アメリカでも人気上昇!「メルカリ」について

はじめに

海外で成功している日本企業はたくさんあります。

そのなかで、日本からアメリカに進出して成功した越境ECは「メルカリ」です。

では、アメリカでどのように成功しているのか見てみましょう。

「メルカリ」について

フリマサイトといえば、何が思い浮かびますか?

有名なサイトはいくつかありますがメルカリを思い浮かべる人も少なくないでしょう。

メルカリは出品時も購入時も手数料0円で会員登録、月会費、クレジットカード手数料も一切かからないというメリットがあるので多くの人に親しまれています。
※かかるのは商品が売れたときの販売手数料10%だけです。

もう使わなくなったモノを捨てずに他の人、そして知らない人にも譲ることができます。そしてリアルな店舗は持たず、オンライン上で商品の販売ができるのです。

日本で知らない人はいない「メルカリ」

仮想フリーマーケットアプリの「メルカリ」は、2013年に創業されました。創業者の山田氏が「限りある資源を循環させ、より豊かな社会をつくりたい」という思いで創設したフリマアプリです。

「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」をミッションとし、「捨てる」をなくすために個人間で簡単かつ安全に売買できるフリマアプリ「メルカリ」を展開してきました。

昨年9月には、1か月間で1回以上アプリを閲覧および購入・出品した利用者数が2000万人を突破したことが公表されています。(メルカリのプレスリリース

メルカリが人気の理由

第1位不要だったものが売れる
第2位簡単に出品できる
第3位家にいながら出品できる
第4位家の中が片付く
第5位利用者数が多い

個人情報を開示しなくてもよい特徴があります。相手に知られないまま取引を完了できるという「匿名配送」という特徴があります。このことが、ターゲットユーザーである女性に特に魅力的だったそうです。

山田社長は「高い満足感を提供し、『10%の手数料を払っても使いたいアプリ』を目指し、『リサイクルショップよりメルカリで売る方が良い』と思えるサービスにしたかった」と述べています。

メルカリは購入者にとっても、出品者にとっても使いやすく設定されています。スマホ1つで不要になったものを販売することができます。また商品が売れたときには郵便局にもっていかなくてもコンビニから24時間いつでも発送することができます。

古着をリサイクルショップにもっていくと、買い取り査定が行われ、たいていの場合10円〜で価格設定されますがメルカリは自分で価格設定ができるのも魅力の一つです。勿体ないから捨てられなく家に物がたまることもなく、まだ使えるものを捨てて勿体ないことをしてしまったということもなく、とても便利な仕組みで筆者自身もメルカリを愛用しています。隙間時間で利用しなくなったものを出品して、購入されたら梱包して配送準備をして次の朝仕事に行くついでに商品を発送しています。

リセール品を購入する主な理由として節約が挙げられています。ただし、それだけでなく新しいアイテムの発見や「掘り出し物」を見つける楽しみ、サステナビリティ、そしてコミュニティ意識や中古品への関心も挙げられています。

アメリカに進出した「メルカリ」

人気です。シェアリングエコノミーが普及する中、誰でも手軽に販売できるビジネスモデメルカリの山田社長は当初から日本だけでなく、海外に発展させるという海外戦略がありました。

メルカリは日本でのサービスを2013年7月に開始しました。大人気の地位を築き上げたメルカリは、とにかく早い段階つまり2014年9月にアメリカでサービスも開始しました。ブランドマーケティングにも積極的に投資してきた結果、2020年の2月、認知度が1.8倍に高まりました。

なぜメルカリは日本に近いアジアではなくアメリカマーケットを狙ったのか?

様々な見解がありますが、基本的には決済と物流という2つの分野では北米市場が優位だった点や、アジアの各国の人口を考えたときに韓国(日本の人口の半分以下)や台湾(日本の人口の5分の1)よりもアメリカが優れていたという点があります。

加えてeBayなどのサービスが先行しており、マーケットの基盤があったところも大きいようです。さらに「世界的なブランド認知のアップ」につながるところという世界戦略も絡んでいたためアメリカマーケットを狙ったそうです。

アメリカで強い販売力を誇る日本産のECは「メルカリ」以外には存在しません。個人だけでなく日本企業にとっても大きなチャンスとなる可能性が高いです。

メルカリのアメリカ版は月間利用者数は500万人を超え、日本でのフリマアプリ界ではトップシェアを誇っています。2013年7月にリリースされ、2016年6月時点でダウンロード数が、日米合計4,000万を突破しました。米国に進出したのは、2014年9月。たった1年8ヶ月の期間で1,000万ダウンロードを突破しています。

このようにメルカリのアメリカ版は全米で5000万件を超えてダウンロードされており、毎日35万点以上も出品されています。

「メルカリ」はなぜここまで成長できたのか?

設立から1年もたたない2014年に米国で「メルカリUS」を設立しています。

メルカリは国内メルカリと米国メルカリ、そしてキャッシュレスサービスのメルペイの3本柱で事業を展開しています。投資やマーケティングコストが拡大し、3本柱のうち国内メルカリは好調だったがそれ以外の2本のマイナスが国内メルカリの稼いだ利益を消していました。

よって米国進出案は、最初は「クレイジー」だと思われていたようで、実際に米国で結果を出せるようになるまでには、それなりに長い時間がかかっていて決して簡単な道のりではありませんでした。メルカリは早い段階から海外を視野に入れて挑戦し、最初は日本のメルカリをそのままアメリカに進出させたが、それでは魅力的とは思われず、赤字が続いていました。


しかし、いろんな意見があったのにもかかわらず、アメリカ人が好むロゴを使用、PRの方法を変え、携帯電話ではなくアメリカユーザーにあったPC版などの作成に取り組み、アメリカに合うメルカリを作ることで、現在ではアメリカでも利用者が増えました。時間はかかりましたが成功を勝ち取りました。

まとめ

今回の記事ではアメリカ市場で注目されているメルカリについて取り上げました。

日本では知らない人はいないこのメルカリですが、アメリカ進出には多くの時間と努力が必要でしたが現在は利用者も増えて努力は報われています。

筆者も含めて日本国内にはメルカリ愛用者は多数存在しています。

商品の購入・販売活動は環境にやさしいエコとも言えます。今後もメルカリを含め日本企業が海外にも根深く広まり、海外メルカリが発展し、日本のアイデアが世界にもシェアすること、そして今後も日本で人気の便利なシステムが海外進出すればていくことが期待されていいます。

国内メルカリのように、利用者の満足度が高いサービスになることを願います。

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