【2024年版】世界195カ国の平均身長ランキング！どうして国によって身長がこんなに違うの？

自分の身長と、他の国の人の身長にどのくらいの差があるのか気になりませんか？

自分がどこかの国の平均身長と同じだと知ってると、ちょっとした雑学として使えるかもしれません。

そこで今回は、「World Population Review」に掲載されている最新データを元に、世界各国の平均身長ランキングを発表します！

加えて、国によって身長に大きな差が生まれる原因や、日本人の身長の推移についても解説していきます。

世界の平均身長ランキング2024(男性)

まず男性の平均身長を見ていくと、トップ10（と日本の順位）は以下のとおりです。

順位	国名	地域	平均 （男性）
1	オランダ	西ヨーロッパ	183.8cm
2	モンテネグロ	南ヨーロッパ	183.3cm
3	エストニア	北ヨーロッパ	182.8cm
4	ボスニア・ヘルツェゴビナ	南ヨーロッパ	182.5cm
5	アイスランド	北ヨーロッパ	182.1cm
6	デンマーク	北ヨーロッパ	181.9cm
7	チェコ共和国	東ヨーロッパ	181.2cm
8	ラトビア	北ヨーロッパ	181.2cm
9	スロバキア	東ヨーロッパ	181.0cm
10	ウクライナ	東ヨーロッパ	181.0cm
≀
112	日本	東アジア	172.1cm

トップ10はすべてヨーロッパの国でした。1位のオランダは約184cm、相当高いですね！

184cmが「平均」なので、街を歩いていると200cm超えの人を結構見かけるかもしれないですね。

日本に来たら色んな場所で頭を打ってしまいそうです。

全ランキングは195位までと長いので折りたたみました。下記をタップすると全部見ることができますよ。

各カテゴリーをタップすると順番が入れ替わるので試してみてください。

日本は172.1cmで世界112位

日本人男性の平均身長は172.1cmで、112位にランクインしていました。

アジア地域だけで見ていくと、1位がトルコの176.4cm、最下位がネパールの164.4cmだったので、日本の平均身長はアジアの中では中間あたりに位置しています。

男性の平均身長の傾向マップ

上の地図は、平均身長によって色を塗り分けたもので、濃いオレンジになるほど平均身長が高く、濃い緑ほど平均身長は低いです。

こうやって地図で見ると、ヨーロッパの国々は平均身長が高いですね！

ランキングにアメリカ合衆国が入っていないのは、参照元データに含まれていないからです。

世界の平均身長ランキング2024(女性)

次に女性の平均身長を見ていきましょう。トップ10は以下のとおりです。

順位	国名	地域	女性
1	オランダ	西ヨーロッパ	170.4cm
2	モンテネグロ	南ヨーロッパ	170.0cm
3	デンマーク	北ヨーロッパ	169.5cm
4	アイスランド	北ヨーロッパ	168.9cm
5	ラトビア	北ヨーロッパ	168.8cm
6	エストニア	北ヨーロッパ	168.7cm
7	セルビア	東ヨーロッパ	168.3cm
8	チェコ共和国	東ヨーロッパ	168.0cm
9	リトアニア	北ヨーロッパ	167.6cm
10	アメリカ領サモア	オセアニア	167.6cm
≀
141	日本	東アジア	158.5cm

1位、2位は男性と同じくオランダとモンテネグロ。3位以降は若干順位が入れ替わりました。

どの国でも男性に比べて女性の平均身長は10～15cmほど低いようです。

全195カ国のランキングは折りたたんであります。各カテゴリーをタップすると順番が入れ替わるので試してみてください。

日本は158.5cmで世界141位

日本人女性の平均身長は158.5cmで、195カ国中141位となっています。

日本人男性が約172cmだったので、日本人男女の身長差は約14cmです。

女性の平均身長の傾向マップ

全体として、男性と同じくヨーロッパ地域の平均身長が高いですね。

しかしなぜ、国によってここまで身長に差があるのでしょうか。

次に解説していきますね。

国によって身長差がこんなに違う理由

多くの学者が身長について研究しており、以下の要因が身長に関係しているとされています。

• 遺伝
• 食文化の違い
• 貧困
• 気候

この中で最も大きな要因となっているのは遺伝で、身長は8割程度、遺伝的要因で決まるという研究もありました。

身長は、多因子形質の中でも遺伝的な影響が強いことが知られており、欧米人の双子を用いた研究では、身長の個人差の8割程度は遺伝的要因によって生じていると報告されています

理化学研究所

遺伝＋バランスの良い食事が重要

ただし遺伝的に高身長になる可能性があっても、体の成長に必要な栄養素が不足していれば身長は伸びにくくなります。

食品に含まれる栄養素は、大きく分けてタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの5つに分類されます。これら５つの栄養素はそれぞれの役割を持っており、お子さんの成長・発達のためにはすべての栄養素をまんべんなく摂る必要があります

成長期の子どもと栄養バランス｜森永製菓株式会社

なので、食生活や貧困などの違いが国ごとの身長差を生み出していると考えられます。

日本人の平均身長は伸びているの？

日本人の平均身長は戦後に比べると伸びていますが、近年はほぼ変わっていません。

上のグラフは文部科学省による「学校保健統計調査 / 年次統計」のデータをグラフ化したものです。

1945年の17歳男子の平均身長は161cmで、2022年は170.7cm。約10cm伸びていますが、実は1982年に170cmを超えて約40年、ずっと170cm台が続いています。

この原因として考えられるのは、戦後に栄養豊かな食文化へ変化したことで身長が伸びたものの、日本人の遺伝的にはこれ以上は伸びない可能性があるということです。

足が長くなっている！？

戦後生まれの日本人に比べると、2000年代に生まれた日本人の方が足が長いようです。

先ほどと同じ文部科学省から「年齢別　平均座高の推移　（昭和１２年度～平成２７年度）」のデータを用い、身長から座高を引いた数値をグラフにしました。1948年と2006年を抜粋すると以下のとおりです。

• 1948年：身長160.6cm \ 座高89.4ｃｍ
• 2006年：身長170.8cm \ 座高92.1ｃｍ

身長は約10cm伸びたのに、座高は約3cm。なので、若干ですが、足のほうが長くなっていることがわかります。

「最近の子は手足が長くてうらやましい」と聞いたことがありますが、実際に数十年前に人に比べるとプロポーションも変わってきているんですね。

ちなみに学校での座高測定は2006年に廃止されたようです。座高が高い＝足が短いとバカにされるので、廃止されて良かったですね。

まとめ

世界身長ランキングを見ていくと、男女共にヨーロッパ諸国がトップを占めていました。

順位	男性		女性
1	オランダ	183.8cm	オランダ	170.4cm
2	モンテネグロ	183.3cm	モンテネグロ	170.0cm
3	エストニア	182.8cm	デンマーク	169.5cm
4	ボスニア・ヘルツェゴビナ	182.5cm	アイスランド	168.9cm
5	アイスランド	182.1cm	ラトビア	168.8cm

身長は遺伝的な影響が大きいので、日本人がオランダ人の平均レベルまで身長を意図的に伸ばすことはむずかしいです。

ただし、体の成長に必要な栄養素が不足していれば、伸びるものも伸びません。

そう考えると、バランスの取れた食事を心がけることが大切ですね。