いため、これらのアイテムを使って肌を守りましょう。また、熱中症対策として、水筒や携帯用の扇風機も役立ちます。こまめに水分補給をし、体を冷やす工夫をすることが大切です。

さらに、モバイルバッテリーもおすすめです。旅行中はスマートフォンで地図を確認したり、写真を撮ったりすることが多いため、バッテリーの消耗が早くなります。モバイルバッテリーを持っていれば、いつでも充電ができ、安心して観光を楽しむことができます。また、ほとんどの公共施設やレストラン、カフェなどではフリーWi-Fiを利用することができますので、覚えておくと何かと便利です。

また、快適な移動のために、軽量で丈夫なスニーカーを持っていくと良いでしょう。台湾の観光地は歩いて回ることが多いため、足元をしっかりサポートする靴が必要です。さらに、動きやすい服装を選ぶことで、一日中観光しても疲れにくくなります。

最後に、常備薬も忘れずに持参しましょう。特に、海外旅行では現地で薬を手に入れるのが難しいことがあります。普段使っている薬や、胃腸薬、頭痛薬などを用意しておくと安心です。

これらのアイテムを準備することで、台湾旅行をより快適に楽しむことができます。

各シーズンの台湾の気候と服装

春（3月・4月・5月）の気候とおすすめの服装

台湾の春は3月から5月にかけてで、この時期は温暖で過ごしやすい気候です。気温は平均して18度から25度の範囲で、特に4月には花見シーズンとして大きな公園や里山などに多くの観光客が訪れます。ただし、春先はまだ寒さが残る日もあり、天候も変わりやすいことがあります。

この時期のおすすめの服装は、軽いジャケットやカーディガン、薄手のセーターなど、重ね着できるものが良いでしょう。日中は暖かくなることが多いですが、朝晩は冷えることもあるため、脱ぎ着しやすい服装が便利です。また、春は雨が降ることもあるので、折りたたみ傘やレインコートも持っておくと安心です。

春は観光にも最適な季節で、各地の花が咲き誇る美しい景色を楽しむことができますし夜にはライトアップされているところもたくさん有ります。台湾は公園や山々が多く、ハイキングやピクニックをするのに最適です。快適な靴を履いて、自然を満喫しながらの観光を楽しんでください。

夏（6月・7月・8月）の気候とおすすめの服装

台湾の夏は6月から8月で、非常に暑く湿度も高い季節です。気温は30度を超えることが多く、日中は35度以上になることもあります。特に7月と8月は台風シーズンでもあり、急な天候の変化に注意が必要です。

夏のおすすめの服装は、通気性の良い軽い服装です。薄手のTシャツやショートパンツ、サンドレスなどが適しています。湿度が高いため、吸湿性の良い素材を選ぶと快適に過ごせます。また、日差しが強いため、日焼け止めクリームや帽子、サングラスなどで紫外線対策をしっかり行いましょう。

加えて、冷房が効いている建物が多いため、薄手のカーディガンやストールを持っていると便利です。冷房による寒さから身を守るためにも、室内外での温度差に対応できるようにしましょう。

夏はビーチやプール、夜市などのアクティビティが豊富で、台湾らしい夏を楽しむことができます。水分補給を忘れずに、熱中症対策をしっかりと行いながら、台湾の夏を満喫してください。

秋（9月・10月・11月）の気候とおすすめの服装

秋の台湾は9月から11月にかけてで、この時期は非常に過ごしやすい気候です。気温は平均して22度から28度の範囲で、9月はまだ夏の暑さが残っていますが、10月に入ると次第に涼しくなります。11月は特に快適な気候となり、観光に最適な時期と言えるでしょう。

秋のおすすめの服装ですが、9月は半袖や軽い長袖のシャツで十分です。10月以降は朝晩が冷え込むこともあるため、薄手のカーディガンやジャケットが役立ちます。11月になると、一日の気温差が大きくなるため、脱ぎ着しやすい服装が便利です。また、秋も時折雨が降ることがあるため、折りたたみ傘を持っておくと安心です。

この時期は、観光やアウトドアアクティビティにも最適です。台湾の自然景観や名所を巡るのに快適な気候ですので、しっかりと準備を整えて秋の台湾を楽しんでください。

冬（12月・1月・2月）の気候とおすすめの服装

冬の台湾は12月から2月で、日本の冬と比較すると温暖ですが、湿度が高いため体感温度は低く感じます。気温は平均して15度から18度の範囲で、時折10度を下回ることもあります。特に1月と2月は最も寒い時期で、寒波が訪れることもあります。

冬のおすすめの服装ですが、北部の台北や基隆、淡水などでは、湿度が高く気温の割には寒く感じることが多いため、マウンテンパーカー、セーターやニット、厚手のジャケットやコートがあると安心です。湿度が高く冷え込む日も多いため、しっかりと防寒対策をしましょう。朝晩の冷え込みに備えて、ストールやマフラーも役立ちます。また、雨が降る日も多いため、防水性のあるコートや折りたたみ傘も持っておくと安心です。

台湾の冬は、日本ほど厳しい寒さではありませんが、温度差に対応できる服装で快適に過ごすことが大切です。冬の風物詩である夜市や温泉などを楽しむ際にも、防寒対策をしっかりして、快適な旅行をお楽しみください。

台湾の天気が分かるサイト3選

最後に、台湾の現在の天気が分かるサイトと天気予報が日本語で分かるサイト2つをご紹介します。旅行前、そして現地に到着してから予定を立てる際に活用してください。

現在の台湾の気温が分かるサイト

台湾中央気象局

このサイトは、台湾中央気象局が提供する気温観測データのウェブサイトです。静止画と動画の両方で台湾全土の気温分布を視覚的に確認できます。時間帯や日付を指定して、過去のデータも閲覧可能です。アニメーション機能を使えば、気温の変化をリアルタイムで追跡することができます。

日本語で見れる台湾の天気予報サイト

日本気象協会 tenki.jp

台北の今日の天気、週間天気、実況天気を詳細に提供。雲量、視程、気圧、湿度などの情報も充実しています。

The Weather Channel

台北市の1時間ごとの天気予報を提供しています。風速、湿度、紫外線指数、雲量などの詳細なデータが見られます。

台湾の気候まとめ

• 台湾は北部と南部で気候が異なる
• 北部は亜熱帯気候に属する
• 南部は熱帯気候に属する
• 北部は年間を通じて温暖
• 北部の夏は非常に暑く湿度が高く、冬は比較的短く温暖
• 南部は年間を通じて高温多湿で、明確な四季の変化がない
• ケッペンの気候区分で北部はCfaに、南部はAfに属する
• 台北の年間平均気温は約23.9度
• 台北の最も暑い月は7月で平均気温は約30.4度
• 台北の年間降水量は約2,000mm
• 高雄の年間平均気温は約25.7度
• 高雄の最も暑い月は7月で平均気温は約29度
• 高雄の年間降水量は約2,022.3mm
• 台湾は日本よりも冬が温暖
• 台湾の梅雨は激しい雨が多い
• 台湾は台風の影響を受けやすい
• 台湾旅行の最適な時期は春と秋
• 台湾旅行には雨具が必須
• 夏には紫外線対策が必要
• 快適な移動のため軽量なスニーカーが必要
• 常備薬を持参すると安心（とくに虫刺され薬や虫よけスプレーがあると安心）