【意外と日本と変わらない?!】ベトナム・ホーチミンの物価について

6月から外国人観光客の受け入れが再開されるなど、ついにコロナ以前の生活に戻れるのではないかと期待が高まっています。自由に海外へ渡航できるようになれば、仕事や観光でベトナムを訪れたいと考えている方も多いでしょう。

そんな方々が気になることと言えば、やはり現地の物価だと思います。ベトナムの物価は日本に比べて安いイメージを持つ方も多いと思いますが、その一方で所得がこの10年で3倍に伸びるなど、経済成長が著しい国としても知られています。

コロナによるこの数年の空白期間も踏まえると、日本人のベトナムの物価のイメージはすでに古くなっているかもしれません。

そこで、今回は今のベトナムの物価について紹介していきます。ご自身のイメージは間違っていないか、ぜひ確認してみてください。

ベトナムの通貨とレート

ベトナムの通貨はドン(VND、ベトナムドン)で、表記は「VND」あるいは「đ」。補助単位に0.1VNDの「ハオ(hào)」と0.01VNDである「シュウ(xu)」もありますが、現在はインフレが進んだことから現金の単位としては使われていません。ただし、計算上では使われています。日本でいうところの「銭(せん)」の単位と同じです。

貨幣は紙幣と硬貨が存在しますが、現在は硬貨の流通はほとんどありません。紙幣は80年代~90年代にかけて発行された紙製紙幣(100đ~5000đ)と2000年代に発行されたポリマー紙幣(10,000đ~500,000đ)がありますが、インフレが進んだことから紙製紙幣の一部(100đ紙幣など)は徐々に使われなくなってきているようです。

なお、為替レートは約1円=200ドンとなっています。レートに差があるので日本人は混乱しやすいと思いますが、そういう時はこのレートのことを思い出せば簡単に日本円が導き出せます。「100分の1にした金額の半分=日本円の価値」として覚えておくと計算しやすいでしょう。

現地のスーパーの食品価格

ベトナムは日本に比べて物価が安いイメージがあると思います。確かに安いものも多いのですが、その一方で日本と大差のないもの、日本よりも高いものなどもあるようです。

たとえば、水やジュースは5,000đ(25円)ほどで、日本に比べると非常に安い一方で、卵1パック(10個入り)は30,000đ(150円)と大差がありません。牛乳(1L)に至っては、40,000đ(200円)と日本の水準と同じかやや高い価格となっています。

なお、日本の商品は日本で購入する価格の1.5倍以上が相場となっています。

現地のコンビニ価格

ベトナムにはファミリーマートやセブンイレブン、ミニストップなどといった日本でも知られたコンビニチェーンがあります。価格はスーパーよりも高い傾向にあります。

たとえば、コンビニ商品の代表格おにぎりは13,000đ~16,000đ(75~80円)ほどが相場、菓子パンなどは10,000đ~16,000đ(50~80円)程度が相場です。また、水やジュースなどの価格はスーパーと同じ5,000đ(25円)ほどとなっています。

また、コンビニと言えばビールも主力商品ですが、海外ブランドのものが20,000đ(100円)であるのに対し、ローカルブランドのものだと15,000đ(75円)ほどと安く売られています。

外食の相場

ベトナムは朝食を食堂や屋台などで済ます人が多いため、現地人向けの安い外食店が非常に発展しています。こういった安価な店の相場は30,000đ~50,000đ(150~250円)程度です。

一方、観光客向けのベトナム料理店では150,000đ~300,000đ(750~1,500円)が相場となっています。なお、現地の日本料理店も同じ程度の価格帯が相場です。

ちなみに、ビッグマックの価格を見てみるとベトナムは6万9000đ(350円)で、各国間の購買力の比較に用いられる経済指数であるビッグマック指数は約-47%。日本は390円でビッグマック指数は約-41%となり、大きな差はありません。

ベトナムで食事を安く済ませたいのであれば、現地人向けのローカルフード店を利用するのがよさそうです。

まとめ

ビッグマック指数が日本と大差のないことからも分かるように、ベトナムは経済発展が著しく、物価も年々上昇しています。一方で日本の水準にまでは上がってきていません。スーパーで買い物をして自炊したり、現地人向けのお店で食事をすれば、まだまだ日本の数分の一程度の生活費で過ごすことが出来るでしょう。

後半では、家賃や娯楽、生活に密着した他の必需品を踏まえ、ベトナムの物価の肌感についてご紹介します。そちらもぜひご一読ください。

 

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