【2021年最新版】マレーシアのSNS事情/デジタルマーケティングお役立ち情報
コンテンツ一覧
はじめに
アフターコロナにおいて、諸外国のデジタル事情を知っておくことは重要です。
食やアニメをはじめとする日本文化は、コロナ禍の今でも海外の大勢の人たちに注目されています。今からアフターコロナを見据えたデジタルマーケティングを行うことにより、インバウンドの復活に期待が持てます。
今回は、datareportalのデータから、マレーシアのSNS最新事情とデジタルマーケティングに役立つ情報をご紹介します。
2021年1月現在、外務省の報告によればマレーシアの人口は3270万人です。前年比で、41.3万人（1.3%）増加しました。外務省のデータによればマレー系（69.6％）、中国系（22.6％）、インド系（6.8％）、その他（1％）という構成になっており、公用語としてマレー語、それ以外に中国語、タミール語、英語が使われています。
マレーシアのスマホ・ネットの普及率
マレーシアにおけるスマホやネットの利用率などに関するデータ
インターネットユーザーは2743万人で、人口の84.2％です。前年比で、73.8万人（2.8%）増加しています。モバイル接続は3999万、人口比で122.8%にもなります。10人に約3人は2台持ちですね。前年と比べて、7.2万（0.2%）の減少です。
ソーシャルメディア利用者は2800万人、人口比では86.0%、前年比で200万人（7.7%）の増加を記録しています。
マレーシアにおけるネットやスマホに触れている時間
マレーシア人がインターネット・スマホに触れている時間は、9時間17分です。テレビを見ている時間（2時間55分）と比較すると、3倍以上の時間をネットやスマホに費やしていることが分かります。そして、ソーシャルメディアには、3時間01分。音楽などのストリーミングに1時間35分、ニュースやラジオが56分です。
インターネット・スマホに触れている時間の中で、ソーシャルメディアを使用している時間が長い傾向が見られます。
マレーシアにおけるブラウザ・検索事情
マレーシアのブラウザシェア
マレーシアのブラウザシェアトップはGoogle Chromeが74.7％で、次いでSAFARIが15.0％です。その他は、Samsung Internet2.7%、Firefox2.5%、Microsoft Edge1.5%、Opera1.5%、Internet Explorer0.3%です。その他のブラウザが1.8%となっています。
前年比では、Internet Explorerが-43%、Firefoxが-25%、Operaが-23%、Google Chromeが-1.4％で減少傾向にありますが、逆にSamsung Internetは+1.9%、Microsoft Edgeは+9.0%、SAFARIは+27％も増加しています。
マレーシア人はグーグル検索で何を調べるか？
マレーシアの人々はインターネット検索で何を調べているのでしょうか？
1位：「GOOGLE」
2位：「TRANSLATE」
3位：「GOOGLE TRANSLATE（グーグル翻訳）」
4位：「4D」
5位：「YOUTUBE」
6位：「MAYBANK2U」
7位：「WHATSAPP」
8位：「WHATSAPP WEB」
9位：「TRACKING」
10位：「FACEBOOK」
11位：「CIMB」
13位：「MALAYSIAKINI」
14位：「WAKTU SOLAT」
20位：「MAYBANK」
4位の4Dとは、マレーシアの宝くじ。6位と20位はMaybankという銀行で、11位のCIMBも銀行です。13位のMalaysiaKINIはマレーシアのニュースサイトです。
14位のWaktu solatは、イスラム教の礼拝時間が分かるマレーシア政府のサイトです。サイトのトップで、マレーシア国内の地域を選択できるようになっており、選択された地域によって「次の礼拝時刻」が大きく表示されるようになっています。
イスラム教の1日5回の礼拝時間は、その土地での日の出・日没時間によって異なるため、地域ごとの正確な礼拝時刻表が数日から一日刻みで精密に作られており、このようにインターネットでも検索が可能になっています。
マレーシアにおけるSNSの現状
マレーシアのSNS事情
マレーシアのソーシャルメディア利用者は2800万人で、人口の86.0%です。前年比で、200万人（7.7%）増加しています。モバイル端末によるソーシャルメディア利用者は2783万人で、比率は99.4%です。マレーシアではほとんどの人が、モバイル端末を使ってソーシャルメディアを利用しているということです。
