これだけは知っておきたい「基本のデジタルマーケティング用語」(前編)

デジタルマーケティングお役立ち情報

はじめに

デジタルマーケティング用語は難しいものが多く、聞いたことのある言葉でも意味がよく分からないことがありますね。
ここでは、これだけは押さえておきたい「基本のマーケティング用語」をピックアップしてみました。今回は前編をお届けいたします。

押さえておきたい基本のマーケティング用語

アウトオブホーム(OOH) 

アウトオブホーム(OOH) とは「Out Of Home」の訳語で、家以外で接触する広告のことを指しています。
屋外の広告、デジタルサイネージ、電車やバスの車内広告、大型ビジョン、デジタルサイネージ、街頭イベント、街頭で配布されるサンプリング、ラッピングカーなどが含まれます。

アクセス解析 

アクセス解析とは、Webサイト上のホームページやブログなどにアクセスした人が、そこで何に興味を示したのか、どんな利用の仕方をしているのか、可視化して分析することです。PV数、ベージの滞在時間、アクセスされた国などのデータから、より効果的な集客を目指すために役立てます。グーグルアナリティクスが有名でしばしばGAと略されることがあります。

アップセル

アップセルとは、顧客が購入しようとしているものよりも高いグレードの商品・サービスをアピールし、購入してもらうためのマーケティング手法のことです。この手法により、顧客の一人当たりの消費単価を上げることができます。この方法は、企業の利益全体を上げることにつながります。

アトリビューション

アトリビューションとは、各メディアがコンバージョンにどのくらい貢献しているのか測る指標です。
これは、顧客が商品購入にいたる過程を把握することが目的です。広告・SNS・ブログ・メルマガなど何を経由して購入したのか、さまざまな解析を行うことにより、より効果的な方法を探ります。

アルゴリズム

アルゴリズムとは、コンピュータが行う計算方法、手順、やり方のことです。
たとえばGoogle検索をした場合に、検索結果表示の順番は、Googleのアルゴリズムによって決定されます。東京駅から新宿駅まで移動する際の乗換案内検索でも、時間や運賃などは、アルゴリズムが異なることによって検索結果も違ってきます。

アーンドメディア

アーンドメディアとは、フォロワー・ジャーナリスト・インフルエンサーなど、第三者により発信されるメディアのことです。
個人が発信するSNS上の口コミやブログなど、ユーザーによるリアルな声を発信します。この方法は広告費が不要ですし、ユーザーの声は“即効性”があるというメリットがあります。

EFO (Entry Form Optimization)

EFO (Entry Form Optimization)を直訳すると、入力フォーム最適化です。
ECサイトで会員登録する際に個人情報を入力しますが、より短い時間で簡単で正確に入力できるように入力フォームを改善することをEFOと言います。そうすることで、ユーザーが途中で入力をやめて離脱してしまうことを避け、サイトでの成約率向上につながります。

インサイト

インサイトとは、消費者の根底にある購買へと動かす隠れた心理のことです。
消費者自身も気づいていない無意識の心理ですが、購買行動に促されるものです。モノを売るには、企業側はインサイトを見つける努力が欠かせません。固定観念を捨てて、新たな視点でアイディアを生み出していく事が重要です。

インストリーム広告

インストリーム広告とは、動画サイトの画面内に表示される広告のことです。
よく目にするのは、YouTube・Facebook・InstagramなどのSNS上に表示される、動画を再生するときに表示される広告です。ユーザーは動画の前後や再生中にインストリーム広告を目にしますので、PR力が高く、面白い広告は拡散されるというメリットがあります。

インフォグラフィック

情報やデータを、図や画像などを使って視覚的に分かりやすく伝える方法をインフォグラフィックと言います。
画像を使った方が、文字やデータよりも情報が人の記憶に残りやすいのです。よく目にするのは、グラフ・フローチャート・地図・ピクトグラムなどです。

ウェビナー

ウェビナーは、Webとセミナーを組み合わせた造語で、Webを使って行われるセミナーのことです。
ウェビナーは、Webに接続できるカメラとマイクの付いたデバイスがあれば、いつでもどこでも行えます。リアルタイム・録画、どちらも可能です。ウェビナーの開催は、コスト削減・自由な時間と場所の設定・集客がしやすいといったさまざまなメリットがあります。

エキスパンド広告

カーソルを合わせた時にバナー広告が大きく表示されるものが、エキスパンド広告です。
ユーザー自らバナー広告にクリックした時に広告が大きく表示されるので、インパクトが大きく印象に残りやすいというメリットがあります。その反面、ユーザーの行動を阻害するというデメリットもあります。

エンゲージメント

エンゲージメントは、企業やブランドなどに対する消費者の好感度や愛着度を表すものです。
エンゲージメント率はそれを数値化したもので、ユーザーの「いいね」などの数から計算します。エンゲージメント率から、企業が発信するwebサイト・SNSのコンテンツ・広告に対するユーザーの反応を把握できます。

オウンドメディア

オウンドメディアとは、自社メディアのことで、公式サイト・ブログ・パンフレットなどが含まれます。
自社商品のPR・ファンの獲得・ブランディングなどを目的に自社メディアで情報発信しますから、あまりコストをかけずに広告できるのがメリットです。サイトにアクセスしてきた人に会員登録をしてもらうことで、今後のWebマーケティングに役立つ顧客情報を得ることができます。

