【2021年最新版】オーストラリアのSNS事情/デジタルマーケティングお役立ち情報

SNS,オーストラリア

世界各国で新型コロナワクチンが開発されて接種が進む中、そろそろ訪れるのでないかと囁かれるアフターコロナに向けて様々な企業が動き出しています。

しかし、未だにヒト・モノの動きは制限されており、物理的なマーケティングは難しいのが現状。代わりにデジタルマーケティング向けの情報収集が欠かせません。そこで、今回はデジタルマーケティングに役立つ、オーストラリアのSNS事情をご紹介します。ぜひ、最後までお付き合いください。

オーストラリアのスマホ・ネットの普及率

オーストラリアにおけるスマホやネットの利用率などに関するデータ

オーストラリアの人口は2564万人。そのうち、2282万人がインターネットを利用しています。一方で、インターネットに接続されているモバイル機器は3247万に及んでおり、人口比で見ると126.6%に達しています。つまり、一人一台以上のモバイル機器を有しているということになります。

さらに、年間のデジタル成長率を見ると、インタネット利用者数が+2.3%、モバイル機器の接続数では-0.6%という低い値になっています。

これらのことから、オーストラリアにおけるスマホ・ネットの普及率はほぼ飽和状態にあることが分かります。

所有しているデジタル機器ではスマホが圧倒的

出典:datareportal.com

最も所有されているデジタル機器はスマートフォンで、その所有率は96.6%にも及びます。続いてパソコン(デスクトップ・ラックトップ問わず)で77.2%、タブレットが47.5%で続いています。

オーストラリアにおけるネットやスマホに触れている時間

出典:datareportal.com

こちらは、オーストラリアの16歳から64歳のネットユーザーを対象とした集計で、彼らが1日平均でどれだけの時間をネットやスマホに費やしているかを示したものとなります。

ご覧のように、最も利用時間が多いのはインターネットの6時間13分。テレビの3時間30分に対し、約2倍近い時間を費やしています。近年、日本でもテレビ離れが進んでいますが、オーストラリアでもそれは顕著なようです。

インターネットの利用先の内訳としては、ソーシャルメディア(1時間46分)、ネットニュース(1時間14分)、ミュージックストリーミングサービス(1時間22分)、テレビゲーム(54分)、ポッドキャスト(40分)などがあります。

オーストラリアにおけるブラウザ・検索事情

オーストラリアのブラウザシェア

出典:datareportal.com

この図を見てもらえれば分かるように、ブラウザのシェアでは「クローム(50.6%)」がで圧倒的1位に君臨しています。クロームはグーグルが開発・運用しているブラウザです。

2位の「サファリ(34.6%)」はappleによって開発されているブラウザで、MacやiPhoneなどの標準ブラウザとして搭載されています。MicrosoftOSやandroidなどでサファリが使われることはほぼないので、この数字はそのままapple製品のシェアに近い数字になっていると思われます。

そのほか、「マイクロソフト・エッジ(4.8%)」「サムスンインターネット(3.5%)」「ファイヤーフォックス(3.4%)」「インターネット・エクスプローラー(0.9%)」「オペラ(0.7%)」と続いていきます。

10年ほど前まではインターネット・エクスプローラーが全世界で60%以上のシェアを持っており、ファイヤーフォックスが20%前後のシェアで続くという形でした。一方、クロームのシェアはたったの10%前後。どれだけクロームが、ひいてはグーグルがこの10年で急速な躍進を遂げたかが、このことからもよく分かります。

オーストラリア人は検索で何を調べるか?

出典:datareportal.com

1位:weather(天気)
2位:news(ニュース)
3位:Google(グーグル)
4位:coronavirus(コロナウィルス)
5位:Facebook(フェイスブック)
6位:YouTube(ユーチューブ)
7位:Bunnings(バニングス)
8位:Kmart(ケイマート)
9位:Coles(コールズ)
10位:BOM(オーストラリア気象局)

天気やニュースに関する検索が最も多いようです。そのほか、コロナウィルスやSNSについての検索も多いことが分かります。

ちなみに、7位の「BUNNINGS(バニングス)」はオーストラリア発祥のホームセンターチェーン。8位の「Kmart(ケイマート)」、9位の「Coles(コールズ)」、12位の「Woolworths(ウールワース)」はオーストラリアを中心に展開するスーパーマーケット・小売りチェーンで、15位の「Big W」はディスカウントショップチェーンです。

