トルコキキョウは、その美しい花びらと豊富な品種で人気のお花です。特に「トルコキキョウ 花言葉」と検索する方は、この花の花言葉を知った上で、プレゼントしたいと思われているのでしょう。
贈り物として人気のトルコキキョウですが、ちょっと怖い意味がある、と聞いたことはありませんか?そんなに気にするほどのものではありませんが、知っておいて損はないです。
この記事では、トルコキキョウという花の種類と花言葉、なぜトルコという言葉が名前に含まれているのか、など面白い雑学をまとめていますので、最後までご覧ください。
- トルコキキョウの特徴と種類
- 名前の由来とトルコとの関係
- 花言葉の歴史
- トルコキキョウの色別の花言葉とそれに適した贈り物のシーン
トルコキキョウの基本情報と種類
基本情報
トルコキキョウは、北アメリカ原産のリンドウ科の花で、日本では「トルコキキョウ」として親しまれています。英名「リシアンサス」とも呼ばれますが、名前に「トルコ」が含まれていても原産地はアメリカのテキサス州からメキシコにかけての地域です。
トルコキキョウには一年草と多年草があり、一年草は高地に自生し、1年で寿命を迎えますが、低地に生える多年草は冬を越し何年も咲き続けます。開花時期は5月から9月で、寒冷地では8月から9月が見頃です。
品種改良が進み、現在では白、ピンク、黄色、緑、紫、青など豊富な色彩が楽しめます。そのため、トルコキキョウは切り花として人気があり、ギフトやウェディングの場面でよく使用されています。
種類
トルコキキョウには一重咲き、八重咲き、フリンジ咲きなどの種類があり、それぞれ花びらの形や色が異なります。贈り物や装飾に使う際には、これらの特徴を活かして選ぶと良いでしょう。
一重咲き
トルコキキョウの一重咲きは、花びらが一重に重なって咲くシンプルなタイプです。上品で清楚な印象を与え、軽やかで優雅な雰囲気が特徴です。このシンプルな美しさから、ブライダルブーケやシンプルなアレンジメントによく用いられます。
たとえば、白の一重咲きのトルコキキョウは、純白のウェディングドレスにぴったりです。また、ピンクや薄紫の一重咲きは、控えめながらも華やかさを添え、ギフトにも最適です。
具体的な品種としては、「バルカンマリン」や「ファルダマンゴー」があります。バルカンマリンは、白地に紫色の縁取りが美しく、シンプルながらも存在感があります。ファルダマンゴーは、アプリコットカラーの花びらが温かみを感じさせます。
八重咲き
八重咲きのトルコキキョウは、花びらが幾重にも重なり合う豪華なタイプです。このタイプは、ボリューム感があり、見る人に華やかでリッチな印象を与えます。花びらの多層構造が、見た目に豪奢な雰囲気を醸し出します。
その華やかさから、八重咲きのトルコキキョウは大きなフラワーアレンジメントやゴージャスな花束に最適です。特に結婚式の装飾やパーティーのデコレーションにぴったりで、例えば、白い八重咲きのトルコキキョウは、結婚式のテーブルセンターや祭壇の装飾として用いると、会場全体を明るく華やかに演出します。
具体的な品種としては、「ミンクリップス」や「スプリングモンロー」が挙げられます。ミンクリップスは、厚みのある花びらが重なり合い、まるでバラのような美しさを持っています。スプリングモンローは、淡いピンク色の大輪花で、波打つような花びらが特徴です。
フリンジ咲き
フリンジ咲きのトルコキキョウは、花びらの縁が細かく波打っているタイプです。エレガントで繊細な印象を与えるこのタイプは、花びらがレースのように見えるため、華やかさと上品さを兼ね備えています。
フリンジ咲きのトルコキキョウは、その独特な形状から特別なアレンジメントやギフトに最適です。たとえば、フリンジ咲きの白いトルコキキョウはクラシックでロマンチックな雰囲気を持っており、ウェディングブーケやテーブルデコレーションにぴったりです。
また、ピンクや紫のフリンジ咲きは、エレガントで女性らしい印象を与えるため、母の日や記念日のプレゼントとしても喜ばれます。
具体的な品種には、「フリルホワイト」や「レースブルー」があります。フリルホワイトはその名の通り、白い花びらがフリンジ状になっており、純白の美しさを引き立てます。レースブルーは、淡い青色の花びらが特徴で、涼しげで爽やかな印象を与えます。
このように、トルコキキョウにはいくつかの種類があるので、相手や場面に合ったものを選ぶことで、より一層センスの良さや華やかな印象を与えることができます。
花言葉の由来と”トルコ”キキョウの理由
