ニューヨークの象徴である「自由の女神」は、アメリカを代表するモニュメントですね。マンハッタンに行ったことがある人なら必ず対岸から写真を撮ったことでしょう。実際にリバティ島に渡り、展望台まで登った人もいることでしょう。
日本ではゴジラが東京タワーを壊すのと同様、アメリカ映画では何度も自由の女神が壊されて、自然災害や侵略がいかに大きな規模で起きているかのバロメーターにもなっていますね。
この記事では、そのように愛される自由の女神の英語名、その意味、由来、象徴性について深掘りします。自由の女神像を英語でどのように表現し、話題にすると盛り上がるのか、例文を交えながらその魅力をご紹介しましょう。
- 自由の女神像の英語名”The Statue of Liberty”の意味と背景
- 自由の女神像がニューヨークにある理由とどこの国からの贈り物かについて
- 自由の女神像を英語でどう表現するか、具体的な例文を含む
- “Lady Liberty”という愛称や”Liberty Enlightening the World”という別名の意味
自由の女神 英語名とその意味
英語の意味は何?
結論から言うと、自由の女神の英語名は、「The Statue of Liberty」になります。
直訳すると、「自由の像」となりますが、これは単に自由を象徴する彫像を指すのではありません。この名前は、アメリカ合衆国の基本的な価値観である自由や独立を象徴しているのです。
そのため、今でも「The Statue of Liberty」という名前は、自由への憧れと、それを追求する人々への支持を表しているんですね。
カタカナ表記、読み方は?
自由の女神の英語名、「The Statue of Liberty」をカタカナで表記すると、「ザ・スタチュー・オブ・リバティ」となります。英語の発音をすべてカタカナで表記するのは難しいので、これは英語の発音に近づけて日本語で読みやすくしたものです。
「The」は日本語のカタカナで表記するのは大変難しいです。「ザ」と書くことが多いですが、実際にはまったく異なります。舌を歯に挟んだ状態で「ザ」と「ダ」の中間のような発音をするイメージです。
次に「Statue」は「スタチュー」ですが、アクセントは「ta」に置きます。発音します。「Of」は「オブ」と読み、「Liberty」は「リバティ」と発音します。
特に、「リバティ」の部分では、リの音をはっきりとさせることがポイントです。日本人が苦手な「L」の発音です。舌を上の歯茎にぴったりつけて発音します。
さらに発音を近づけるなら、「デ・スタッチュー・オフ・リブティ」と読むのがおすすめです。「スタッチュー」の「タ」にアクセントを置くのがポイントです。「デスタッチュー」を1セット、「オフリブティ」を1セットにして「デスタッチュー・オフリブティ」と一息に発音すると自然になります。
英語の例文
自由の女神に関する英語の例文を紹介します。
“I visited The Statue of Liberty for the first time and it was amazing.”
「初めて自由の女神像を訪れましたが、それは最高でした。」
あの「自由の女神」って、私たちの頭の中では固有名詞化しているかもしれませんが、あくまでも「The」がつくので、忘れないようにしましょう。
“The Statue of Liberty stands as a symbol of freedom and democracy.”
「自由の女神像は、自由と民主主義の象徴として立っています。」
ここでは、自由の女神像が持つ象徴的な意味を強調しています。これらの例文を通じて、自由の女神像について話す際の参考にしてください。
英語で説明するとすれば?
自由の女神像を英語で説明する場合、以下のように表現すると良いでしょう。
“The Statue of Liberty is a monumental statue located on Liberty Island in New York Harbor. It was a gift from France to the United States, symbolizing freedom and democracy. The statue represents Libertas, the Roman goddess of freedom, bearing a torch and a tablet inscribed with the date of the American Declaration of Independence. It has become a global icon of freedom and a welcome sight to immigrants arriving from abroad.”
「自由の女神像はニューヨーク港のリバティ島にある巨大な彫像で、フランスからアメリカ合衆国への贈り物です。これは自由と民主主義を象徴しており、手にたいまつを持ち、アメリカ独立宣言の日付が刻まれた板を持つ自由のローマ神、リベルタスを表しています。これは自由の世界的なアイコンとなり、海外から到着する移民にとって歓迎の光景となっています」
この説明は、自由の女神像の基本的な情報とその象徴する価値を明確に伝えています。まる覚えしないにしても、センテンスを覚えると役に立ちます。
もっと簡単な表現の方がよければ、
“The Statue of Liberty is a landmark in New York. It’s a statue of a lady holding a torch in her right hand. It was a gift from France to the United States, and it symbolizes freedom and democracy. It was modeled after a Roman Goddess.”
