訪日外国人旅行客が利用する旅行サイト

中国

訪日外国人の日本旅行での楽しみ方が「モノ」から「コト」に変化していると良く聞きます。買い物よりも、体験することへの変化ですね。さらに、旅先にも変化が見られるようで、大都市だけでなく地方都市や農村にまで訪れているようです。最近、意外なところで外国人旅行客を見かけませんか。

では、訪日外国人旅行客は、どのような資料やサイトから情報を得て、日本旅行を楽しんでいるのでしょうか?旅行者に人気のサイトをいくつか調べてみました。特に、都道府県の魅力度ランキングでもあまり魅力がないとされている、埼玉県(2018ランキング43位)がどのように扱われているかもチェックして見ました(ちなみに筆者は埼玉出身)。意外なところが注目を集めているようです。

1:TripAdvisor

https://www.tripadvisor.com/

ホテル等の旅行に関する口コミ・価格比較を中心とする、ウェブサイトおよびアプリ。旅行口コミサイトとしては、世界最大の閲覧数を誇ります。利用したことのある人も多いのではないでしょうか。

例えば、飛騨高山の1日サイクリングツアーのページが出てきました。

実際に参加した人のコメントや評価がたくさん掲載されているので、旅行先を考慮する際にとても参考になると思います。

2:Japan Guide   

https://www.japan-guide.com/

毎月約180万人の訪日・在日外国人が集まる世界最大規模の日本旅行・生活・文化情報サイト。アメリカ、オーストラリア、シンガポール、イギリスなどの英語ネイティブ圏からのアクセスが多くを占めています。

なんと、このサイトで、成田に近いローカルタウン「栄町」が紹介されていました。

このような、古い町並みや農作業といった、日本ならではの「風景」や、日本のお菓子やうなぎなども紹介されています。日本人にとって当たり前の風景が、訪日外国人にとっては、初めて見るとても珍しい風景と映るのでしょうか。

3:Japan Travel . com   

https://japantravel.co.jp/en/

JapanTravel.comは外国人による、外国人のための、日本の観光情報メディアです。約30,000名の外国人が、定番の観光名所から通常の外国人観光客誘致では入り込めない地域まで、全世界に向けて情報発信しています。

このサイトでも日本の農村を紹介しています。

このサイトは、あまりメジャーではない場所にもスポットを当てている様子です。ためしに「saitama」埼玉と検索してみました。元埼玉県民としては「長瀞」「川越」、欲張って「森林公園」あたりを予想。なんといっても魅力度43位です、そんなに注目されるはずがない。そう思って検索してみたら・・・

忘れていました、「行田の古墳」。しっかり紹介されています。さらには、「戸田ボートレース」「川口オートレース」「日高町のヒガンバナ」「鴻巣のコスモス」などが紹介されています。それなりに観光スポットがありました、埼玉にも。日本人が当たり前と思っている風景や、特別に何も感じていない場所でも、外国人旅行客の目には新鮮に映るのかもしれません。東京からも近いですし、埼玉にとってこれはチャンス到来かも!?

4:Michelin Travel

https://travelguide.michelin.com/asia/japan

欧米系の旅行者に大きな影響力がある、レストラン評価などで有名なミシュランの旅行ガイド。ここで取り上げられた観光地は大いに賑わいを見せるそうです。

このサイトでも大都市や観光地だけでなく、日本の地方都市の魅力がたくさん紹介されています。

5:日本漫遊

https://www.e-japannavi.com/

主に中国人が利用している日本旅行ガイドです。日本の観光地、特産、温泉、医薬品、食品、お菓子、お酒など、ありとあらゆる情報をここで見ることができます。

日本全国の温泉紹介や、

日本で購入すべき物のリストやら、ありとあらゆる情報が載せられています。

まとめ

いかがだったでしょうか。まだまだたくさんの旅行サイトがありますが、5点ほど取り上げてみました。世界中のガイドブックで日本旅行の魅力が語られています。外国人旅行客が行きたいと思うのは、必ずしも大都市や有名な観光地だけではなく、日本古来の風情が楽しめる風景であったり、独特な日本の農村であったりすることが分かります。「なぜここに旅行客が?」と思うことがありますが、こうしたサイトで紹介されているためだったりもします。最近よく耳にする「地方創生」の鍵になりそうです。

さらには、魅力度が低いと言われている我が埼玉県でしたが、ガイドブックには多くの(あまり知られていない?)情報が載せられていました。訪日外国人の集客アップの可能性を秘めているのではないでしょうか。

ますます増加すると思われる訪日外国人旅行客。お店などの表記やメニューなどの「多言語対応」や、クレジットカード決済やモバイル決済といった「キャッシュレス化」など、たくさんの課題がありますが、豊富な観光資源があることは大きな強みですね。

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