【2021年最新版】ベトナムのSNS事情/デジタルマーケティングお役立ち情報
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はじめに
アフターコロナにおいて、諸外国のデジタル事情を知っておくことは重要です。
食やアニメをはじめとする日本文化は、コロナ禍の今でも海外の大勢の人たちに注目されています。今からアフターコロナを見据えたデジタルマーケティングを行うことにより、インバウンドの復活に期待が持てます。
特に、世界各国のSNS(ソーシャルメディア)利用状況とその特徴を理解しておくことは、海外デジタルマーケティングの助けとなり有効に活用できるでしょう。
今回は、datareportalのデータから、ベトナムのSNS最新事情とデジタルマーケティングに役立つ情報をご紹介します。
2020年のベトナムのインターネット事情については、こちらの記事をご覧ください。
ベトナムのスマホ・ネットの普及率
ベトナムにおけるスマホやネットの利用率などに関するデータ
2021年1月現在、ベトナムの人口は9775万人です。前年比で、85.2万人(0.9%)増加しました。
インターネットユーザーは6872万人で、人口の70.3%です。前年比で、55万1,000人(0.8%)増加しています。モバイル接続は1億5440万、人口比で157.9%にもなります。(2台持ちの国民が相当いそうですね)前年と比べて、130万(0.9%)の増加です。
ソーシャルメディア利用者は7200万人、人口比では73.7%、前年比で700万人(10.8%)の増加を記録しています。
ベトナム人のパソコン所有率は66.1%ですが、スマートフォンの所有率は96.9%と非常に高く、ほとんどの国民がスマホを所有していると思われます。
ベトナムにおけるネットやスマホに触れている時間
ベトナム人がインターネット・スマホに触れている時間は、6時間47分です。テレビを見ている時間(2時間40分)と比較すると、2倍以上の時間をネットやスマホに費やしていることが分かります。そして、ソーシャルメディアには、2時間21分。音楽などのストリーミングに1時間9分、ニュースやラジオが41分です。
インターネット・スマホに触れている時間の中で、ソーシャルメディアを使用している時間が長い傾向が見られます。
ベトナムにおけるブラウザ・検索事情
ベトナムのブラウザシェア
ベトナムのブラウザシェアトップはGoogle Chromeが63.7%で、次いでSAFARIが14.5%です。その他は、Microsoft Edge2.9%、Firefox2.8%、Samsung Internet2.6%、Internet Explorer1.7%です。その他のブラウザが10.4%となっていますが、ここにベトナム製のブラウザーCốc Cốcなどが入っていると思われます。
前年比では、Google Chromeが-5.1%、Firefoxが-25%で減少傾向にありますが、逆にSAFARIは+70%、Samsung Internetは+136%、Internet Explorerは+207%、Microsoft Edgeは+256%も増加しています。
ベトナム人は検索で何を調べるか?
ベトナムの人々はインターネット検索で何を調べているのでしょうか?
1位:「PHIM(映画)」100%
2位:「XSMB(北部の宝くじの略語)」59%
3位:「DỊCH(疫病/翻訳)」45%
4位:「XSMN(南部の宝くじの略語)」45%
5位:「BAO(台風)」40%
6位:「GOOGLE」35%
7位:「THỜI TIẾT(天気)」24%
8位:「SỐ MIỀN NAM(南部の宝くじ)」22%
9位:「YOUTUBE」22%
10位:「XỔ SỐ MIỀN BẮC(北部の宝くじ)」22%
11位:「XỔ SỐ MIỀN NAM(南部の宝くじ)」22%
14位:「GOOGLE DỊCH(グーグル翻訳)」17%
1番検索数が多いのは「映画」で、100%です。全ての人がネットで映画を見ているということですね。面白いのは、検索キーワードの上位20までに「宝くじ」に関連したものが9つも含まれていることです。これは、ベトナムならではの傾向なのでしょうか。
*3位の「DỊCH」は、疫病また翻訳という意味を持った単語です。
ベトナムにおけるSNSの現状
ベトナムのSNS事情
ベトナムのソーシャルメディア利用者は7200万人で、人口の73.7%です。前年比で、700万人(10.8%)増加しています。モバイル端末によるソーシャルメディア利用者は7114万人で、パーセンテージは98.8%です。ベトナムではほとんどの人が、モバイル端末を使ってソーシャルメディアを利用しているということです。
ソーシャルメディアユーザーの年齢層は、25~34歳が最も多くなっています。次いで多いのは、18~24歳です。3番目に多いのが35~44歳です。ベトナムでは、比較的若い年齢層のソーシャルメディアを利用者が多いことが分かります。
過去1か月間にソーシャルネットワーク・メッセージングサービスを利用したユーザーは、99.8%です。過去1か月間のアクティブユーザーは、88%です。ソーシャルメディアに費やす時間の平均は、2時間21分。インターネットユーザーあたりのソーシャルメディアアカウント平均数は、9.9人。これは、インターネットユーザー全体の55.9%に当たります。
ベトナムのSNSシェア
YouTubeが1番多く、92%。2番目はFacebookで、91.7%です。この2つの利用が突出しています。3位は見慣れないですが、ベトナムの国民的ソフトである「zalo」です。
FBmessengerは75.8%、Instagramは53.5%、Twitterは38.5%という結果が出ています。
ベトナムにおけるFacebookの状況
Facebookを見ている人は、13歳以上のベトナム国民の87.3%、人数にすると6800万人に相当します。
ほとんどの人(98.8%)がモバイル端末からアクセスしていて、Facebookページへの「いいね!」は平均1ページ、過去30日間に投稿した人の平均人数は8人、コメント人数は7人となっています。
ベトナムにおけるYouTubeの状況
YouTubeを見ている人は、18歳以上のベトナム国民の61.6%、人数にすると5570万人に相当します。
YouTubeでよく検索されている語句は、1位「PHIM(映画)」、2位「NHẠC(音楽)」、3位「REMIX(リミックス)」、4位「KARAOKE(カラオケ)」、5位「TIK TOK」、6位「MA(恐怖系)」、7位「DORAEMON(ドラえもん)」という結果が出ています。
YouTubeは主に「エンターテイメント」として利用されているようですが、ベトナムでは「ドラえもん」の人気があるようですね。
ベトナムにおけるInstagramの状況
Instagramを見ている人は、13歳以上のベトナム国民の12.2%、人数にすると950万人に相当します。
ベトナムにおけるその他のSNSの状況
FBMessengerを見ている人は、13歳以上のベトナム国民の68.1%、人数にすると5300万人に相当します。
LINKEDINを見ている人は、18歳以上のベトナム国民の5.2%、人数にすると370万人相当です。
Twitterを見ている人は、13歳以上のベトナム人の1.6%で、人数にすると125万人に相当します。
まとめ
今回は、最新のベトナムのインターネット・SNS事情についてご紹介しました。
ベトナムのインターネットユーザーは、国民全体の7割です。インターネットを使う人は、ほとんどがモバイル端末で、長時間・ハードに使う傾向が見られます。インターネットユーザーは若年層が中心で、ソーシャルメディアを使用している時間が特に長い傾向が見られます。現在はFacebookが一番人気の高いSNSですが、ほかのSNSユーザーも一定数いますので、今後の発展が期待できるでしょう。
これらベトナムのSNS事情を踏まえ、ベトナム向けプロモーションを成功させてください。
株式会社アットグローバルは、ベトナム語翻訳、ベトナム向けデジタルマーケティングを手掛けています。ご質問・ご要望、いつでもお受けしています。ぜひお気軽にご連絡ください。