【2021年最新版】フランスのSNS事情/デジタルマーケティングお役立ち情報

フランス

各国でワクチンの接種が始まり、パンデミックの収束も見えつつあります。アフターコロナで乗り遅れないためにも、今のうちから諸外国のデジタル事情を知っておくことは非常に重要です。

そこで、今回はフランスのSNS事情を特集します。デジタルマーケティングに、ぜひお役立てください。

フランスのスマホ・ネットの普及率

フランスにおけるスマホやネットの利用率などに関するデータ

フランスの人口6535万人のうち、5947万人がインターネットを利用しています。普及率は91%に及びます。一方でインターネットに接続されているモバイル機器は6721万台に及んでおり、人口比では102.8%に達しています。理論上は1人当たり1台以上のモバイル機器を有しているということになります。

また、年間のデジタル成長率を見ると、インタネット利用者数が+2.5%、モバイル機器の接続数では+0.2%という値になっています。僅かに成長していますが、もう限界に近いところまで来ているようです。

所有しているデジタル機器ではスマホが圧倒的

出典:datareportal.com

最も所有されているデジタル機器はスマートフォンで、その所有率は97.1%にも及びます。続いてパソコン(デスクトップ・ラックトップ問わず)で79.8%、タブレットが48.9%で続いています。

フランスにおけるネットやスマホに触れている時間

出典:datareportal.com

こちらは、フランスの16歳から64歳のネットユーザーを対象とした集計で、彼らが1日平均でどれだけの時間をネットやスマホに費やしているかを示したものとなります。

ご覧のように、最も利用時間が多いのはインターネットの5時間37分。テレビの3時間27分と比べて2時間以上も長くネットやスマホに触れているということが分かります。

インターネットの利用先の内訳としては、ソーシャルメディア(1時間41分)、ネットニュース(1時間6分)、ミュージックストリーミングサービス(59分)、テレビゲーム(56分)、ポッドキャスト(28分)などがあります。

フランスにおけるブラウザ・検索事情

フランスのブラウザシェア

出典:datareportal.com

ブラウザのシェアでは「クローム(57.7%)」がで圧倒的1位に君臨しています。クロームはグーグルが開発・運用しているブラウザです。

2位の「サファリ(21.4%)」はappleによって開発されているブラウザで、MacやiPhoneなどの標準ブラウザとして搭載されています。MicrosoftOSやandroidなどでサファリが使われることはほぼないので、この数字はそのままapple製品のシェアに近い数字になっていると思われます。

そのほか、「マイクロソフト・エッジ(4.9%)」「サムスンインターネット(3.5%)」「ファイヤーフォックス(8.4%)」「インターネット・エクスプローラー(1.1%)」「オペラ(1.4%)」と続いていきます。

サファリのシェアが比較的低めで、ファイヤーフォックスとオペラのシェアが比較的高い印象です。例えば、日本ではサファリは33%、ファイヤーフォックスは3.8%、オペラは0.6%のシェアとなっています。

10年ほど前まではインターネット・エクスプローラーが全世界で60%以上のシェアを持っていました。これにファイヤーフォックスが20%前後のシェアで続くという形で、クロームのシェアはたったの10%前後でした。このことを考えると、どれだけクロームが、ひいてはグーグルがこの10年で急速な躍進を遂げたかが分かるのではないでしょうか。

フランス人は検索で何を調べるか?

出典:datareportal.com

1位:Facebook(フェイスブック)
2位:Meteo(フランス気象局)
3位:coronavirus(コロナウィルス)
4位:Google(グーグル)
5位:traduction(翻訳)
6位:Météo(フランス気象局)
7位:YouTube(ユーチューブ)
8位:bon coin(ボン コワン)
9位:le bon coin(ル ボン コワン)
10位:programme tv(テレビ番組)

日本人にとっては意外かもしれませんが、最も検索されているのはFacebookでした。2位~7位までは馴染みのある検索ワードですね。8位の「bon coin(ボン コワン)」9位の「le bon coin(ル ボン コワン)」は同じもので、フランス版のメルカリやジモティーのような掲示板です。

「le bon coin(ル ボン コワン)」の面白いところは、ルールが非常にシンプルなところ。メルカリなどだと利用者の評価やプロフィールが公開されており、それを参考に売買すると思いますが、このサイトにはそういうものはありません。出品者が過去に何を売ったのか、評価はどのぐらいなのかなどといった情報が一切ないのです。買い手に関しては登録すらも不要です。

こういった誰でも気軽に売り買いできるこのシンプルさがフランス人に受けているようです。

フランスにおけるSNSの現状

フランスのSNS事情

出典:datareportal.com

ソーシャルメディアにおけるアクティブユーザーの総数は4960万人です。ソーシャルメディア利用者の総人口に占める割合は、実に75.9%にも及びます。また、ソーシャルメディア利用者数の年次推移を見てみると12.8%(560万人)も増加しており、順調な成長を見せています。

