外国人観光客が日本で困ったことランキング2019&解決策をご紹介!

2019年3月に観光庁が「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」の結果を発表しました。そのアンケート結果では「外国人観光客が日本で困ったこと」についての調査結果が記載されています。
今回の記事では、このアンケートを基にして、「外国人観光客が日本で困ったこと」をわかりやすく解説していきます。外国人観光客が困るポイントさえ理解できれば、よりよいサービスや効果の出るインバウンド対策ができるのではないでしょうか?
それでは早速、「外国人観光客が日本で困ったことランキング」から見ていきましょう。
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外国人観光客が日本で困ったことランキングとは?
訪日外国人旅行者を対象に、旅行中に困ったこと、受入環境(多言語対応、通信環境、公共交通等)へのニーズ、満足度等に係るアンケートを観光庁が実施をしました。
そのアンケート調査には「旅行中に困ったこと」という項目があります。外国人観光客は日本に来てどのようなことに困っているのでしょうか。ランキング形式で紹介します。
3年連続で「コミュニケーションの課題」が1位に
1位:施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれない20.6%
最新版の結果では第1位が「困ったことはなかった(36.6%)」と、訪日外国人を受け入れる体制が改善されている事がわかります。
しかしそれ以外だと「施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれない20.6%」で1位になりました。この「コミュニケーションの課題」は、3年連続で1位となっています。


2位:無料公衆無線LAN環境18.7%
コミュニケーションの課題に続き2位がWi-Fi環境についてです。3年前に比べると10%も改善されており、Wi-Fiが使える環境が増えてきていると読み取れます。とはいえ、まだまだ不便さを感じている旅行客が多いことが分かります。
3位:公共交通の利用16.6%
そして、3位は公共交通機関の利用について。よく地下鉄で迷っている外国人観光客を見ますが、日本の地下鉄は非常に使いにくいと世界的に言われていいます。その影響が出ているのでしょう。
「観光地で外国人はコミュニケーションに困る」具体的にどこ?→飲食店や小売、鉄道駅で困る
これらのランキングから見て取れることは、外国人観光客が日本で「コミュニケーション」を取ることに苦労しているという事実なのではないでしょうか。
それでは実際に外国人観光客の方々は、どのような場面で「コミュニケーションがとりにくいなぁ」と感じるのでしょうか? こちらも、観光庁「訪日外国人旅行者の受入環境整備における国内の多言語対応に関するアンケート結果平成29年度版」を元に解説していきます。


こちらの図にもある通り、飲食店でのコミュニケーションに難を感じている外国人観光客が多いようです。それでは、これらの結果をさらに深掘りしていきましょう。
飲食店や小売店、鉄道駅などで「具体的にどんな場面で困ったのか?」について本アンケートでは述べられています。それが下記の図になります。


- 飲食店であれば「メニューから料理を選ぶとき」
- 小売店であれば「商品の内容や使い方を確認するとき」
- 鉄道駅であれば「今いる駅から目的地までの行き方を説明するとき」
ほとんどの場面で「スタッフは英語を話そうとしているものの、スキルが足りないように感じた」などの声があがっています。
外国人とのコミュニケーションの課題、どのように解決していく? 解決する3つの手段とは?
このように飲食店や小売店、鉄道駅などで外国人観光客はコミュニケーションの課題を感じています。これらの外国人観光客に満足の行くコミュニケーションを取るためにはどのような解決手段があるのでしょうか? その解決手段を紹介します。
1.翻訳ツールやデバイスを導入する
まず1つ目は、翻訳ツールや翻訳デバイスを導入することです。ツールに話しかけるだけで、英語に翻訳してくれる通訳デバイスもあります。あとはスマホに内蔵されているアプリなどを活用して翻訳をしてコミュニケーションを取ってみましょう。
2.多言語表記を増やす
2つ目は多言語表記を増やすことです。お店であれば多言語のメニューや看板などが考えられます。接客する際にどんな会話が多いのかを確認し、英語に翻訳してすぐに出せるように準備をしておきましょう。
3.スタッフへの英語教育を進める
3つ目がスタッフへの英語教育を進めることです。やはり、ツールや英語表現だけでは限界があります。自分の言葉でスタッフが話せるようになることで、充実したコミュニケーションが外国人観光客と取れるようになるでしょう。
取り組みやすいのは、翻訳デバイス導入や多言語表記化
外国人観光客とのコミュニケーションの課題を解決する方法として一番効果的なのは、自社スタッフが英語を母国語のように喋れるようになることでしょう。
しかしながら、
- 外国人スタッフは雇えない……
- 研修をしてもすぐには英語をしゃべることができない……
という課題を抱える飲食店や、小売店、鉄道駅などの方々は多いのではないでしょうか。そう考えると、取り組みやすく、効果が出る「翻訳デバイス導入や多言語表記化」から始めることが現実的だと考えられます。
では、「翻訳デバイス導入や多言語表記化」では実際にどのようなツールを活用すればいいのでしょうか?翻訳デバイスと多言語表記ツールの両方を紹介します。
翻訳デバイスのおすすめツール:ili(イリー)


ili(イリー)は、日本語で話しかけるだけで英語や中国語、韓国語に通訳してくれる翻訳デバイスです。特徴としてはオフライン環境で使えるので、わざわざネットに繋ぐ必要がありません。
翻訳デバイスとなるとほとんどが、ネットに接続しないと使えないデバイスが多く、いざとなった時にWi-Fiが無く、使えないということがあります。ili(イリー)があれば、そんな心配はなく、外国人観光客とコミュニケーションが取れます。
翻訳デバイスのおすすめツール:POCKETALK(ポケトーク)


POCKETALK(ポケトーク)は本体下部のボタンを押しながら言葉を話すだけで、瞬時に指定した言語に翻訳してくれる翻訳ツールです。特徴は設定言語を音声で検索できること。言語設定画面でマイクのアイコンをタップしてから話しかけると、自動で言語を認識して設定してくれます。そのため、相手の言語が何語か分からない場合でも、ストレスなく利用することができます。ちなみに、その他にも国名や国旗で検索することが可能です。
また、133の国と地域で使用可能なeSIMを内蔵しています。特別な設定は不要で、携帯電話やスマートフォンのように煩雑な契約もありません。更に、購入から2年間は通信料金無料で使い放題です。なお、無料期間終了後も、1年ごとに5,000円の追加料金を支払えば、そのまま使い続けることができます。
日本国内で使うのはもちろん、頻繁に海外に行く方にとっても非常に強い味方になってくれることでしょう。
訪日外国人対策、まずは多言語化や翻訳ツールの導入から検討してみては?
「インバウンド対策をしよう」と考えた時、「何から始めればいいかわからない」と思う担当者の方が多いでしょう。そんな時はまずは、多言語化や翻訳ツールの導入から検討してみてはいかがでしょうか?
外国人観光客の方々は往々にして、コミュニケーションが取れなく困っています。まずはコミュニケーションが取りやすい環境整備からスタートするだけでもインバウンド対策が前進するかもしれません。