【2021年最新版】ロシアのSNS事情/デジタルマーケティングお役立ち情報

はじめに

コロナウイルスのワクチン接種が世界各地で進んでいます。各企業は、アフターコロナを見据えてさまざまな戦略を練っていることでしょう。今後のマーケティングの方向性を定めるためにも、世界のデジタル事情を知っておくことは非常に重要です。

ここではロシアの状況をご紹介します。ロシアは世界最大の国土を持ち、日本よりも少し多い人口が住んでいます。近代化と経済発展が進んでおり、インターネット・SNS事情も刻々と変化を遂げています。

ロシアのスマホ・ネットの普及率

ロシアの人口は、2021年1月現在で1億4590万人です。2020年1月からの1年間で20,000人増加しています(前年比+0.01%)。ロシア国民の53.6%は女性で、46.4%が男性です。また、ロシアの人口の74.9%が都市部に、25.1%が農村部に住んでいます。

ではまず、ロシアのスマホの普及率、インターネットの環境と使用状況について見てみましょう。

ロシアにおけるスマホやネットの利用率などに関するデータ

ロシアのインターネットユーザーは、2021年1月現在で1億2,400万人です。インターネット普及率は、国民全体の85%に相当します。2020年から2021年の1年間で、インターネットユーザー数は600万人増加し、前年比は+5.1%と拡大し続けています。

ロシアのモバイル端末接続数は、2021年1月現在で2億2860台です。これは、総人口の156.7%にあたります。とても高い割合なのですが、それでも前年と比べると、870万人減少(前年比-3.7%)となっています。

ロシアのブラウザシェア

出典:datareportal.com

ロシアのブラウザシェアトップは、「Google Chrome」です。ダントツの65.5%シェアされていて、多くの人たちがメインブラウザとして使用していることが分かります。他には、「SAFARI」8.6%、「Opera」5.5%、「Firefox」3.8%、「Microsoft Edge」1.5%、「Samsung Internet」1.0%、「Internet Explorer」0.7%、という結果が出ています。

前年比では、「Google Chrome」が+9.3%と増加率が高く、ブラウザとしての人気は不動のようです。その他では、「Microsoft Edge」+7.7%、「Samsung Internet」+6.1%と増加傾向が見られます。「SAFARI」は+0.2%と、ほぼ現状維持のようです。一方、「Internet Explorer」-55%、「Firefox」-34%、「Opera」-7.4%と減少しました。

ロシア人は7時間52分ネットに繋いでいる

出典:datareportal.com

ロシアの人々は日々、どのようなメディアにどのくらいの時間を費やしているのでしょうか。

あらゆるデバイスを含めたインターネットの1日の使用時間は、7時間52分でした。テレビは3時間13分、ソーシャルメディアは2時間28分、ニュースや新聞などは55分、音楽配信サービスは47分、ラジオは41分、ポッドキャストは21分、ゲームには33分です。ロシア人は、1日の中でインターネットを利用する時間が非常に長いということが分かります。

ロシアにおけるSNSの現状

インターネット利用者数と利用時間が多いロシアですが、SNSの利用はどうでしょうか?次に、ロシアのSNSの現状をお伝えします。

ロシアのSNS事情

ロシアのソーシャルメディア利用者数は、2021年1月現在9900万人で、総人口の67.9%に相当します。2020年から1年間で480万人増加し、前年比+5.1%です。なかでも、スマホなどモバイルフォンによるソーシャルメディアのユーザー数は、9415万人で、総人口の95.1%となっています。

過去1か月間にソーシャルネットワークとメッセージングサービスを利用したユーザーは、全体の98.8%です。過去1か月間にソーシャルメディアを積極的に利用したユーザーは、全体の91.2%です。ソーシャルメディアに費やす時間の平均は、2時間28分。インターネットユーザーあたりのソーシャルメディアアカウントの平均数は、7.3人。これは、インターネットユーザー全体の32.0%に当たります。

ロシアのSNSシェア

ロシアのSNSユーザーが多く利用するプラットフォームは、「YouTube」85.4%、「VK(フコンタクテ)」78.0%、「Whatsapp」75.8%です。ほか、「Instagram」61.2%、「Odnoklassniki(アドナクラースニキ)」47.1%、「Viber」42.5%なども多く利用されています。

第5位のOdnoklassniki(アドナクラースニキ)は、古い友人や同級生とつながることを目的として開発されたSNSで、「Classmates」という意味があります。特に音楽と動画の機能が充実していて、ユーザーは主に音楽や動画視聴を楽しんでいます。

ロシアにおけるVK(フコンタクテ)の状況

ロシア最大級のSNSは「VK(フコンタクテ)」です。VK(フコンタクテ)の基本機能は、Facebookとほぼ同じです。音楽や動画が数多く投稿されているので、YouTubeのように動画視聴に利用されています。実名登録は必須ではありませんが、個人アカウントとビジネスアカウントの両方があり、ビットコインやビットコインキャッシュなどの仮想通貨で支払うことができます。

VK(フコンタクテ)の月間アクティブモバイルユーザー数は7408万人(2021年1月)。12歳以上のロシア国民の59.8%に相当します。2020年1月からの1年間に360万人ユーザー数が増え、+5.1%の増加です。男女比は、女性54.7%、男性45.3%でした。

VK(フコンタクテ)に関しては、過去の記事もご覧ください。

ロシアにおけるFacebookの状況

世界では圧倒的なユーザー数を誇るFacebookですが、ロシアではVK(フコンタクテ)のユーザーの方が多くなっています。ロシアでのFacebook広告を見る可能性を持つ人は890万人で、13歳以上の総人口の7.3%に相当します。四半期ごとの変化を見ると、50万人の増加で、前期より+6.0%となっています。

Facebook ユーザーの95.1%が、モバイルフォンからアクセスしています。Facebookページへの「いいね!」は平均1ページ(男1:女1)、過去30日間に投稿した人の平均人数は4人(男3:女6)、コメント人数は9人(男6:女11)です。

ロシアにおけるInstagramの状況

ロシアで、Instagram広告を見る可能性を持つ人数は5600万人で、13歳以上の総人口の45.8%に相当します。四半期ごとの変化を見ると、今期は200万人増加しており、前期より+3.7%でした。Instagramユーザーの男女比は、女性60.7%、男性39.3%です。

ロシアにおけるその他のSNSの状況

上記以外のロシアにおけるSNSの状況は、以下の通りです。

「FBMessenger」広告を見る可能性を持つ人数は390万人、13歳以上の総人口の3.2%、男女比は女性53.8%、男性46.2%です。
「LINKEDIN」広告を見る可能性を持つ人数は700万人、18歳以上の総人口の6.1%、男女比は女性49.2%、男性50.8%です。
「Snapchat」広告を見る可能性を持つ人数は860万人、13歳以上の総人口の7.0%、四半期ごとの変化は45万人増加(前期より+5.5%)、男女比は女性84.8%、男性12.9%です。
「Twitter」広告を見る可能性を持つ人数は230万人、13歳以上の総人口の1.9%、四半期ごとの変化は5万人減少(前期比-2.1%)、男女比は女性21.9%、男性78.1%です。

まとめ

ロシアでは、ロシア独自に利用されているSNSがあります。世界で一般的なSNSも利用されていますが、ロシア向けデジタルマーケティングを行うのであれば、ロシア人に効果的なSNSを利用しましょう。ロシア人のインターネット利用時間、SNS利用率はとても高いです。今回の情報を、今後のロシア向けマーケティング戦略に活用していただけたら幸いです。

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