はじめてのYouTube公式チャンネルその2・開設準備編
お店や企業で、自分のYouTubeチャンネルを開設することは、マーケティング的にプラスに働きます。はじめて立ち上げようと思う方に役立つ「はじめてのYouTube公式チャンネル」シリーズの第2回です。前回は下のリンクからお読みください。
コンテンツ一覧
チャンネルの開設方法
まずはグーグルアカウントを取得
YouTubeを開設するには、Googleアカウントを取得することが必要です。まずは、Googleアカウントを作成してください。もし、Gmailを利用していれば、そのままで利用可能です。
YouTubeにアカウントを登録(ログイン)するには、Googleアカウントのメールアドレスとパスワードを入力することが必要です。YouTubeにアカウント登録すると、Google利用時に、YouTubeにログインした状態になります。
もし、Googleアカウントを削除してしまうと、そのアカウントに紐づけられているYouTubeも削除されてしまいますので、ご注意ください。
ブランドアカウントに移行する
YouTubeには、「個人用のアカウント」と、企業向けの「ブランドアカウント」があります。
個人用は、Googleアカウント名が、YouTubeのチャンネル名となります。企業用は、複数のアカウントを作って、複数のチャンネルを開設できます。
ここでは、企業用「ブランドアカウント」の開設方法、動画の投稿方法をご説明します。
① PCで、YouTubeのホーム画面を開きましょう。一番右側の「自分のアカウントマーク」をクリックしてください。
② 「設定」を選んでください。
③ 設定のページを開いたら、「新しいチャンネルを作成する」をクリックします。
④ 「ブランドアカウント名」に、自分の会社やお店の名前を入力してください。
これで、OKです。新たに、ブランドアカウントが開設されます。
企業・お店の公式チャンネルならブランドアカウントに
もちろん「個人アカウント」で動画投稿しても良いのですが、企業専用の「ブランドアカウント」を設定しておくほうが、管理上便利です。
ブランドアカウントは複数設定できますし、複数の担当者で管理することができます。もし「個人アカウント」のままで、複数の人が同時にログインすると、「不正なアクセス」とみなされてしまい、BAN(閉鎖)されるケースもあります。そうしたリスクを避けるためにも、ブランドアカウントがお勧めです。
「ブランドアカウント」を設定した後、初めて動画投稿する際に、本人確認のための「電話認証」が求められます。動画のアップロード前に、電話認証を行っておくことも可能です。(電話認証ページはこちら)
ブランドアカウントにおけるオーナー・管理者・コミュニケーション管理者の違い
オーナー
オーナーの設定は、1人のみです。ですが、他の人に管理権限を渡すことや、他の人が広告収入の設定などを行うこともできるので、基本的に経営に関わる人たち(役員、店長など)がオーナーになりましょう。
管理者
管理者の人数制限はありませんから、何人でも管理者になることができます(Googleアカウントは必要)。動画投稿などの実務作業を行う人に、管理者の権限を付与するのが良いでしょう。動画制作を外注したときにも、外注会社の担当者にも管理者の権限を付与しておけば、直接動画をアップロードしてもらうことができます。
コミュニケーション管理者
コミュニケーション管理者は、以前からある「Google+」(ググタス)のサービスに使用する機能です。YouTubeでは、使用する必要のないものですので、選択しないようにしてください。(なぜか、選択可能になっていますので注意しましょう。)
設定について
YouTube Studioを活用しよう
YouTube Studioとは、YouTube運営者のためのサービスです。(以前の「クリエーターツール」)
YouTubeStudioは、PC、アプリによる利用が可能です。この機能により、動画再生数などの統計データを知ることができます。チャンネルの管理、動画の管理、編集などもここで行います。
背景バナーやアイコンの設定
YouTubeStudioの左側にある「カスタマイズ」で、チャンネルの仕様などを変更できます。
カスタマイズできるのは、レイアウト(チャンネル紹介動画・注目動画・チャンネルのセクション)・ブランディング(プロフィール写真・バナー画像・動画の透かし)・基本情報(チャンネル名・説明・サイトリンク)です。
コンセプトと担当者を決める
どんなコンセプトで運営するか?
「はじめてのYouTube公式チャンネル その1」でも取り上げましたが、あくまでも視聴者が知りたい(興味のある)情報を取り上げて、動画投稿することが重要です。
もし「飲食店」のチャンネルなのに、「テニス」の動画ばかりを投稿していたり、「パーティー雑貨店」のチャンネルなのに、「釣り」の内容では、お客様の興味を引くことはできませんよね。
それで、例えば、「美容院」や「ブティック」のチャンネルなら、その「店員さん」が “売り” になる場合が多いので、「店員インタビュー」や「店員のプライベート」を紹介する動画が効果的です。「普段は美容師、でも休日は釣りバカ」、そんな内容の動画は、視聴者と “距離感” が縮まり、視聴者数・来店者数アップを期待できるでしょう。
自社(店舗)にとって一番効果的なものとは?、明確なコンセプトを決めて動画制作してゆくことが重要です。
担当者を決めて、上司が守る
動画チャンネルの「担当者」を決めることは、運営上必要なことですが、担当者には大きな負担がかかります。動画撮影・管理には、多くの時間と労力が必要とされます。ですから、業務の一部を他の社員がフォローしたり、上司が担当者をフォローすることが大切です。他の社員から「映像制作ばかりしている」という(遊んでいるかのような)印象を持たれて、担当者が困ることがないように気をつけましょう。
まとめ
YouTubeは、とても身近な動画サービスですね。私自身も、DIY・料理などのハウツー番組、エクササイズ、外国の日常生活の紹介番組などをよく見ています。何かの分野でのノウハウがある方、経験を持つ方が、“楽しく見れて、役に立つチャンネル” を作り続けていけば、支持者は確実に増えていくでしょう。
世界最大級YouTubeへの広告掲載は、非常に効果的です。自社商品・サービスの「認知度」を上げるために、継続的な広告掲載を行うことが求められるでしょう。「動画」が主流の時代となりました。上手に利用して、ブランディングに役立てて下さい。
次回は、「はじめてのYouTube公式チャンネル第3回マーケティング活用編」です。