いますぐ行ける!オンラインで楽しむ日本の博物館8選

コロナの影響で、旅行などが難しい状況が続いています。そんななか、時間や天気、距離に関係なくいつでも安全に楽しめるのがバーチャルツアーです。日本の博物館は、インバウンドでも注目されています。興味のある分野の博物館・美術館を見るために、わざわざ来日する外国人旅行者もいます。今回は、日本の博物館で、オンライン展示が充実している施設を8カ所ご紹介します。
北海道博物館
「バーチャル北海道博物館」と称し、北海道博物館の展示物をオンラインで公開しています。展示室の中を360°画像や動画などでバーチャル体験できます。閉館中に開催予定だった企画展なども、動画などで配信しています。
「北海道120万年物語」「北海道らしさの秘密」「わたしたちの時代へ」「生き物たちの北海道」といったテーマのほか、「アイヌ文化の世界」では、世界で注目されているアイヌ民族の歌や舞踊など、芸術性の高い伝統芸能などを見ることができます。
仙台市博物館
新型コロナウイルスの影響で、春の企画展「仙台の美と出会うー福島家三代の書画・工芸品コレクションー」は中止となりましたが、今回、「おうちで楽しむ展覧会」として、ホームページ上で、展示を予定していた作品の一部を解説つきで楽しむことができます。
日本のすばらしい行事であるお正月が近づいています。「めでた掛け」のコーナーでは、福島美術館の初代学芸員が始めた正月恒例の展覧会、長寿や吉祥をテーマとした作品を紹介しています。江戸後期の仙台藩のお抱え絵師、菊田伊洲の「松上鶴図」は、松の幹に一羽の鶴が堂々と立つ姿が描かれています。
国立科学博物館
日本の自然に興味を持つ世界の博物館ファンのために、英語でも、実物標本資料の展示物を個別に映像で紹介しています。「日本列島の自然と私たち」がテーマの日本館と、「地球生命史と人類」がテーマの地球館、それぞれの展示物ごとに、詳細な画像と解説があります。
日本科学未来館
日本科学未来館では、「楽しみながら学べる科学コンテンツ」として、アニメーションや常設展示、科学コミュニケーター・トークなどを動画で紹介しています。「ヒューマノイドロボット ASIMO実演」は、とても楽しい!ASIMO君、歌がとてもお上手です。英語のアナウンスも入っています。
東京国立博物館
東京国立博物館は、研究員によるオンラインギャラリーツアーを動画で行っています。実際に館内で開催されている総合文化展を各研究員の解説動画で紹介しています。「装飾古墳が近畿に少ないのは、ローカルな文化だからなのか?」といったレクチャーはとても勉強になります。古代日本の死生観の歴史が、わかりやすく解説されています。
京都国立博物館
全国の博物館で展開されている「おうちミュージアム」を開催しています。京文化を中心に、平安時代から江戸時代までの文化財を紹介しています。所蔵物のうち、特に親しまれている名品などが楽しめます。
高知城歴史博物館
高知城歴史博物館も、「おうちミュージアム」を開催しています。土佐藩ゆかりの歴史的資料や美術品を動画やイラストなどで紹介しています。日本の刀は、外国人観光客に大人気です。その歴史や美しさについ詳説しています。
九州国立博物館
「おうち de きゅーはく」は、コンテンツ内に展覧会の動画などを随時アップしているほか、体験型のコンテンツもいっぱいです。牛乳だけを材料に古代のチーズ「蘇」を作ったり、ヒエログリフで秘密の手紙を書いたり、ミニチュアの竪穴住居を作ったり、古代女性の髪形にイメージチェンジ、など、どれも楽しそうです。
まとめ
インバウンドで外国人観光客を呼び込むには、ワールドクラスの博物館・美術館の魅力的な展示が不可欠です。
メトロポリタン美術館に行くためにニューヨークに行く日本人が多いように、「日本の浮世絵展に行くために、日本に旅行したい」という外国人も多いのです。
コロナで従来のような集客ができない今でも、オンラインで、多言語展開でこのような展示を企画すると、さまざまな人の目に留まり、「次の日本旅行では、ここに行ってみよう」と思ってくれるかもしれません。