花言葉の由来
そもそも花言葉の起源については明確な記録がないため、いくつかの説がありますが、一般的には17世紀のオスマン帝国(現在のトルコ)が起源とされています。この時代、トルコでは「セラム(selam)」と呼ばれる風習があり、恋人への贈り物として花や果物、小物に意味を持たせて気持ちを伝える方法が用いられていました。
この風習がヨーロッパに伝わり、18世紀のイギリスやフランスで広まりました。イギリスの貴族メアリー・モンタギュー夫人がトルコを訪れた際にこの風習を知り、帰国後に手紙で紹介したことがきっかけです。彼女の手紙は1763年に『トルコ大使館の手紙』として出版され、ヨーロッパでの花言葉の普及に寄与しました。
19世紀には、フランスでシャルロット・ド・ラトゥールが『花言葉(Le Langage des Fleurs)』という書物を1819年頃に出版し、これが最初期の花言葉辞典とされています。この書物では、植物の外形や香り、色、生態などの特徴を観察し、それに基づいて花言葉が命名されています。
花言葉はその後、ヨーロッパ全土に広まり、19世紀のビクトリア朝時代には特に人気を博しました。この時代には多くの花言葉辞典が出版され、花言葉が体系化されました。
日本には明治時代初期に西洋文化とともに花言葉が伝わり、現在に至るまで多くの花に象徴的な意味が付けられています。
なぜこの花の名前にトルコが入っているのか?
トルコキキョウの名前の由来については、いくつかの説があります。まず、「トルコ」という名前が付けられた理由は、その花の姿がトルコのターバンに似ているからと言われています。ターバンはトルコの伝統的な帽子で、巻き付けた布の形状がトルコキキョウのつぼみと似ているため、この名前が付けられました。
もう一つの理由として、トルコキキョウの原種が持つ紫色の花が、トルコ石の鮮やかな青色を連想させることから「トルコ」の名が付けられたという説もあります。トルコ石はトルコを代表する宝石で、その美しい青色がトルコキキョウの花の色とリンクしているのです。
日本でどうしてトルコキキョウという名がついたかは諸説あってどれが正しいかわかりませんが、トルコでは英名「Lisyantus」で知られています。現地の人は日本でLisyantusの和名としてトルコの名前が入っている事は知らないと思います。
トルコキキョウの基本の花言葉と怖い意味
基本の花言葉
トルコキキョウの基本の花言葉は「優美」「希望」「永遠の愛」などがあります。これらの花言葉は、その花の形や色から連想される意味合いに由来しています。
例えば、「優美」という花言葉は、トルコキキョウの繊細で美しい花の姿から来ています。また、「希望」という花言葉は、その明るく鮮やかな色合いから、新しい始まりや希望を象徴しています。
ちょっと怖い意味の花言葉
興味深いことにトルコキキョウには「花嫁の感傷」という少し怖い花言葉もあります。
この花言葉の由来は、トルコキキョウのつぼみは先端が細く、ねじれた形が特徴で、この形状が結婚を控えた花嫁の複雑な気持ちを表しているように見えたため、とされています。
「花嫁の感傷」という言葉の響きは少し怖いですが、意味するところはマリッジブルーのような花嫁の複雑な心情を表しているだけで、決して悪い意味ではありません。むしろ、結婚という人生の大きな節目を表す言葉として解釈できます。
もちろん、プレゼントをする際にそこまで気にする必要はありませんが、そうしたニュアンスさえ避けたい場合は、満開のトルコキキョウを贈ることで、そのポジティブな花言葉をより強調することができます。
トルコキキョウの色別の花言葉
トルコキキョウには基本の花言葉に加え、色別に特別な意味が込められています。贈る相手やシーンに合わせて、色を選んでみましょう。
トルコでもほぼ同じような花言葉や色の意味合いがあるようです。トルコの人たちも花言葉を考慮しつつ様々なシチュエーションにあった色の花を選んで贈っているようです。
白(ホワイト)
白のトルコキキョウは「思いやり」や「永遠の愛」の花言葉を持ちます。清らかで純粋な白色は、優しさや気遣いを象徴します。白いトルコキキョウを贈ることで、相手への優しい気持ちや感謝の心を伝えられます。
また、純白の花びらは結婚式のブーケやプロポーズの花束にぴったりで、永遠に続く愛を誓うシーンに最適です。さらに、お見舞いやお悔やみの場面でも、その清潔感が相手に安心感を与えます。
紫(パープル)
