ヨーロッパ園芸事情:「ポタジェガーデン」と「ベジトラグ」を楽しもう!

2022年7月21日

はじめに

コロナ禍で、家庭菜園を始める人たちが増えました。

実は、我が家でも初めて挑戦してみましたが、なかなか難しいものです。とはいえ、大満足とは言えないものの、自分で育て収穫した野菜は嬉しさが加味されていつもより美味しく感じました。夢中になる人が多いのも肯けますね。

いつもはインバウンドや翻訳関連を扱うことが多いストラテですが、今回はガーデニングの本場であるヨーロッパの菜園「ポタジェガーデン」と「ベジトラグ」の魅力をお伝えします。

「ポタジェ」とは?

「ポタジェガーデン」という言葉をお聞きになったことがありますか?

これはヨーロッパで伝統となっている菜園スタイルの庭のことをいいます。草花の鑑賞だけでなく、野菜の収穫、ハーブの香りも楽しめます。おしゃれな感じがしますね。

「ポタジェ」とはフランス語でポタージュのことです。つまり、ポタジェガーデンとは、スープの材料を育てる庭という意味あいです。

はじまりは、中世フランスの修道院がルーツといわれています。自給自足の生活のために草花と一緒に野菜を植えていたそうです。収穫量を重視する日本の畑とは違って、外観や雰囲気を大切にしながら野菜と草花を育てるところが特徴です。

ガーデンと言っても、庭がなくても大丈夫です。ベランダでプランターを使って栽培することもできます。

最近では、日本でも食の安全に関心を持つ人が増え、有機栽培や無農薬野菜に注目が集まるようになり、ポタジェガーデンを始める人も増えているようです。

「ベジトラグ」とは?

「ベジトラグ」も、おうち時間を楽しむ園芸品として、最近人気が出てきているアイテムです。

ベジトラグ」とは、イギリス発祥のレイズドベッドプランターのこと。レイズドベッドとは、木材やレンガなどを使って床面を高くした花壇を指します。それをさらに高さを出してプランタータイプにしたものが「ベジトラグ」です。屋上やベランダで畑仕事ができるなんて素敵ですね。

小さなプランターとは違って、ちょっとした菜園を造れるくらいのスペースがあります。そして、底がV字型になっているので、浅い部分と深い部分を上手に使い分けて、いろいろな野菜を育てることができます。

例えば、深い部分には大根のような根菜類を、浅い部分にはレタスのような葉物を植えれば、小さな畑のようになります。

「ベジトラグ」は地面から約80センチほどの高さがあるので、立ってはもちろん座ったままでも作業ができます。子供から高齢の方まで、家族で一緒に家庭菜園を楽しめるのも魅力の一つです。

子供たちと一緒に野菜を育てれば、野菜がどうやって成長するのかを体験を通して知り、収穫したものを食べる喜びを一緒に味わうことができて、食育の機会にもなります。

レストランの入り口に置いて栽培すれば、ここでは新鮮な野菜が提供されるという宣伝になります。

また、園芸療法という使い方もあります。自然を感じたり土を触ったりすることには癒しの効果があります。ストレスを解消し脳を活性化させることもでき、心と体の健康に役立ちます。

どのような花と収穫が楽しめる?

先ほども述べましたが、ポタジェガーデンとは、庭の美しさと菜園での収穫とを兼ね備えた庭なので、野菜や果樹、草花やハーブなどを混ぜて植えることができます。

どんなものが適しているでしょうか?

ベランダの鉢やプランターを利用するなら、ゴーヤやキュウリなどツルが伸びるものや背が高くなりすぎるものは避けます。扱いやすいものとしては、ベランダ栽培用に改良されたベランダトマト、ベランダナスというものもあります。

そして、ポタジェガーデンは従来の畝を作る家庭菜園とは違い、見る楽しみと収穫の楽しみの両方を味わうものなので、収穫量より珍しさや見た目の美しさで植えるものを選ぶところがポイントです。

例えば、お店ではちょっと高くて買えないカラフルなミニトマトや、白いナス、ハーブや薬味になる野菜はお勧めです。

実際に、ちょっとだけ薬味が欲しい時や彩りが欲しい時に庭で調達できると便利ですね。

キウイフルーツやパッションフルーツ、ブルーベリーなども比較的チャレンジしやすい果樹です。庭に立体感を持たせることができますし、花と実の両方を楽しめます。お菓子やジャムを作るのにおすすめです。大きめの鉢やプランターに植え付ければ、ベランダやバルコニーでも育てられます。

また、一緒に植えると病害虫の被害を防いだり、生長を促進したりする作用のある植物の組み合わせがあります。これを「コンパニオンプランツ」と言います。

例えば、ニンニクとイチゴを一緒に植えると、害虫忌避の効果があります。ウリの仲間とネギの仲間を一緒に植えると、病気を防ぐ効果があるようです。

ハーブもコンパニオンプランツとして使えます。例えば、ミントは害虫を寄せ付けませんし、植物全体に殺菌効果があります。トマトのそばにバジルを植えると、トマトが甘くなると言われています。

パクチー、レモングラス、ミントなどを混植した鉢を野菜のそばに置いておくこともできます。

マリーゴールドやペチュニアなどの花苗も害虫対策によく利用されます。自然界の仕組みはよくできていますね。

せっかく育てても、害虫や病気で収穫できないのは残念です。無農薬で、安全でおいしい野菜を収穫できるように、植える植物の組み合わせを考えてみましょう。

まとめ

「ポタジェガーデン」と「ベジトラグ」を楽しんでみたいと思いましたか?

我が家でも、コロナ禍でおうち時間が増え外出を自粛する中で、チャレンジしてみることにしました。まだまだ試行錯誤中ですが、回を重ねるたびに新たな発見があったり、次回は何を植えようかと考えたりする楽しみができました。

同じように菜園を始めた友人からアドバイスをもらいアイディアを交換する新しい関係もできました。何よりも、自分で育てた新鮮で安全な野菜を家族に食べてもらえることが嬉しいですね。

広い庭がなくても、ポタジェガーデンベジトラグを楽しめることがわかりました。まずは、小さなプランターから始めて、花や野菜を育てる喜びをぜひ味わってみてください。

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