子どもたちを守るためのInstagramガイドライン

Instagram,SNS

はじめに

SNSのなかでも若者に人気のInstagramは、13歳からアカウントを開設できます。親としては心配になる点も多々あると思われますが、子どもだけでなく親も一緒に正しい知識を身に付けることで、さまざまな危険やトラブルを回避することができます。

Instagramを運営するFacebook社は、「保護者のためのInstagramガイド」を発行しています。この記事では、ガイドブックから大事な点をピックアップしてご紹介します。

子どもたちは鍵アカがおススメ

Instagramの公開設定

Instagramを利用する際に重要なことは、「オンライン上の自分のアイデンティティやアクティビティ履歴をどこまで公開するかをコントロールできること」と、Instagram公式ガイドは述べています。

Instagramは、自身のアカウントを公開するか非公開にするかを選ぶことができます。未成年の子どもの場合は、鍵アカウント」と呼ばれる非公開アカウントにすることをおすすめします。Instagramが公式ガイドで注意喚起しているように、自分の投稿を誰に見せるかは自身でコントロールすべきだからです。

SNS上で起きるトラブルの多くは、公開されていて誰もが閲覧できるアカウントから発生しています。自分の投稿や写真を公開することは、世界中の誰もが見れる状態にしているということです。残念ながら、小児性愛者のような悪質な動機を持ち、子どもがアップした写真や投稿を保存し、実際に子供に近づいて来る人がいるのが事実です。

ですから、Instagramの利用を始めるにあたり、親子でアカウントの公開について話し合いましょう。子どもが公開するリスクをきちんと理解できるように助けてあげましょう。子供の安全をきちんと確保していれば、親も安心ですし、子ども自身ものびのびと利用できます。

「SNS 少女たちの10日間」

「SNS 少女たちの10日間」というチェコで製作された映画があります。

成人した女性3人が12歳の女の子に扮し、SNSを使う実験をしたノンフィクションです。利用したSNSはInstagramではありませんが、10日間で2,458人もの人からの連絡がありました。そして、その大半が性的な要求をしてきた、という衝撃的な事実が明らかになりました。日本では2021年4月から公開されますが、内容的にR-15(15歳未満は視聴禁止)となっています。

Instagramはアカウントが非公開であれば、誰かが自分をフォローしようとしたときに、それを許可するかどうかを自分で決めることができます。たとえ一時的に許可しても、後から取り消すことが可能です。フォローを許可していない人に投稿を見られることはありませんし、好ましくない相手をフォロワーから削除したり、コメントできないようにすることができます。

このように、未成年者がSNSを使う時には、保護者がコントロールすることが非常に大切です。

Instagramのいじめ対策

Instagramは、いじめや嫌がらせを目的としたアカウント作成・写真投稿・コメントなどを公式ポリシーで禁止しています。

すぐに運営に通報

いじめを意図したアカウント、写真、動画、コメント、メッセージ、ストーリーズなどを見かけたときは、その場で運営に通報することができます。子供たちにも、Instagram上で嫌がらせやいじめ行為を見かけたらすぐに運営に通報できることを教えておきましょう。

通報した人の情報については、秘密が守られるようになっています。報告はすべて匿名で処理され、報告対象の人に知らされることはありません。子どものアカウントからの報告と違反に関する状況は、親がいつでも確認することができるので安心です。

他人の投稿に寄せられたコメントにも気を付ける

Instagramに投稿した写真や動画にコメントを付けられる人の範囲を自分で設定したり、自分の投稿に付けられたコメントを完全に削除することができます。子どもたちがフォローしがちな芸能人などのInstagram投稿の中には、子どもたちには見せたくないコメントがあるかもしれません。

そうしたときには、「コメントのフィルター」機能を使うことができます。フィルターの対象にする語句や絵文字を指定し、いじめや嫌がらせなどの不快なコメントを見なくて済むように設定することが可能です。

鍵アカウント内での対策

相手をブロックしたりフォローをやめたりすると、それがクラスメイトなどの場合は、気まずい状況を招いてしまうかもしれません。いじめなどの加害者をブロックすると、それが相手に知られた時に状況が悪化する恐れがあるのでためらってしまうでしょう。

Instagramには、そのような状況に役立つ「制限モード」があります。制限モードを使用することで、自分のアカウント内では望まないやり取りを排除することが可能です。制限した相手からのコメントは本人にしか表示されなくなり、制限していることをいじめの加害者に知られることもありませんので、安心して利用できます。この制限はいつでも解除できます。

親子で話し合うきっかけにしよう

1日にどのくらいInstagramを見てる?

Instagramでは、1日にInstagramを何分使ったか、過去1週間の平均利用時間を確認できる機能があります。また、「毎日のリマインダー」機能で、Instagramの利用時間が設定を超えたときに知らせてもらうことができます。Instagramからの通知をしばらく止めたいときは、「プッシュ通知」をミュートにすることができます。また、投稿すべてを見る必要がない場合、2日間の投稿をすべてスクロールすると「コンテンツは以上です」というメッセージが表示される機能もあります。

1日にどのくらいInstagramを使うか、親子でよく話し合うことは大切です。親子で毎日のリマインダーを一緒に設定すれば、時間の使いすぎを防ぐことができるでしょう。

他の人を助けるために

Instagramを使用していると、時には、友達やタイムライン上での他人の「メンタルヘルス」を心配に思う場面があるかもしれません。それが自分の友達であれば、直接連絡してあげることができます。もし友達でない場合には、通報して助けてあげる必要もあるでしょう。

他の人を助けてあげなければならない場面に遭遇したときは、親子で一緒に対応しましょう。前もって、対応策を話し合っておくことも大切です。そのような話し合いは、家族のきずなを強めることにもなるでしょう。

まとめ

写真や動画を投稿するInstagramは、「インスタ映え」という流行語を生み出すほど、若者に人気のSNSです。しかし、若者が犯罪やトラブルに巻き込まれるケースも多いのが現状です。特に、何も知らない子どもたちが、悪意を持った大人に利用されるケースは深刻な問題となっています。

多くの保護者にとって、子どものSNS利用は大きな心配事となっています。Instagramが提供している様々な機能を活用して、保護者と子どものアカウントの安全を保ってください。Instagramを大切な人とつながることのできる「ポジティブな場」にできるように、親子でよく話し合うことをお勧めします。

Instagram「保護者のためのヒント」のページ ※上記のハンドブックも無料でダウンロードできます。

https://help.instagram.com/154475974694511

翻訳市場調査などの「外国語サポート」が必要な方は、
ぜひ「アットグローバル」にご相談ください。
見積もりやご相談は完全に無料です。こちら からどうぞ!