でもいいでしょう。
英語での別の言い方
Lady Liberty
自由の女神を英語で表現する際には、「The Statue of Liberty」というフレーズが一般的ですが、日常会話の中で「Lady Liberty」と呼ばれることもあります。
「Lady Liberty」は、より親しみやすく、感情を込めて自由の女神像を指す際に使われる表現です。この言い方は、自由の女神像への敬意や愛情を表すときに特に適しています。例えば、
「I can’t wait to see Lady Liberty up close on my trip to New York」
「ニューヨークへの旅行で、間近でレディ・リバティを見るのが待ち遠しい」
という気持ちを伝える際に使うことができます。このように、「The Statue of Liberty」と「Lady Liberty」は、場面や感情に応じて使い分けることができる便利な表現です。
Liberty Enlightening the World
実のところ、この「Liberty Enlightening the World」というのは、本来フランスから寄贈された時の正式名称です。(参照:ニュージャージー州公式サイト)
それが、ニックネームであった「the statue of liberty」のほうが有名になってしまったようですね。
この名前は、自由の女神像が持つ本来の意味と使命を強調しています。「Liberty」は「自由」を、「Enlightening」は「啓蒙する」という意味があり、「the World」は「世界」を指します。
したがって、「Liberty Enlightening the World」は、「世界を啓蒙する自由」と訳され、自由の女神像が世界に自由の光を広める象徴であることを表しています。
ほかにも「The Mother of Exiles」「The Lady of the Harbor」という呼び名があるようですが、旅行中に「The Statue of Liberty」と「Lady Liberty」以外を耳にすることはまずないと言っていいでしょう。
自由の女神 英語の豆知識
イッテQで出川さんが英語で言った表現は?
テレビ番組「世界の果てまでイッテQ!」で、出川哲朗さんが自由の女神を指して使った表現は“Free Woman”というものでした。
このシーンは、出川さんがニューヨークで道行く人々に自由の女神像への行き方を尋ねるコミカルな企画の一部として放送されました。実際には、「Free Woman」という表現は通常使われるものではありませんが、このエピソードは多くの視聴者に楽しさを提供しました。
出川さんのユニークな表現は、言葉の間違いを通しても、文化や言語の壁を越えたコミュニケーションがいかに楽しく、かつ有意義であるかを示しています。このようなシーンは、言語学習においても失敗を恐れずに挑戦する大切さを教えてくれます。
フランスから来た
自由の女神像がフランスからアメリカへ贈られた背景には、深い友情と歴史的な絆があります。1886年にアメリカ合衆国へ贈呈されたこの像は、アメリカ独立100周年を記念してフランス人によって寄贈されました。
この贈り物は、アメリカ独立戦争時にフランスがアメリカを支援したことへの感謝の意を表すとともに、自由と民主主義という共通の価値を象徴しています。自由の女神像はフランスで製造された後、分解してアメリカへ運ばれ、ニューヨーク港のリバティ島で組み立てられました。
この贈呈は、二国間の友情だけでなく、自由への深い敬意と願いを世界に示す歴史的な事件として、今も語り継がれています。
高さは?
自由の女神像の高さについてお話しすると、土台からトーチの先端までの高さは約93メートル(約305フィート)になります。
ただし、像本体のみの高さは、土台を含まずに約46メートル(約151フィート)です。この壮大な高さは、自由の女神像を遠くからでもはっきりと識別できるようにするためです。
なぜ緑色?
ちなみに自由の女神はもともと銅色だったわけですが、今では緑色ですよね。なぜなんでしょうか。
その理由は、像が作られた素材である銅が時間とともに酸化し、緑青(せいどう)が形成されたからです。この変化は自然の過程によるもので、自由の女神像の緑色は、時間を経て形成された自然の美しさを象徴しています。
たいまつと鎖
自由の女神像が持つ最も顕著な特徴は、自由への深い象徴性です。この像は、自由と民主主義の理念を世界に向けて強く発信しています。手に持つたいまつと、足元に散らばる鎖の破片は、抑圧からの解放と自由の光を象徴しています。
7つのとげと左手にある板
冠にある7つの尖塔は、世界の7つの大陸と7つの海を表しており、自由のメッセージが全世界に広がることを意味しています。
さらに、自由の女神像の左手には、アメリカ独立宣言が記された日付「1776年7月4日」が刻まれた板を持っており、アメリカの独立と自由の価値を強調しています。
これらの特徴は、自由の女神像が単なる彫像を超えた、深い歴史的および象徴的な意味を持つことを物語っていますね。
自由の女神はなんと年間約600回も雷に打たれているそうです。
自由の女神の英語名まとめ
- 自由の女神の英語名は”The Statue of Liberty” (National Park Service)
- 直訳すると「自由の像」となる
- アメリカ合衆国の基本的価値観である自由や独立を象徴
- アメリカの独立100周年を記念してフランスから贈られた
- ニューヨーク港に立ち、新たな生活を求める人々に希望を与える
- カタカナ表記は「ザ・スタチュー・オブ・リバティ」
- 「Lady Liberty」とも呼ばれる
- 「Liberty Enlightening the World」というのが正式名称
- 「自由のトーチ」とも愛称される
- もともとは銅色で、時間とともに緑色に変化した
- 冠の七つの突起は世界の七つの大陸と七つの海を象徴
- 左手にはアメリカ独立宣言が記された日付「1776年7月4日」が刻まれた板を持つ
- 足元には鎖の破片があり、抑圧からの解放を象徴
- 二国間の友情と自由への深い敬意を象徴する歴史的贈り物
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