中国人が利用している旅行系口コミアプリ「馬蜂窩(マーフォンウォー)」

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日本旅行初心者にもリピーターにも役立つ情報が満載

中国最大の旅行SNSプラットフォームである 「馬蜂窩」( マーフォンウォー ) が、7月26日に東京・丸の内で、日本でのマーケティング戦略のキックオフ式典を開催しました(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000047207.html)。今後「馬蜂窩」は、日本での連携戦略を本格化する予定です。 「馬蜂窩」とは、アクティブユーザー1.3億人を誇るスマートフォン用アプリで、先日出会った北京出身の大学生旅行者も、旅の情報は「小紅書」かこの「馬蜂窩」で調べるんだ、と教えてくれました。 結構普及しているみたいです。

さて、「馬蜂窩」とはどのようなアプリなのでしょうか?ちょっと見てみましょう。


このアプリ内で、チケットの購入・ホテルの予約・世界各地の観光情報など、旅に関わるありとあらゆる情報を知ることができます。日本旅行に関しては、どのような情報が載せられているのでしょうか。

まず「日本」を選びます。

日本の観光名所・交通機関・路線図・レストラン・買い物・ビザ・旅行中に役立つアプリなど、中国人にとって知りたい日本の情報をすぐに知ることができるようです。初めて訪れる人たちも、日本について大体のことが把握できるようになっています。

日本旅行初心者向けに「何を買う?」の情報を見てみましょう。
ちなみに、この「日本系列攻略」は1,600万人あまりが閲覧しています。桁違いですね!

紹介されているお店は、ドラッグストア(マツモトキヨシ、サンドラッグ、ダイコクドラッグ、コクミン、OSドラッグ)、雑貨店(ロフト、東急ハンズ、PLAZA、off&on、Francfranc、Plus Heart、@cosme store、212Kitchen)、デパート(三越、伊勢丹、高島屋、丸井)、家電量販店(ヨドバシカメラ、ビッグカメラ)、100円ショップ(ダイソー、キャンドゥ、セリア)、ドンキホーテといった、誰もが行くに違いない定番のお店が紹介されているのですが、

このページを見ている人たちの数は63万人とのこと。 SNSを利用した情報収集が盛んな中国人ですが、桁違いに人口が多いので、インパクトも大きそうです。

最近は初めて日本旅行に来る人たちよりも、個人旅行で来るリピーターが断然多くなっています。SNSを通して日本に関する情報をたくさん得られるようになったので、個人でも自由に日本旅行ができるようになったのでしょう。

交通に関する情報もたくさんの人が見ており、交通系カードはどこで使えるのか、全国にはどのような交通系カードが使われているのか、などの詳細が解説されています。

そして、駅でどのようにチャージするのかとか、スイカのマークがついている自動販売機や、お店で支払いができることなどが説明されています。

中国のスマートフォン決済である「アリペイ」や「ウィチャット」を設置していないお店でも、「スイカ」を使った支払い方法があることをすでに知っているようですね(ちなみに、「スイカ」は、中国語で「西瓜(すいか)カード」と言われています)。

日本旅行で役立つスマートフォン用アプリに関しても説明されています。このようなアプリは中国国内では使えないことが多いので、日本で使える便利なアプリの情報は必要でしょう。

レストラン情報のアプリも紹介されています。「大众点评」は中国のアプリですが、日本のレストラン情報も載っています。

60万人以上が参考にしている「日本の美味しいもの」で紹介されているお店をご紹介します。

ラーメン「一蘭」(南新宿)、うなぎ「尾花」(南千住)、寿司「すし大」(築地)

銀座での「懐石料理」は、もっとも伝統的な美食なので絶対に体験するようにと勧められています。その他、親子丼「銀座比内や」(汐留)、とんかつ「キムカツ」(恵比寿)も推奨されています。


これらは「食べログ」や「Retty」でも評価が高いお店で、こういった日本のサイトからの情報も参考にしているのでしょう。

最近は「癒しの空間」と言うのでしょうか、おしゃれでセンスが良く、感性が磨かれる空間に憧れる人たちが多くなっているようです。どんな所が紹介されているのでしょうか。

一流建築家が設計した「代々木VILLAGE 」(代々木)
http://www.yoyogi-village.jp/



おしゃれな屋台村「COMMUNE 2nd」(表参道)
http://commune2nd.com/


ビールカルチャー「Log Road Daikanyama」(代官山)
http://www.logroad-daikanyama.jp/


中国人にとって日本土産というと「雪の恋人」や「ROYCE」などが代表的ですが、これら以外にお土産にうってつけと推奨されている商品があります。

「CAFE  OHZAN」
http://www.ohzan.jp/

フォトジェニック、かつおしゃれでカラフルなクロワッサンやラスク。確かにギフトにぴったりですね。銀座・日本橋三越、新宿伊勢丹などに店舗があります。

「PRESS BUTTER SAND」
https://buttersand.com/

東京駅、成田空港などにお店があります。


「あわ家惣兵衛」
http://www.so-bey.com/

東京駅をかたどった最中が人気のようです。中国人には和菓子の美味しさが分かるようです。


「cotito」
http://cotito.jp/

こちらも写真映えするお花を使ったクッキーやケーキのお店です。とてもおしゃれなので、お土産に喜ばれそうです。


中国人の購入するお土産も、今後は変化が見られるかもしれません。とはいえ、「東京バナナ」や「じゃがポックル」「キットカット抹茶」は不動の人気です。


「日本酒」もお土産として人気が高くなっているようです。



今後中国人が日本旅行で購入するお土産は、ますますバリエーション豊かになりそうですね。様々な美味しいものや見栄えのするものに、ますますアンテナが伸びているようです。

おわりに

中国人がとても早く日本の流行情報をキャッチしているのを見ると、SNSでの情報の拡散が大きな力を持っていることが分かります。中国人による日本旅行の楽しみ方は変化していますが、日本人が「これいいな」「これ美味しいな」と感じているものに対して、彼らも同じように感じているようです。今後も訪日外国人旅行客は増加していくと思われます。新たな日本を発見してもらいたいものです。

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