インバウンドで活用できるCLAIR(クレア/自治体国際化協会)のサービス

インバウンド需要

はじめに

日本は世界でも名高い観光地の一つです。「日本に行ってみたい」「日本の文化を知りたい」という人が世界中に大勢います。今後も需要が高い日本のインバウンドや「地方創生」のためにも、アフターコロナに備えて自治体レベルで対策を行う必要があります。

ここでは、地方自治体の国際化を推進している、インバウンド対策で活用できる機関「CLAIR(クレア)」をご紹介します。

CLAIR(クレア/自治体国際化協会)とは

CLAIR(クレア)とは、一般財団法人 自治体国際化協会(Council of Local Authorities for International Relations)のことです。

リンク:CLAIR(クレア)一般財団法人自治体国際化協会

その名の通り、地方自治体の「国際化推進」のために設立されました。さまざまな支援活動(自治体交流、調査、情報提供、人材の育成など)を行っており、事務所は日本だけでなく、海外(ニューヨーク、ロンドン、パリ、シンガポール、ソウル、北京など)にも置かれています。

今後も世界各地から、大勢の外国人旅行者が訪日するでしょう。日本各地の自治体は、より「国際的」な視野を持って、インバウンド対策を行うことが必要です。多言語対応、世界各地の文化を知ること、日本の魅力を効果的に発信すること、たくさんの課題があります。

これらのインバウンド対策に関する支援を総合的に行なっているのが、CLAIR(クレア)です。

CLAIR(クレア)公式ページ

インバウンドで役立つ「CLAIR」のサービス

情報ライブラリー

CLAIR(クレア)が発信しているさまざまな情報は、ここで検索できます。例えば、機関紙の「自治体国際化フォーラム」では、タイムリーな国際情勢、専門家による分析レポートなどが毎月掲載されています。

出典:CLAIR(クレア)

その他、メールマガジン、海外事務所からの報告、各国の地方自治などの情報が発信されていますので、必要に応じて検索してください。(詳しくはこちらから

多文化共生ポータルサイト

出典:CLAIR(クレア)

こちらのサイトでは、国が行なっている多文化共生の施策、法令(法律)、自治体の取組事例、人材育成(研修)などの情報を発信しています。すでに日本在住の外国人向けの情報(雇用、日本語教育、災害時の対応など)も掲載されています

インバウンド対策を行う上で、世界のあらゆる文化について理解を深めることが必要です。それらに役立つ情報が得られるサイトです。(こちらをクリック)

地域国際化推進アドバイザーの派遣

CLAIR(クレア)には、「地域国際化推進アドバイザー」が登録されています。地域国際化推進アドバイザーは、地方自治体の国際化に関する知識と経験を持つ人たちで、クレアによって認定されています。

地方自治体が、国際化推進を目的とする講演会(研修会)で、アドバイザーに講演をお願いしたい場合は、クレアに申請を行うことができます。クレアが適任のアドバイザーを選出し、派遣します。(詳しい情報はこちらから)

プロモーションアドバイザーの派遣

地方自治体の海外プロモーションを支援する、「プロモーションアドバイザー」を派遣してもらうことができます。プロモーションアドバイザーは、海外事業戦略、インバウンド観光支援など、海外プロモーションに関する相談、情報提供を行なっています。自治体がセミナー開催を希望する場合、プロモーションアドバイザーの派遣を依頼することもできます。(詳しくはこちらから)

出典:CLAIRE(クレア)

JETプログラム

JETプログラムとは、外国青年招致事業のことです。外国語教育と国際交流のために、地方自治体が外国人を招致することができます。JETプログラム参加国は、米国・英国・オーストラリア・ニュージーランド・カナダ・フランスなど多数あります。JETプラグラムに参加した経験者(1~5年間)は、約6万5千人もいます。これらのJETプログラムで、日本各地に派遣された人たちは、国際交流の推進、日本語教育のために貢献してくれました。

出典:CLAIR(クレア)

JETプログラムを希望する地方自治体は、応募条件や詳しい情報をこちらからご確認ください。

さまざまな多言語ツールのご紹介

多文化共生ツールライブラリー

こちらのライブラリーで、「一覧から探す」で検索すると、157もの地方自治体が作成したツールを見ることができます(2021年1月現在)。一例をあげると、災害対策(多言語防災ハンドブック)、医療・福祉(多言語ハンドブック)、子供・教育(出産・子育て・進路)、生活情報(多言語生活ガイドブック、多言語交通安全ビデオ)など、外国人向け生活ガイドが掲載されています。

外国人が日本で災害にあったらどうすればいいか、病気になったらどうしたらいいか、安全な車の運転など、こういった情報は、インバウンド対策の際にも参考になるでしょう。(こちらからページをご覧ください)

災害時多言語情報

災害が起きた時に活用できる「多言語表示シート」や「ピクトグラム」を、こちらのページで作成・印刷できます。例えば、避難場所・救護所・立入禁止・使用禁止・喫煙禁止といった表示を、多言語表記(日本語・ひらがな・英語・ロシア語・スペイン語・中国語他)することができます。

出典:CLAIR(クレア)

ピクトグラムも多言語で作成できます。「避難場所」であれば、このように作成されます。

出典:CLAIR(クレア)

外国人に分かりやすいピクトグラムと外国語表記は、インバウンド対策において必要とされます。便利なツールですので、利用しましょう。(こちらのページ)

多言語情報作成マニュアル

世界各国からの外国人が日本に定住していますので、多言語での情報提供がますます必要とされています。クレアでは、多言語情報を作成するための支援、通訳ボランティアの養成プログラム支援を行なっています。インバウンド対策を行う上でも、役立つ情報ですので、活用しましょう。(こちらのページ)

外国人のくらし よくある相談事例集

出典:CLAIR(クレア)

クレアの相談窓口に寄せられた相談事例を見ることができます。Q&Aの形式になっています。相談内容例は、在留資格、住居、日本語教育、結婚、出産、育児、学校、医療、税金、労働、運転免許に至るまで、外国人が日本で生活していく時に直面する問題です。

特に、病気になった時、各種手続きが必要とされる時は、外国人にとって「意思疎通ができない」ことが大きなハードルとなります。実際に外国人がどのような問題を抱えがちなのか、この実例集はとても参考になります。(こちらのページ)

アウトバウンドで役立つ「CLAIR」のサービス

クレアは海外に事務所があります。この海外ネットワークを活用して、地方自治体の国際化支援、国際交流活動の推進を行っています。

出典:CLAIR(クレア)

海外事務所があることで、その国(地域)のタイムリーな情報を知ることができます。海外の実情(ニーズ)を把握していますので、インバウンド、また、海外プロモーションにおいて役に立つでしょう。個人で情報収集することは限界がありますので、ぜひこちらの海外ネットワークを活用しましょう。(こちらのページ)

まとめ

インバウンドを成功させるためには、海外の文化、ニーズを把握することから始まります。外国人が抱えるトラブルを知って、対処方法を知っておくことも重要です。外国の実情を知るには、個人のリサーチだけでは限界があります。正確で最新の情報を提供している、こういった団体を利用して、ぜひ効果的なインバウンド対策を行なってください。

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