中国の旅行アプリとSNSで人気の日本の温泉地

中国人が訪れている全国各地の温泉をピックアップ

中国人に対するアンケート調査で、日本旅行に期待することの上位に上がっているのが「自然景勝地観光」そして「温泉入浴」です。

参照:株式会社アスマーク 【中国】訪日観光に関するアンケート調査
https://www.asmarq.co.jp/mini_research/mr201905chn-visitjp.html

多くの中国人が利用している旅行系スマートフォンアプリ「馬蜂窝」(マーフォンウォー)と、人気のSNSアプリ「小紅書」(RED) の中で、中国人が中国人向けに推奨している日本の温泉をご紹介します。

中国人に人気が高い温泉地例

銀山温泉(山形県)

銀山温泉は、山形県尾花沢市にあります。最上川支流の銀山川の両岸に大正から昭和初期にかけて木造多層建築旅館が立ち並び、石畳の歩道とガス灯などの大正ロマンが漂う光景は銀山温泉のシンボルとなっています。NHKテレビ「おしん」の舞台となり有名になりました。

銀山温泉
http://www.ginzanonsen.jp/index.html

伊豆半島(静岡県)

静岡県の伊豆半島も旅行先として大人気で、特に海が見渡せる露天風呂が絶賛されています。

伊豆市観光情報公式サイト
http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/

富士河口湖温泉(山梨県)

富士山は訪日外国人の定番スポットです。河口湖温泉郷は人気が高く、特に「富士山」を眺めながら入れる露天風呂の体験は素晴らしいと推奨されています。いつも天気が良いといいですね。

河口湖温泉旅行協同組合
https://fujikawaguchiko.net/index.html#index2

宝川温泉汪泉閣(群馬県)

群馬県みなかみ町にある宝川温泉汪泉閣は、各国から訪れる旅行客から絶賛されている老舗温泉の一つです。4つの巨大な露天風呂があり、映画「テルマエ・ロマエII」のロケ地なりました。

宝川温泉汪泉閣
https://www.takaragawa.com/

有馬温泉(兵庫県)

有馬温泉は、江戸時代の温泉番付で当時最高位に格付けされていた日本三古湯の温泉の一つで、歴史ある名湯の一つです。(「日本書記」による三古湯とは、「道後温泉」(愛媛県)、「白浜温泉」(和歌山県)、「有馬温泉」のことです。)

有馬温泉観光協会公式サイト
http://www.arima-onsen.com/

乳頭温泉郷 鶴乃湯温泉(秋田県)

外国人旅行客に有名な秋田県の乳頭温泉郷、鶴乃湯温泉。江戸時代から続く秘湯で、タイムスリップしたかのような空間が多くの外国人客を魅了しています。

乳頭温泉郷 鶴乃湯温泉
http://www.tsurunoyu.com/

南紀白浜温泉(和歌山県)

紀伊半島に位置する南紀白浜温泉、こちらも日本三古湯の一つとして古くから有名な温泉です。真っ青な空と海、真っ白な砂浜が続く光景は人々を感嘆させています。海を眺望できる露天風呂は最高の体験となるでしょう。

白浜観光協会 南紀白浜観光ガイド
http://www.nanki-shirahama.com/index.php

箱根温泉(神奈川県)

箱根町にある温泉街は都心からのアクセスも良いので、外国人旅行客に人気があります。奈良時代からの古い歴史ある箱根温泉。江戸時代の温泉番付でも上位に上がっていた、昔から人気の温泉です。

箱根町観光情報ポータルサイト
https://www.hakone.or.jp

草津温泉(群馬県)

群馬県にある草津温泉も、日本を代表する歴史ある名湯の一つです。江戸時代の温泉番付で最高とされていたこともあります。酸性泉と硫黄泉があり、「万病に吉」と言われ、昔から多くの湯治客が訪れています。

草津温泉ポータルサイト
http://onsen-kusatsu.com/

別府温泉(大分県)

別府温泉は、大分県別府市にある温泉の総称で別府八湯、別府温泉郷とも呼ばれています。単純泉、食塩泉、重曹泉、重炭酸土類泉など多数の温泉があります。

大分県観光情報公式サイト
https://www.visit-oita.jp/oita/onsen/

湯布院温泉(大分県)

大分県の由布市にある湯布院温泉。「どこの温泉に行く?小さな町で人も少なくて安心な湯布院に行こう」と推奨されています。そのうち中国人でいっぱいになるのでは?(と個人的に危惧しています。)

由布院温泉観光協会
http://www.yufuin.gr.jp/

指宿温泉(鹿児島県)

鹿児島県薩摩半島にある指宿温泉の砂蒸し風呂が紹介されています。外国人旅行者にとっては、珍しい体験をすることができるでしょう。

いぶすき観光ネット
http://www.ibusuki.or.jp/

こちらはまだアプリに情報が取り上げられていないようなのですが、青い空と180度の青い海が見渡せる素晴らしい露天風呂で、個人的に非常におすすめの温泉です。

鹿児島県指宿市ヘルシーランド たまて箱温泉
http://ppp.seika-spc.co.jp/healthy/

下呂温泉(岐阜県)

岐阜県にある下呂温泉は、草津温泉・有馬温泉とともに「日本三名泉」と呼ばれている古くから有名な温泉です。

下呂温泉旅館共同組合オフィシャルホームページ
https://ssl.gero-spa.or.jp/

城崎温泉(兵庫県)

兵庫県豊岡市にある城崎(きのさき)温泉。平安時代から知られている温泉で、有馬温泉と同様、兵庫県を代表する温泉です。

城崎温泉観光協会公式サイト
http://www.kinosaki-spa.gr.jp/

登別温泉(北海道)

登別温泉は江戸時代から存在を知られていて、今でも多くの人々から愛されている日本有数の温泉地です。

登別国際観光コンベンション協会
http://noboribetsu-spa.jp/

道後温泉(愛媛県)

道後温泉は「日本三古湯」の一つで、「万葉集」にも出てくる古代から知られている温泉です。夏目漱石の「坊ちゃん」にも描かれており、愛媛県の代表的な温泉地です。道後温泉本館は重要文化財となっています。

道後温泉公式ウェブサイト
https://dogo.jp/

万座温泉(群馬県)

「日本で一番星空に近い温泉」と紹介されています。草津白根山のふもと、スキーのメッカである万座。万座温泉は、自家用車で行ける日本最高所の温泉です。映画「私をスキーに連れてって」の撮影地にもなりました。

万座温泉観光協会
http://www.manzaonsen.gr.jp/index.php

おわりに

訪日中国人は日本全国の有名な温泉をほとんど網羅しているようです。今後はもっとマイナーな温泉にもアンテナを伸ばして、日本全国を訪れるかもしれません。

なぜ、中国人旅行客はこんなにも日本旅行や温泉が好きなのでしょうか?まず、中国には、日本の温泉地のような美しい景観を持つ温泉はありません。中国にも温泉はあるにはあるのですが、水着を着て入る「温泉テーマパーク」のような感じで、風情や文化を感じることはありませんでした。日本独自の温泉文化が中国人を含め諸外国の人々を引き付けています。また、元々湯船につかる習慣のない中国(特に北方)ですが、最近では家に浴槽を取り付ける家庭も増えてきています。入浴の心地よさに気が付いてきたようです。

観光大国として、素晴らしい自然を誇る日本。世界にも誇れる日本の温泉文化。今後も多くの外国人旅行者に楽しんでもらいたいものです。

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