翻訳者が選ぶマレー語翻訳アプリ&Webサイト5選

マレーシア,マレー語

近年、東南アジア諸国においては、外資企業を積極的に誘致する動きが活発になってきています。マレーシアも例外ではなく、日本からも多くの企業が進出しています。今後、マレー語を使う機会も増えてくることでしょう。そこで、今回はおすすめのマレー語翻訳アプリとWebサイトをご紹介します。

1.押さえておきたいマレー語の3つの特徴

1-1.発音が簡単

マレー語は日本語の発音に似た言語のため、基本的にはローマ字読みで発音すれば通じます。ただし、日本語の母音が「a,i,u,e,o」の5種類なのに対して、マレー語は「a, i, u, é, e, o」の6種類となっていることなど、いくつか発音の違いがあります。

1-2.文法が簡単

マレー語の文法は比較的簡単な部類に入ります。使われている文字も普通のアルファベットですし、前述したように発音もしやすい言語なため、マレー語は日本人が最も習得しやすい言語の一つとされています。3ヶ月ほどしっかりと勉強すれば、簡単な日常会話程度ができるようになる人も多いようです。

1-3.インドネシアでも通じる

言語学的にマレー語とインドネシア語は同一言語とされています。多少の違いはあるものの、あくまで方言でしかありません。そのため、マレー語をインドネシアでそのまま使っても、十分に意思の疎通ができます。

2.マレー語翻訳ツールを使う際に気をつける3つのポイント

2-1.複雑な文章表現は極力避ける

複雑な文章表現は避け、なるべく簡単でわかり易い表現を心がけて文章を作ってください。こうすることで翻訳精度を高めることができます。また、どれだけ簡単な言葉遣いをしても、長い文章の翻訳は精度が落ちてしまいます。読点を多用して文章を長くするのも避けましょう。

2-2.翻訳する文には必ず主語を入れる

日本語は主語がなくても通じてしまう言語です。そのため、直感で文章を入力すると、主語が含まれていないケースが多々あります。人間の翻訳者ならば推測するということができますが、機械翻訳はそのような融通がききません。主語が含まれていない文章をそのまま翻訳機にかけると、よくわからない文章なってしまいます。必ず、主語を入れた文章を翻訳にかけましょう。

2-3.句読点を適切な場所に入れる

重要視しない人が多いと思いますが、実は句読点の位置が適切かどうかで翻訳精度が変わってきます。句読点がなかったり、不適切な位置に入れられていたりすると、修飾関係などが狂って翻訳精度が落ちてしまうのです。

例えば、Google翻訳に読点無しで「明日は雨が降るので車にします。」と入力すると「Ia hujan esok sehingga saya akan memandu.」となります。直訳すると「明日の雨は車を運転するほどです。」となります。

一方、読点をつけて「明日は雨が降るので、車にします。」とすると、「Besok ia akan menjadi hujan, jadi saya akan memandu.」と翻訳結果が変わります。これを直訳すると「明日は雨なので車を運転します。」となります。読点をつけたほうが、より自然な文章になっていることが分かると思います。

3.翻訳者がおすすめするマレー語翻訳アプリ2選

3-1.Microsoft翻訳

Microsoftが開発・提供している翻訳アプリで、マレー語の翻訳精度については最も優れたアプリと言えます。短文の翻訳はもちろん、長文もかなり正確に翻訳してくれます。また、音声認識技術がしっかりしているので、通訳アプリとしても優秀です。「会話を翻訳」の機能を使って自分のデバイスに話しかけると、相手のデバイスに翻訳された文章が表示されます。1対1だけでなく、複数のデバイス間でも使えるので、会議や発表会などにも活用できます。マレー語の翻訳・通訳に関しては、ファーストチョイスのアプリと言えるでしょう。なお、オフラインでも利用可能なので、場所を問わずに使えます。 

3-2.google翻訳

Google翻訳もMicrosoft翻訳に負けず劣らず優秀な翻訳アプリです。マレー語に関してはMicrosoft翻訳に一歩劣る印象ですが、短文であれば精度も十分です。カメラ入力や音声入力、手書き入力など、さまざまな入力方法に対応しているほか、コピーアンドペーストがやりやすいので、使い勝手が良いアプリです。ちなみに、こちらのアプリも、オフラインで利用できます。

4.翻訳者がおすすめするマレー語翻訳Webサイト3選

4-1.Bing Microsoft翻訳

アプリ版と同様、実用的かつ自然なマレー語に翻訳してくれるのが魅力です。長文でも精度が高く、アプリ版に比べてコピーアンドペーストもしやすいので、書籍やwebページなどの翻訳でも実力を発揮してくれるでしょう。また、テキストの打ち間違いをある程度カバーしてくれるので、誤字などによる誤訳が起きにくいのも利点の一つです。アプリ版と違い、デバイスの種類やOSの種類に関わらず利用できるので、手軽に利用してみてください。

4-2.Google翻訳

Google翻訳は対応言語が多く、言葉のボキャブラリーが豊富なのが特徴。そのため、Bing Microsoft翻訳ではうまく翻訳できなかったときに、Google翻訳にかけてみると良い結果が得られるかもしれません。また、有名ブラウザのGoogle Chromeとも連携しているのも魅力の一つです。Webページ上で右クリックし、メニューから「日本語に翻訳」を選ぶだけで、外国語のWebページを丸ごと翻訳してくれます。コピーアンドペーストの手間がなく、スピーディーに翻訳できるので、ストレスのないブラウジングの一助となります。

4-3.コンニャク翻訳

コンニャク翻訳は、8つの翻訳サイト(Bing Microsoft翻訳・Google翻訳・Baidu翻訳・papagp翻訳・Yandex翻訳・Weblio翻訳・Fresheye翻訳・Excite翻訳)から自分で選んで翻訳できるサイト。テキストボックスに文章を入力し、右側に列記された翻訳サイト名をクリックすると、リンク先に飛んで翻訳文が表示される仕組みです。翻訳結果を簡単に比較できるので、訳文のチェックをする際に便利でしょう。現在、日本語⇔マレー語の翻訳は、Bing Microsoft翻訳・Google翻訳・Yandex翻訳の3つに対応しています。

5.翻訳者が選ぶマレー語翻訳アプリとサイトランキングは?

1位は「コンニャク翻訳」です。3つの翻訳サイトの訳文を、手軽に比較できるのはやはり大きな利点となります。資料作成などをする際に、作業効率が非常に良くなるでしょう。2位は「MicroSoft翻訳」です。アプリの起動が早いので、翻訳結果を得るまでに時間がかかりません。機能も豊富で実用的なものばかりですし、何よりも素晴らしい点は訳文が会話的で自然な点です。3位は「Google翻訳(アプリ版)」。Microsoft翻訳に次ぐ翻訳精度を誇るので、補助目的などで使ってみてはいかがでしょうか。

6.まとめ

今回はマレー語の翻訳アプリとWebサイトについてお話しました。現状、翻訳ツールはMicrosoftとGoogleの開発しているものが頭一つ抜けている印象です。特に、マレー語に関してはMicrosoftがややリードしているので、こちらをファーストチョイスにすると良いでしょう。ただし、忘れてはならないのは、機械翻訳がまだまだ不完全であるということです。信頼性が必要となる場面では、機械翻訳ではなく翻訳会社(例:株式会社アットグローバルなど)に依頼するようにしましょう。

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