駐在員が住みやすい都市ランキング第6位！ベトナム・ホーチミンの秘密を探る
はじめに
ドイツの「InterNations」が発表した57都市を対象にしたランキングで、駐在員が住みやすい都市として「ホーチミン」が６位になりました。
この調査では｢生活の質｣｢定着の容易さ｣｢仕事環境｣｢家計の状況｣｢生活費｣のいろんな角度から見た評価で駐在員の満足度を評価しています。
気になる第１位はクアラルンプール。マレーシアは、日本人が海外に移住したい国でも1位になっています。2位はスペインのマラガ、3位はドバイ、次いでシドニー、5位はシンガポールとなっています。ホーチミンは、東南アジアで３番目にランクインしています。
この記事では、外国人が住みやすく働きやすい都市ホーチミンについてご紹介します。
※ドイツの調査会社インターネーションズとは、世界420都市に住む400万人のメンバーを有する世界最大規模の海外在住者向けプラットフォームです。
参考：VIETJO
ホーチミンの魅力
評価されたこと
ホーチミン市は、生活全般、生活費、仕事と生活のバランス、友達の作りやすさで満足度が高く評価されています。
アジアのほとんどは住みやすい都市ランキングの上位にきています。中でもベトナムは6位にランクインしています。ホーチミンの特徴を見てみましょう。いろんな要素で評価されていますが、ベトナムは要素によって大きく評価が割れています。
生活コストが安いことや住宅事情の良さ、また労働環境への満足感ではトップ10位に入っています。外国人としての住みやすさへの評価も高く評価されています。
その中には「新しい友人の作りやすさ」「地元住民が外国人居住者に対してフレンドリーであること」「現地語を話せなくても生活しやすいこと」などが、世界平均を上回る高評価となっています。
つまり、ベトナムは生活費が安い、家賃が安いことから生活満足度が高いのです。またベトナムのフレンドリーな国民性が外国人にも居心地よく感じさせ、なじみやすくさせます。
ネガティブなポイントは？
一方で「都市生活の質」カテゴリではワースト10位に入るほどの低評価です。理由として公共交通機関が整っていないこと、大気汚染や騒音、地球環境への意識が弱い点などがネガティブなポイントとなっています。
ベトナムでは交通機関を利用しても時間通りに来なかったり、歩行者道路が整備されていなかったり、信号や横断歩道が整備されていないので歩行者の安全が確保されていません。横断歩道がない道を横断することに驚く外国人客も少なくないでしょう。公共交通機関や道路の整備が進めばよいのですが、相当な時間がかかるのが現実でしょう。
東京との違い
日本は先進国で住みやすいと思われがちですが、ランキング結果で残念なことに、東京は53位とワースト５位に入っていることがわかります。
生活インフラが整い、都市としての機能は高くても、生活費の高騰、生活の満足度、フレンドリーさという観点では評価が低いようです。東京は、都市としてはクオリティが高く、環境も良いのですが、外国人が暮らしやすいと感じているわけではないのです。
日本は海外と比べて、治安が良く、24時間営業のコンビニがあり、いろんな面において便利性に富む国ですが、まだまだこれから改善すべき点があるようです。
日本企業のベトナム進出意欲は？
コロナの影響を受けたにもかかわらず、日系企業はアジアでの事業拡大の意欲が高いことを表から読み取ることができます。こちらは日本企業に聞いたJETROのアンケートです。今後数年間で現地での事業を拡大を計画している企業のパーセンテージを表したものです。ベトナムを含む南西アジア地域では、コロナであっても事業を拡大したいと答えた企業が70％近くあり、今後も発展していくことが予想されています。
そのなかでも、ベトナムは今後の発展の可能性が大きい地域といえます。トヨタ、ホンダといった企業が進出し、その後に大手家電メーカー、食品メーカーが次々と進出しました。現在正確なデータはまだ発表されていませんが一説には2000社以上が進出しているようです。
JETROのアンケートによれば、ベトナムに進出している日本企業の55.3%が今後の1、2年で事業をさらに拡大したいと答えています。
まとめ
ホーチミンは、外国人が住みやすい都市として好評であることが分かりました。物価が安く、生活の満足度が高いようです。そしてフレンドリーな国民性も、外国人受けの要素の1つです。
残念ながら、東京は、利便性や世界でも注目されるほどの治安が良い国であるものの、外国人が住みやすい都市とは言えません。外国人が住みやすく、働きやすい、フレンドリーな都市になることを期待したいものです。そうすれば、住みやすい都市ランキングの評価も上がるでしょう。
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