翻訳者が選ぶ!無料で使えるタイ語翻訳アプリとサイト6選!特徴を徹底解説

タイ,タイ語

グローバルビジネスを手掛けるビジネスパーソンから、タイ語でのビジネスにおいて、「時間も予算もないけれど、すぐにタイ語に翻訳したい。無料で使える、できるだけ正確で信頼できる、おすすめのサイトやアプリは何ですか」といった相談をよく受けます。翻訳者目線で選んだ「使える」タイ語翻訳サイト・アプリをご紹介します。また、タイ語翻訳ツールを利用する際の注意点などもお伝えします。

アットグローバル タイ語翻訳チームが監修

本記事は翻訳会社の株式会社アットグローバル タイ語翻訳チームの監修の元、ストラテ編集部が記事を作成しています。翻訳者の意見を取り込んだ記事になっております。

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タイ語の特徴とは

タイは大都市や有名観光地以外、英語があまり普及していないため、ビジネスではタイ語でのコミュニケーションが必要となってきます。そして、日本人から見ると、タイ語は英語や中国語などと比べて複雑なつくりになっています。

タイ語は表音文字 ちょっとの間違いで意味不明に

タイ文字は母音や声調記号が子音字の上下左右について、一つの単語をつくります。どこかを間違えれば別の意味の単語になるか、意味が通じなくなります。タイ語対応のフォントを使わなければ、声調記号や母音がずれる可能性もあります。

複雑な発音 音声入力は難しい

母音が32あります。日本語では区別されていない音があります。有気音、無気音、鼻濁音を含む子音、末子音や声調などを組み合わせた、日本語にはない、意識したこともない発音を使いこなす必要があります。カタカナ読みではタイ人にあまり理解してもらえませんし、音声入力も難しいでしょう。

文法はシンプル

文法は比較的、単純です。基本はSVO型で、時制や形容詞の変化もありません。覚えた単語を連ねていくだけなので、語彙が増えてくると文を作りやすいです。語形変化や活用もありません。

外来語にも注意 タイ風の発音がマスト

外来語を発音するときは、語尾が上がることが多いです。日本人の名前(例:さとし、みちこなどは、三文字目だけ高音にする)や「アプリケーション」「カプチーノ」なども最後の音だけ高音になります。

タイ語の機械翻訳 気をつけるポイント

実際に、プロのベテラン・タイ語翻訳者が、機械翻訳を試してみました。内容によって精度にかなり差が出ますが、ニュース記事などは予想より正確な訳になることが多かったそうです。機械翻訳するときに、できるだけ正確に訳すための翻訳者目線のポイントをまとめました。

あいまい表現を避け、明確な言葉で(日→タイ)

どんな言語の機械翻訳にもいえることですが、日本語独特のあいまいな表現や、意味が文脈で変化する言葉は正確に訳せないことがほとんどです。(例:仕方ない)

「仕方ない」はどちらも「ช่วยไม่ได้」となりました。しかし、例えば、

上;楽しみで仕方ない(楽しみで待ち切れない)

下;仕方ない、仕事に行こう(嫌だけど仕事に行こう)

では、意味が違いますよね。しかし、そのまま打ち込むと、同じになってしまいます。()内のように表現を変えると、原文の意味に近い訳になります。

スペースや改行に注意(タイ→日)

タイ語の長い文章の途中にスペースが入っていると、別の文として訳され不自然になったり、意味が分からなくなったりすることがあります。場合によりますが、スペースを消すと意味のつながった一文になることもあります。また単語の途中で改行してしまうと意味が変わってしまいます。

タイ語翻訳おすすめアプリ3選

音声認識でどのくらいの訳ができるのか、例文を使って調べました。

例文:台風15号が日本に接近しています。運航状況については航空会社にご確認ください。

回答:พายุไต้ฝุ่นหมายเลข15กำลังมาญี่ปุ่น ให้ตรวจสอบกับสายการบินว่าเที่ยวบินยกเลิกหรือไม่

「運航状況」は「フライトがキャンセルかどうか」と訳すほうがタイ語らしいと思います。翻訳の精度に加え操作のしやすさも考慮した、翻訳者目線のポイントをまとめました。

Google翻訳

ウェブサイトと似た仕様で使いやすいです。カメラ入力は写真を撮らなくてもカメラをかざしただけで翻訳が出ます。他のアプリは写真を撮って文字を読み込むので、時間がかかるものが多かったそうです。

Excite翻訳 

訳文に加え、訳文の再翻訳が表示されます。タイ語が完璧に読めなくても翻訳結果をある程度確認できるのは良いと思う、ということでした。翻訳自体はそれほど自然な文章ではないそうです。

音声&翻訳 – 翻訳機

訳文から十分に内容が伝わったそうです。訳したそばから読み上げてくれるので、目と耳の両方で確認できます。長文には向きませんが、会話や短文なら1文ずつの表示は見やすいです。音声入力と文字入力が選べます。

以上、プロのベテラン・タイ語翻訳者に試してもらった結果です。AndroidとiOSの両方に多数のアプリがありましたが、翻訳の自然さや語彙が際立って優れているものはないと感じたそうです。

タイ語翻訳おすすめツール3選

同じく、タイ語翻訳者に、例文を使って比較してもらいました。

例文: รถติดสะสมยาวกว่า 1 กิโลเมตร ถึงอย่างนั้นผมมาถึงตรงเวลา

答え:1キロ以上渋滞していても、時間通りに到着した。

Google翻訳 

日本語として自然ではありませんが、とりあえず理解できたそうです。「です、ます調」と「だ、である調」が混ざったり、文にならないこともありますが、オンライン翻訳ツールでは一番語彙が多いと感じたそうです。

YarakuZen  

訳文にぎこちなさが目立ちますが、通じるタイ語になっている、ということでした。長文も対応できます。検索のしやすさや、ファイルをアップロードできることも評価できる、とのことでした。

I Love Translation(ฉันรักแปล)

訳が3パターン出て、そのうちの1つに「渋滞」がありましたが、原文の一部しか訳されていなかったそうです。例を見比べれば正しい意味を把握できそうです。

おわりに 機械翻訳はあくまで補助的に

タイ語翻訳ツールには完璧な訳を求めないで、サポートとして使うのがおすすめです。意味の推測さえ難しい時もあればそのまま使える訳になることもあり、どのツールも安定した精度とは言えなさそうです。

ビジネスなど正確さやお金にまつわる案件の場合には、株式会社アットグローバル(タイ語翻訳のページへのリンク)などの翻訳専門の会社に依頼するほうが、結果的にコストパフォーマンスが一番高いといえるでしょう。

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