ドイツのSNS事情/デジタルマーケティングお役立ち情報【2020年版】
ドイツはここ6年間右肩上がりで旅行客数・インバウンド消費額が増えているほか、滞在日数も7~90日の長期を選ぶ率が最も高く、また旅行客の質が高くトラブルなどもあまり起こさないことなどから非常に優良なターゲットとして知られています。
各国でコロナワクチンの接種が始まり、インバウンド界隈にも少しずつ霧が晴れる予兆が見え始めている今、周囲に差をつけられないためにもアフターコロナに向けた動きが求められつつあります。そこで、今回はドイツのSNS事情/デジタルマーケティング情報をご紹介します。
コンテンツ一覧
訪日ドイツ人向けプロモーション 統計データとポイント
訪日ドイツ人がよく使う情報源(2015~2019年の統計)
訪日ドイツ人がよく使う情報源トップ5(2019年)
- 自国の親族・知人
- 動画サイト(YouTube等)
- 日本在住の親族・知人
- 口コミサイト(トリップアドバイザー等)
- 旅行ガイドブック
※上記資料には「土豆網」の記述もありますが、これは中国の動画サービスサイトなので、ドイツ人が見ているとは考えにくいです。
訪日ドイツ人向けインバウンドプロモーションのポイント
上のグラフを見ると、ここ数年で情報源が大きく変化していることが分かります。特に印象的なのが「動画サイト(YouTube等)」「個人のブログ」「SNS」などの情報源率が大幅な右肩上がりを見せているという点。その一方で、2017年時点では第2位に位置していた旅行ガイドブックの重要度が相対的下がったことで、5位に転落してしまっているのも印象的です。
この流れは今後も加速することが予想されるため、訪日ドイツ人向けのインバウンドプロモーションにはデジタル分野の活用が欠かせません。YouTubeなどの動画サイトにプロモーション動画を投稿したり、有名ブロガーやSNSのインフルエンサーたちとのコラボレーションなどが重要となってくるでしょう。
ドイツ人がよく使うSNS
2019年まではYouTubeが最も利用されているSNSでしたが、今年ついにメッセンジャーアプリのWhatsAppがYouTubeを抜いて筆頭に躍り出ました。日本人の方はWhatsAppにあまり馴染みがないかもしれませんが、実は20億人ものユーザーを抱える世界シェアNo.1のメッセンジャーアプリです。ちなみに、LINEは2億人程度で、世界シェアは8番手に位置しています。
また、InstagramがFB Messengerを抜いて4位にランクイン。TwitterがSkypeを抜いて7位にランクアップを果たしています。
ドイツ人は日本をどう楽しんでいたか
訪日ドイツ人の訪日旅行に関する期待内容(2015年~ 2019年)
訪日ドイツ人が日本でやりたいこと
世界的にも知名度が高いだけあり、やはり日本旅行で最も期待するものは「日本食」のようです。旅行目的においても全目的においても、旅行前、旅行中、次回の訪日旅行の3つの項目においても、最も高い期待を持っていることが分かります。
そのほか、「日本の歴史・伝統文化体験」「日本の酒を飲むこと(日本酒・焼酎等)」「自然・景勝地観光」「ショッピング」「繁華街の街歩き」「日本の日常生活体験」「美術館・博物館・動植物園・水族館」「温泉入浴」などが支持を受けています。
この中で特に注目したいのが「温泉入浴」です。旅行前も旅行中も温泉入浴への期待度はあまり高くありませんが、次回の訪日旅行で期待したいことの項目で大幅に支持が高まっています。これはつまり、温泉体験が良い意味で期待を裏切っているということです。また、「四季の体験(花見・紅葉・雪等)」「スポーツ観戦(相撲・サッカー等)」「舞台・音楽鑑賞」なども同じように体験前の期待度はあまり高くありませんが、体験後には大幅に支持率が上昇しています。
このことから、まだまだドイツ人には良さを認知されていない分野があること、インバウンドに伸びしろがあるということが分かります。
ドイツ人をリピーターに!
ドイツ人の訪日旅行の満足度(2011年〜 2019年)
訪日ドイツ人の日本再訪意向(2011年〜 2019年)
また訪日したいと思っているドイツ人が多い!
「ドイツ人の訪日旅行の満足度(2011年〜 2019年)」のグラフを見ると、全目的で99.1%、観光目的では99.3%の訪日ドイツ人旅行客がポジティブな回答をしています。特に「大変満足」と回答した人が全体の7割を超えているのが印象的です。
また、「訪日ドイツ人の日本再訪意向(2011年〜 2019年)」のグラフを見ると、全目的で97.2%、観光目的では96.3%の人々が再訪の意思を示しています。しかも、「必ず来たい」と回答した人が6割を超えていることも考えると、非常に多くの方が「また訪日したい」と強く思っているということ。日本を誇らしく感じると共に、これからも期待を裏切らないようにしていく必要性を再確認させてくれるデータとなっています。
まとめ
ドイツ人は日本人と国民性が似ていると言われています。日本人自身が良いと思うものを高いクオリティで提供すれば、ドイツの方々にもきっとわかってもらえるはず。ドイツ人の方々の琴線に触れるデジタルマーケティングを目指し、ぜひとも今回のデータをご活用ください。
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