2019年春節直前!!中国人旅行客マストバイアイテム ドラッグストア「薬品」編

中国

一時の爆買いブームは去ったとはいえ、来日する中国人旅行客が多くの商品を買い込んでいる様子を時々見かけます。さて、今年2019年、彼らは何を欲しがっているのか調べてみました。その前に中国の「薬」事情について少し触れる必要があります。

以前、私筆者も中国在住の時、薬に困った経験があります。蚊にさされたのでかゆみ止めを買っても、どれもこれも効かない。風邪薬を買いに行ったら、即効性のない漢方薬ばかりを勧められ、「外国のはないの?」と聞くと、西洋の薬は副作用があるからダメだとか、身分証(外国人はパスポート)を見せないと売ってくれないとか、とても面倒くさい。一応、「コンタック」や「タイレノール」といった薬も置いてあるのですが、積極的に売ってくれないのです。たかが風邪薬が欲しいだけなのに、なんでこんなに苦労するのか。のどが痛いのでトローチを見にいくと、漢方のど飴は山ほどあるのに、どれもこれもいまいち効果なし(個人的な感想です)。肩が痛いので湿布ないかなーと思って見に行ってみると、それはただの薄荷油だったりします。

日本に帰国する際に、中国人の友達に買ってきてほしいと頼まれるものは「ムヒ」。日本人にとって「そんなもの?」と思うものが、中国にはないのです。中には香港で売られているムヒを日本の2倍くらいの値段で購入する人もいました。そんな状況なので、私も一時帰国した際は、中国旅行客に交じってドラッグストアで薬を「爆買い」していました。

中国の検索エンジン「百度(baidu)」で検索すると、中国人による中国人のための日本旅行マストバイアイテムのリストがたくさん見られます。何点かピックアップしてご紹介します。

中国人に人気の薬品

風邪薬・鎮痛剤

・第一三共ヘルスケア「ルル」

・大正製薬「パブロン」

・エスエス製薬「エスタック」

・龍角散「龍角散ダイレクト」「龍角散のど飴」

・小林製薬「熱さまシート」

・池田模範堂「ムヒかぜシロップ子供用」「ムヒ子供かぜ顆粒」

・ライオン「バファリン」

・エスエス製薬「EVE」

胃腸薬

・大正製薬「ビオフェルミン」

・わかもと製薬「強力わかもと」

・大正製薬「大正胃腸薬」

・太田胃散「太田胃散」

・興和株式会社「キャベジンコーワ」

・大幸薬品「正露丸」

虫刺され、かゆみ止め

・池田模範堂「液体ムヒ」「液体ムヒベビー」

・興和株式会社「ウナクール」

・ロート製薬「メンソレータムAD」

液体絆創膏

・小林製薬「サカムケア液体絆創膏」

・東京甲子社「コロスキン水絆創膏」

口内炎

・大正製薬「口内炎パッチ」

目薬

・ロート製薬「ロートリセ」「ロートリセコンタクト」「ロートリセ洗眼液」

・参天製薬「サンテFX」

・ロート製薬「Z!」

湿布薬など

・久光製薬「サロンパス」

・小林製薬「アンメルツ」

・興和株式会社「バンテリンパップ」

・ピップ株式会社「ピップエレキバン」

・ライオン「足すっきりシート休足時間」

・花王「蒸気アイマスク」

ビタミン剤・サプリメント

・エーザイ「チョコラBB」

・武田「アリナミン」

・DHC「ビタミンサプリメント」

・明治「アミノコラーゲン」

これらはほんの一例ですが、こうやって見てみると、日本人にとってはおなじみの商品であることが分かります。爆買いするほど珍しいものではないように思えますが、中国国内には売ってないのです。上海などの沿海部では手に入るものもありますが、内陸部にいくとほとんど手に入りません。ちなみに、「ムヒ」は本当に人気です。とくに小さな子供を持つお母さんからは、絶大な人気を誇ります。偽物や類似品も多く売られていますから、「日本で買った」「友達が日本で買ってきた」商品では安心感が違います(これが重要です)。

日本の薬がなぜ有名になったのか

中国人の記者によれば、一つの要因は何年か前に台湾で出版された日本のドラッグストア商品の紹介本の影響だそうですが、それはきっかけで、本当の理由は「日本の薬がよく効くから」ということだそうです。実際に日本の薬を使ってみて「これは良い」と感じた中国人が、SNSを通して生の情報をたくさん発信し、日本の薬の知名度が上がったからなのでしょう。

しかも、彼らは大量に購入します。転売目的の人もいるかもしれませんが、親戚や友達に配る人たちも大勢います。とりわけ、春節前後には親戚が集まりますので、お土産として購入する人も多くいるでしょう。

また今年も中国の「春節」が近づいています。多くの中国人旅行客が来日します。彼らが何を欲しがっているのか今年も注目です。

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