ソーシャルメディアユーザーの年齢層は、25～34歳が最も多くなっています。次いで多いのは、18～24歳です。３番目に多いのが35～44歳です。マレーシアでは、比較的若い年齢層のソーシャルメディアを利用者が多いことが分かります。
過去1か月間にソーシャルネットワーク・メッセージングサービスを利用したユーザーは、99.8％です。過去1か月間のアクティブユーザーは、92.2％です。ソーシャルメディアに費やす時間の平均は、3時間01分。インターネットユーザーあたりのソーシャルメディアアカウント平均数は、9.6人。これは、インターネットユーザー全体の53.2％に当たります。
マレーシアのSNSシェア
Youtubeが1番多く、93.7％。2番目はWhatsappで、91.9%、3番目はFacebookで、89.1%、4番目はInstagramで、74.7%、5番目はFacebook Messengerで、64.3、です。ここまでの上位5つの利用が特に多いです。Twitterは49.0%、Linkedinは33.1%という結果が出ています。
マレーシアにおけるFacebookの状況
Facebookを見ている人は、13歳以上のマレーシア国民の92.5%、人数にすると2400万人に相当します。
ほとんどの人（99.4％）がモバイル端末からアクセスしていて、Facebookページへの「いいね！」は平均2ページ、過去30日間に投稿した人の平均人数は11人、コメント人数は6人となっています。
マレーシアにおけるYouTubeの状況
YouTubeを見ている人は、18歳以上のマレーシア国民の81.7%、人数にすると2340万人に相当します。
YouTubeでよく検索されている語句は、1位「MOVIE（映画）」、2位「LAGU（歌）」、3位「SONG（音楽）」、4位「SONGS（音楽）」、5位「MALAYSIA」、6位「REMIX（リミックス）」、7位「DJ」、8位「UPIN IPIN」、9位「DIDI」、10位「BABY」という結果が出ています。
YouTubeは主に「エンターテイメント」として利用されているようです。
第8位のUpin Ipinは、マレーシアのレ・コパクプロダクションが2007年から製作している「Upin & Ipin」という国民的テレビアニメです。
https://www.youtube.com/watch?v=0e1BC0YAYU0第12位のdidiも「Didi & Friends」というマレーシア発の3Dアニメです。
https://www.youtube.com/watch?v=D4QgeDWV2n4さらに、第17位のboboiboyもマレーシアのアニモンスタ・スタジオが2011年から製作している「BoBoiBoy」というテレビアニメです。
https://www.youtube.com/watch?v=0RiJKFjcHzMこのように見てみると、実はマレーシアは日本以上にアニメ大国なのかもしれません。
マレーシアにおけるInstagramの状況
Instagramを見ている人は、13歳以上のマレーシア国民の54.0%、人数にすると1400万人に相当します。
マレーシアにおけるその他のSNSの状況
FBMessengerを見ている人は、13歳以上のマレーシア国民の54.0％、人数にすると1400万人に相当します。
LINKEDINを見ている人は、18歳以上のマレーシア国民の24.8％、人数にすると580万人相当です。
Twitterを見ている人は、13歳以上のマレーシア人の12.9％で、人数にすると335万人に相当します。
まとめ
今回は、最新のマレーシアのインターネット・SNS事情についてご紹介しました。
マレーシアのインターネットユーザーは、国民全体の8割以上です。インターネットを使う人は、ほとんどがモバイル端末で、長時間・ハードに使う傾向が見られます。インターネットユーザーは若年層が中心で、ソーシャルメディアを使用している時間が特に長い傾向が見られます。現在はWhatsappとFacebookが特に人気の高いSNSですが、ほかのSNSユーザーも一定数いますので、今後の発展が期待できるでしょう。
これらマレーシアのSNS事情を踏まえ、マレーシア向けプロモーションを成功させてください。
株式会社アットグローバルは、マレー語、中国語、タミール語、英語翻訳を手掛けています。ご質問・ご要望、いつでもお受けしています。ぜひお気軽にご連絡ください。