紫のトルコキキョウには「希望」の花言葉があります。高貴で神秘的な紫色は、未来への期待や新しいスタートを象徴します。卒業祝いや新生活のスタート、転職祝いなど、未来に向かって新たな一歩を踏み出す人への贈り物として最適です。
「あなたの未来に希望を持っています」というメッセージを伝えられます。エレガントな見た目から、ビジネスシーンやフォーマルな場面でも洗練された印象を与えることができます。
ピンク
ピンクのトルコキキョウは「優美」の花言葉を持ちます。女性らしさや柔らかさ、優雅さを象徴するピンク色は、フリル状の花びらが重なり合う姿がエレガントなドレスのようです。
母の日や誕生日、感謝の気持ちを伝える際の贈り物として人気があり、特に女性へのプレゼントに最適です。結婚式や記念日などの特別なイベントでも、その上品な印象がウェディングブーケやテーブルアレンジメントにぴったりです。
青(ブルー)
青のトルコキキョウには「あなたを思う」という花言葉があります。深い青色は、静かな愛情や深い思いを象徴します。この花を贈ることで、「静かに、でも深くあなたを思っています」という気持ちを伝えることができます。
恋人や家族への贈り物として人気があり、遠く離れた相手への「離れていてもあなたを思っています」というメッセージを込めるのにぴったりです。また、落ち着いた色合いからビジネスシーンやフォーマルな場面でも使いやすいです。
追悼の花としても、その静かな色合いと花言葉が故人への深い思いを伝えるのに適しています。
緑(グリーン)
緑のトルコキキョウには「良い語らい」という花言葉があります。自然や調和を象徴する緑色は、見る人にリラックス感と安心感を与えます。友人や親しい人への贈り物として人気があり、特に久しぶりに会う友人への「楽しい語らいを共にしましょう」というメッセージを込めることができます。
また、家庭のリビングやダイニングに飾ることで、家族の団らんの場を明るく彩ります。ビジネスシーンでも、会議室や応接室に飾ることでリラックスした雰囲気を作り出し、良いコミュニケーションを促進します。取引先や上司への贈り物としても適しています。
プロポーズや贈り物にピッタリな理由
トルコキキョウは、プロポーズや贈り物に最適な花として知られています。その理由をいくつかご紹介しましょう。
1つ目に、トルコキキョウの花言葉が特別な意味を持つからです。「永遠の愛」や「優美」といった花言葉は、プロポーズの場面にぴったりです。この花を贈ることで、深い愛情と永続する愛の誓いを効果的に伝えることができます。
2つ目に、トルコキキョウの見た目の美しさです。華やかでありながら上品な花びらを持つトルコキキョウは、特に白やピンクが結婚式やプロポーズなどのロマンチックなシーンに最適です。その美しさは、受け取った人に感動を与え、特別な瞬間をさらに引き立てます。
3つ目に、トルコキキョウは長持ちする花としても知られています。適切なケアをすれば、切り花でも長く楽しむことができます。贈り物として選んだ場合でも、受け取った人がその美しさを長い間楽しむことができます。
トルコでは、この花の耐久性は、人間関係の持続性とコミットメントの象徴とされています。その長持ちする特性は、堅実で長続きする関係の比喩として捉えられ、恋人や長期的な友人への贈り物として最適です。
このように、トルコキキョウはその花言葉、見た目の美しさ、そして長持ちする性質から、プロポーズや贈り物に最適な花と言えます。特別な瞬間を彩るために、ぜひトルコキキョウを選んでみてください。
トルコキキョウ花言葉まとめ
- トルコキキョウは北アメリカ原産のリンドウ科の花
- 英名では「リシアンサス」とも呼ばれる
- 日本では「トルコキキョウ」の名前が広く知られている
- 名前に「トルコ」が含まれているのはつぼみの形がトルコのターバンに似ているため
- 紫色の花がトルコ石を思わせることも由来の一つ
- 地中海の海の色に似ているからという理由もある
- 一年草と多年草の種類がある
- 開花時期は5月から9月である
- 寒冷地では8月から9月がピークとなる
- 切り花として人気が高い
- ギフトやウェディングなどで広く利用されている
- 最大の特徴はフリルのような豪華な花びら
- つぼみはねじった独特の形をしている
- 一重咲き、八重咲き、フリンジ咲きの種類がある
- トルコキキョウは花びらの形状や色のバリエーションが豊富である
- 品種改良により多彩な花色が存在する
- 白、ピンク、黄色、緑、紫、青などの色がある
- 贈り物や装飾に適している
コメント