O2Oマーケティング

O2Oは「Online to Offline」の略語で、顧客をオンラインから実店舗であるオフラインへ誘導するマーケティング手法のことです。
一般的に消費者は、購入したい商品をwebサイトやSNSなどで検索・調査し、オンラインまたはオフライン(店舗)で購入します。ですから、消費者をオンラインからオフライン、逆にオフラインからオンラインに誘導するマーケティング手法は効果的です。広範な新規顧客の獲得が期待できます。

オーガニック検索

ユーザーがwebで検索したときに、広告表示を含まない検索結果を指し、「自然検索・ナチュラル検索」とも呼ばれます。
GoogleやYahoo!など検索エンジンでは、広告枠と非広告枠に分かれており、非広告枠の部分がオーガニック検索にあたります。オーガニック検索では、検索エンジン各々が持つアルゴリズムに基づいた結果が表示されます。

オプトイン

オプトインとは、ユーザーがサイトで発信された広告やサービスの受け取りを許諾することです。
メールマーケティングにおけるオプトインとは、ユーザーが「メルマガ配信を希望する」時のように、企業が送るメールの受信を許可するという意味で使われます。「特定電子メール法」により、広告や宣伝メールを受信許可したユーザー以外に送ると罰せられる場合があります。ほとんどの企業は、オプトインによるメルマガ配信をしています。

オプトアウト

オプトアウトとは、企業などがユーザーの許可を得ずに広告などのメールを送り、ユーザーが受け取り拒否やメルマガ配信停止などの意思表示をすることです。
オプトインの対極にある言葉です。個人情報保護の観点からも、企業側がユーザーに対して、自由に配信拒否ができることを明記する必要があります。

オムニチャネル

オムニチャネルとは、販売活動においてあらゆる販売ルートを統合し、消費者と接点を持たせることです。
消費者は、実店舗・カタログ・パソコン・スマートフォンなどの多様なチャネル(販路)から、商品購入やサービスを受けることができるようになり、利便性が上がります。オムニチャネル・マーケティングによって、さまざまなチャネルに散らばる顧客にアプローチでき、顧客が逃れるのを防げます。

カスタマージャーニー

カスタマージャーニーとは、顧客が商品を購入・利用・廃棄するまでの一連の動きを可視化することです。
カスタマージャーニーの直訳「顧客の旅」は、この顧客の過程を例えているものです。顧客との接点が多様化するなか、顧客の行動・思考・感情などが、商品購入後どのように変化するかをマップ化することで、顧客目線での改善を図ることができます。

クラウド

ハードウェアを購入、またはソフトウェアをパソコンにインストールしなくても、ネットワークを介してサービスが受けられるのがクラウドサービスです。
GoogleのGmailやMSNのHotmailなどが、クラウドサービスに該当します。インストールやメールサーバーの構築などが不要で、アカウントを持っていればどのデバイスからも利用可能です。

クラスター分析

クラスター分析とは、さまざまな性質を持つものが混在するところから、類似した集団(クラスター)に分類して行う分析方法です。マーケティンングにおいて、ターゲットを定める時に、人の行動、特性、意識、地域、商品、イメージなどでグルーピングを行います。クラスター分析は、マーケティングでよく使われる手法です。コロナ禍において、事業所や学校などで集団発生したことを「クラスター」と呼んでいますが、これは「集団」の意味で使われています。

クロスセル

クロスセルとは、顧客が今購入しようとしている商品の他に、違った商品も同時に宣伝し、購入を促すことです。顧客の数を増やさずに、売上額を効率的に上げることができます。「この商品を購入したユーザーはこちらの商品も購入されています」とアプローチしたり、購入履歴に基づいた関連商品を宣伝することにより購買意欲を促します。

ゲーミフィケーション

商品やサービスへのマーケティング手法に、ゲーム要素を取り入れることをゲーミフィケーションといいます。
利用者にゲーム感覚で楽しんでもらい、集客アップを図ります。例えば、ルーレットゲームなどで割引クーポンを発行したりすることです。集客を続けるために、次回使えるクーポン券などの利用も効果的です。

コンテンツマーケティング

ユーザーに有益な情報、価値ある情報、魅力的な情報を発信し続けて、最終的に商品の購入を目指すマーケティング手法です。
オウンドメディア、SNS、YouTube動画、メールマガジン、ブログなどを使って、コンテンツを配信できます。低コストで始められるという点は、企業にとってメリットでしょう。

コンバージョン (CV)

「Conversion」の直訳は「転換」ですが、Webのマーケティングにおけるコンバージョンは「成果」を意味し、潜在顧客が見込み客へ転換することを指しています。
例えば、ユーザーがサイトなどで商品を検索し、資料請求や問い合わせを行い、実際に購入に至ることを意味しています。

まとめ

マーケティング用語は、まだまだたくさんあります。ここでは、最低限のマーケティング用語を挙げてみました。もし、マーケティングを始めるのでしたら、こちらの情報を役に立てていただけると嬉しいです。シリーズの後編も、ぜひご覧ください。

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