【2022年】オンラインツアー最新事情

ウィズコロナ時代を生き抜くための取り組み

はじめに

コロナ禍になって、画面上で楽しむ「オンラインツアー」「バーチャルツアー」が人気になりました。旅行に行けない代わりに、家にいながらオンラインで旅を楽しんでほしい、という旅行会社などのアイディアです。

では、ウィズコロナの時代になって、オンラインツアーの勢いは下がったのでしょうか?調査の結果を見てみましょう。

バーチャルツアーという呼び方もしますが、この記事ではオンラインツアーと表現します。

参加している年代や特徴

三菱UFJリサーチ&コンサルティングが行った調査によると、参加者のうち57%が男性でした。そして、20代以下と40代の若年層が多いことがわかりました。

一方、女性は同じ若年層でも男性ほど参加する人は多くありませんでした。年代別に見ると、男性も女性も高齢の方は少ないことがわかります。

女性や高齢の方は、電子機器を使った「オンラインツアー」に少し抵抗があったのかもしれません。

出典:三菱UFJリ サーチ&コンサルティング

どんなオンラインツアーがあるのか?

オンラインならではの90分で世界一周?!

人気のオンラインツアーに、90分で世界一周しよう!というプランがあります。大手旅行業者HISが企画したものです。

どんな内容でしょうか?

ケニア、インド、ハワイ、トルコ、アメリカ/オーストラリアの人気5大都市を、ベストな時間に生ライブで旅行するというものです。

まず、ホノルルのワイキキビーチを散策し、一気にケニア・ナイロビ国立公園に移動してサファリを楽しみます。その後、インドのガンジス川での沐浴風景を見ながら散歩します。

4つ目の都市はトルコ。イスタンブールにある世界遺産アヤソフィア周辺の散策です。

最後の都市は、オーストラリア・ケアンズの世界遺産キュランダでコアラに会います。あるいは、アメリカ・ラスベガスでベラッジオの噴水を鑑賞します。

1つの端末で5名まで視聴可能なので、家族や友人と参加して、一緒に旅行に行った気分になることができます。また、本編終了後にZoomのブレイクアウトルームで、気になる都市との質問コーナーに参加できるという特典もあり、お気に入りの都市をじっくり楽しむこともできます。

実際に参加した人の感想は、「子供たちも喜んでくれて良かった。参加後、世界地図を見たりして、歴史や地理に興味がわいてきたみたいです。」「家族で参加して、コアラやカンガルー、サイや水牛などたくさんの動物が見れて嬉しかった。」「現地と自分のいる場所の違いから時差を感じたり、雑踏の音が聞こえたり、テレビやYouTubeで見るのとは違って、臨場感があって良かった。」など、オンラインでの世界一周にとても満足した様子でした。

ドラマのロケ地巡り&キャストからのビデオレター

ドラマのロケ地を巡るオンラインツアーもあります。

タイの「TharnType2 -7Years of Love-/ターン×タイプ2」というドラマのロケ地巡りは、キャストたちが実際に撮影した「聖地」を巡って、ドラマに出てきた名シーンを振り返るというものです。

オンラインながら実際のロケ現場に行ったような気分になれますし、ここでしか聞けない撮影裏話もあるようです。

ドラマキャストからのビデオレターなど、オンラインツアー限定の特典もあり、このドラマが好きな人にとってはとても内容の濃い、充実した旅行になるでしょう。約1時間半で楽しめるお手軽なツアーです。

積極的にオンラインツアーを選ぶ人が増えている

行けない代わりの代替品から脱却

多くの人がオンラインツアーを選ぶ目的は何でしょうか?

トラベルズー・ジャパンの調査によると、1位は将来の旅行の情報収集でした。次は、オンラインツアー自体への興味、3位がリアルでの旅行に行けない代わりの代替品ということです。つまり、コロナで海外旅行ができないから仕方なくオンラインツアーに参加しようという人ばかりではないということです。

実際にオンラインツアーに参加した後、95%以上の人が、コロナが収束したら是非、現地に行ってみたいという意欲を示しています。

以前から興味のあった場所への関心がさらに高まった人や、オンラインツアーで見た場所を実際に見てみたいと思った人、知らなかった魅力に気づいたので行ってみたい人など、オンラインツアーによって現地ならではの良さが発信され、旅行意欲を高めるカギとなったことがわかります。

現地にそれほど興味がなかった人にも、オンラインツアーを通して現地の魅力を発信し、現地への旅行意欲を高めることになりました。

コロナが収束してもオンラインツアーに参加したい!

コロナが収束し、リアルでの旅行ができるようになったらオンラインツアーに参加しますか?という調査に、コロナ収束後も参加すると答えた人が、なんと7割を超えるという結果になりました。そのうちの1割は、リアル旅行よりもオンラインツアーに参加すると答えていて、コロナが収束してもオンラインツアーの需要が期待できることがわかりました。

オンラインツアーならではの利点に多くの人が注目しています。

例えば、40代以上の女性や、60代以上の男性は、普段立ち入りが難しい場所を見学できること、体力的に訪問が困難な場所も見学できること、今後リアルで旅行する時のための具体的な情報収集ができることなどをあげています。

コロナ禍で、様々な企業が企画し始めたオンラインツアーですが、思った以上に大きな成果をあげています。コロナ収束後もさらに魅力的なツアーが計画されることを期待できそうです。

まとめ

オンラインツアーがとても充実していること、多くの人が参加して新たな楽しみを見出していることがわかりました。

オンラインと言うと、会社の会議で使ったり、学校の授業で活用されたり、親しい友人とおしゃべりを楽しむというイメージしかなかったのですが、ちょっと興味がわいてきます。

どちらかというとリアルでの旅行の方が好きで、オンラインで旅行をする気にはなかなかなれませんでした。でも、調べてみたらのぞいてみたくなりました。

完全なコロナの収束にはもう少し時間がかかるかもしれませんが、リアルでの旅行ができる日に向けて、一足先にオンラインで旅行してみるのもいいかもしれませんね😁

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