オーストラリアにおけるSNSの現状

オーストラリアのSNS事情

出典:datareportal.com

ソーシャルメディアにおけるアクティブユーザーの総数は2050万人です。ソーシャルメディア利用者の総人口に占める割合は、実に79.9%にも及びます。一方で、ソーシャルメディア利用者数の年次推移を見てみると0%のまま変動していません。ほぼ、飽和状態にあることが分かります。

出典:datareportal.com

また、過去1ヶ月間にSNSやメッセージングサービスを利用した人の割合は96.4%、過去1ヶ月間にソーシャルメディアに積極的に関与したり貢献したりした人の割合は85.7%となっています。一つ興味深い点として、1人当たりのSNSアカウント所持数が7.2個となっています。多くの人が複数のSNSを利用していることを示しています。

次に、ソーシャルメディアにおける広告視聴者のプロフィールを見てみます。

出典:datareportal.com

年齢は25歳~34歳が大きな割合を占めています。男女比率はほとんど変わりませんが、傾向としては女性の方がやや比率が高いようです

オーストラリアのSNSシェア

出典:datareportal.com

こちらのグラフは「最も利用したSNS」のデータです。ほとんどが聞き覚えのあるものだと思いますが、中にはあまり馴染みのない名前も並んでいます。

5番手の「WhatsApp(ワッツアップ)」はアメリカのメッセンジャーアプリ。LINEが主流の日本では存在感がありませんが、実は20億人ものユーザーを抱える世界シェア1位のメッセンジャーアプリです。

また、7番手に位置している「Snapchat(スナップチャット)」は、スマホ向けの写真共有アプリです。日本ではまだあまり浸透していませんが、オーストラリアを始めとしてアメリカやイギリス、フランスなどといった欧米の若者を中心に絶大な人気を誇っています。

そのほか、ビジネス特化型のSNSの「LINKEDIN(リンクトイン)」や、画像共有サービスの「Pinterest(ピンタレスト)」、インターネット掲示板「reddit(レディット)」、ゲーム配信特化型ライブストリーミングサービス「Twitch(ツイッチ)」、中国シェアNo.1のメッセンジャーアプリ「wechat」、楽天が買収したことでも知られるメッセンジャーアプリ「Viber(バイバー)」、ミニブログサービスの「Tumblr(タンブラー)」などが主に利用されています。

オーストラリアにおけるFacebookの状況

Facebookはオーストラリアで最も利用されているSNSの一つです。やや女性の利用率が多い傾向にあります。携帯電話のみのFacebook利用者割合は61.5%、パソコンからのみ利用している人は2.5%、携帯電話とパソコンの両方でアクセスしているユーザーの割合は36%となっています。

また、Facebookに広告を掲載することでリーチ可能な潜在的人数は1600万人に及ぶなど、高い影響力を窺わせます。

オーストラリアにおけるYouTubeの状況

youtubeは最も人気のSNSです。男女比率はほぼ同じですが、僅かに女性のほうが利用率が多い傾向にあります。

検索クエリを見ると、「song」「songs」「music」といった音楽関連の検索が多いようです。また、「minecraft(マインクラフト)」「fortnite(フォートナイト)」「roblox(ロブロックス)」といったゲーム関連など、若者に人気のコンテンツが上位を占めています。

YouTubeに広告を掲載することでリーチできる潜在的人数は2050万人。SNSで最も高い数字です。

オーストラリアにおけるInstagramの状況

日本では特に女性に人気のInstagram。オーストラリアでも女性のほうが利用率が高い傾向にあるようです。Instagramに広告を掲載することでリーチ可能な潜在的人数は1100万人に及びます。FacebookやYouTubeほどではありませんが、非常に高い影響力があると言えます。

オーストラリアにおけるその他のSNSの状況

  • FBMessenger:広告による潜在的なリーチ可能人数は「43万人」
  • LINKEDIN:広告による潜在的なリーチ可能人数は「1200万人」
  • SNAPCHAT:広告による潜在的なリーチ可能人数は「750万人」
  • Twitter:広告による潜在的なリーチ可能人数は「290万人」
  • Pintalest:広告による潜在的なリーチ可能人数は「430万人」

まとめ

オーストラリアは先進国。スマホやインターネット、SNS関連はほぼ成熟しきっているのが現状のようです。ほかの欧米圏と比べても、特別大きな違いはありません。他の欧米圏で培ったノウハウがあれば、比較的マーケティングのしやすい国と言えるのではないでしょうか。

オーストラリア向けのマーケティングの際には、ぜひ今回のデータをご活用ください。

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