出典:datareportal.com

続いて過去1ヶ月間にSNSやメッセージングサービスを利用した人の割合ですが、これは96.4%に達しています。また、過去1ヶ月間にソーシャルメディアに積極的に関与したり貢献したりした人の割合は85.7%です。ほかにも、1人当たりのSNSアカウント所持数が6.8個となっており、たいていの人が複数のSNSを利用する傾向にあることを示しています。

次に、ソーシャルメディアにおける広告視聴者のプロフィールを見てみます。

出典:datareportal.com

年齢は25歳~34歳が大きな割合を占めています。2番目に大きい割合を示しているのが18歳~24歳の年齢層です。比較的若い年代の人が多いことが分かります。男女比率はほとんど変わりませんが、年齢が高くなるほど女性比率が高まる傾向にあるようです。

フランスのSNSシェア

出典:datareportal.com

こちらのグラフは「最も利用したSNS」のデータです。

5番手の「WhatsApp(ワッツアップ)」はアメリカ発のメッセンジャーアプリ。LINEが主流の日本では馴染みのないアプリですが、実はユーザー数20億人を誇る世界シェア1位メッセンジャーアプリです。

続いて6番手に位置する「Snapchat(スナップチャット)」もあまり馴染みがないと思いますが、こちらもフランスをはじめとして、アメリカやイギリス、オーストラリアなどといった国々の若者に人気の写真共有アプリです。

そのほか、画像共有サービスの「Pinterest(ピンタレスト)」、ビジネス系SNSの「LINKEDIN(リンクトイン)」、ゲーム配信特化型ライブストリーミングサービス「Twitch(ツイッチ)」、中国シェアNo.1メッセンジャーアプリ「we chat」、インターネット掲示板「reddit(レディット)」、ロシア発の出会い系SNS「Badoo(バドー)」、ミニブログサービスの「Tumblr(タンブラー)」などが主に利用されているようです。

フランスにおけるFacebookの状況

Facebookはフランスで最も利用されているSNSの一つです。Facebookに広告を掲載することでリーチ可能な潜在的人数は3300万人に及びます。

僅かに女性の利用率が高い傾向にあります。携帯電話のみのFacebook利用者割合は61.9%、パソコンからのみ利用している人は3.9%、携帯電話とパソコンの両方でアクセスしているユーザーの割合は34.2%となっています。他国と比べても一般的な割合でしょう。

フランスにおけるYouTubeの状況

youtubeはフランスで最も人気のあるSNSです。YouTubeに広告を掲載することでリーチできる潜在的人数は4960万人にも達しており、youtubeno影響力が非常に大きいことが分かります。男女比率を見ると0.1%女性のほうが多いようですが、これは誤差レベル。ほぼ同比率であるといってよいでしょう。

検索クエリを見ると「musique(音楽)」「chanson(歌)」といった音楽関連の検索が多いようです。また、「film(映画)」も上位に来ています。フランスは映画で有名な国でもあるので、その影響もあるのでしょう。

そのほか、「fortnite(フォートナイト)」「minecraft(マインクラフト)」「roblox(ロブロックス)」といったゲーム関連や、「Michou 」「SQUEEZIE 」「Furious Jumper」などの有名youtubeチャンネルなど、若者に人気のコンテンツが上位を占めています。

フランスにおけるInstagramの状況

日本では特に女性に人気の高いSNSとして知られるInstagramですが、それはフランスでも同じ傾向にあるようです。ただし、日本では60.5%が女性なのに対し、フランスでは女性が54.2%なので、日本に比べるとやや男性比率が高いと言えます。

Instagramに広告を掲載することでリーチ可能な潜在的人数は2400万人です。FacebookやYouTubeほどではありませんが、強い影響力を持ったSNSと言えるでしょう。

フランスにおけるその他のSNSの状況

  • FBMessenger:広告による潜在的なリーチ可能人数は「130万人」
  • LINKEDIN:広告による潜在的なリーチ可能人数は「2100万人」
  • SNAPCHAT:広告による潜在的なリーチ可能人数は「2450万人」
  • Twitter:広告による潜在的なリーチ可能人数は「800万人」
  • Pintalest:広告による潜在的なリーチ可能人数は「1222万人」

まとめ

今回はフランスのSNS事情をご紹介しました。

フランスではデジタル機器の中でスマホが最も高く、またSNSにアクセスするデバイスとしてもスマホが圧倒的に高いことが分かっています。年齢層は10代後半~30代が中心層となっているようです。他の欧米圏と比べても、あまり大きな違いはないので、比較的マーケティングのしやすい国と言えるでしょう。

ぜひ、今回ご紹介したデータをマーケティングにご活用ください。

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